不要になったパソコンは本体に「PCリサイクルマーク」があれば、メーカーに無料で回収してもらえますが、自作パソコンやPCリサイクルマークのないものは意外と捨てるのが大変です。そのようなときは、「リネットジャパン」を利用するのがオススメ。パソコン本体はもちろん周辺機器やスマホもまとめて無料で回収してもらえますよ!

パソコンは自治体で粗大ごみとしては捨てられない!
壊れたり買い替えで不要になったパソコンはどのように処分したらいいのでしょうか?
まず確認したいのが「PCリサイクルマーク」の有無。これが貼ってあるメーカー製パソコンであれば、メーカーが無料回収してくれます。
●一般社団法人 パソコン3R推進協会(公式)→こちら

でも、PCリサイクルマークがないパソコンや自作パソコンなどは、自治体の粗大ごみとして捨てることができなくて、意外と処分するのに苦労します。
そのようなときは「リネットジャパン」を利用してみましょう。リネットジャパンは国から認定を受けた「小型家電リサイクル法」の認定事業者で、個人のパソコン(デスクトップ/ノート/タブレット型等)なら宅配で回収してくれるのです(PCリサイクルマークがあっても可)。
本来は1箱1,680円の費用がかかりますが、2025年9月30日まではキャンペーンで無料となっています。なお、このキャンペーンは何度も延長されていますが……。
●【公式】リネットジャパンは→こちら


リネットジャパンを使うメリットとは?
そもそも、パソコンや小型家電などは「小型家電リサイクル法」によって、鉄やアルミ、銅、レアメタルなどを適切にリサイクルすることになっています。
パソコンや小型家電を捨てるとき、きちんとしたリサイクル業者に頼まないと不法投棄されたり、悪徳業者の場合は、あとから高額な料金を請求されたり、HDDから個人情報を抜き取られるなんてことも……。
その点、リネットジャパンは国の認定を受けたリサイクル事業者なので、得体の知れない廃品回収業者に頼むよりも、かなり安心して利用できます。
また、リネットジャパンでは個人のパソコンであれば、佐川急便が自宅までパソコンを回収しに来てくれるのです。
パソコンはどんなに古くても壊れていてもOK。また、HDDなどの一部パーツがなくても問題ありません。
しかも、ひとつの箱(3辺合計が140cm以内・重量は20kg以内)に入るのであれば、複数のパソコンもOKで、それ以外にも液晶モニター、スキャナー、キーボード、マウスといった周辺機器、あるいはスマホやタブレットといったデジタルガジェットもまとめて回収してもらえるんですよ。
※家電製品については回収対象外のものがあります
※一部自治体や離島は回収エリアの対象外です。事前に対象エリアを確認してください

HDDの消去やCRTモニターの回収など一部有料のサービスもある
リネットジャパンでパソコンの回収をお願いするときは、さまざまな有料サービスも選択できます。
まず、パソコンを捨てるときに気になるのがHDDやSSD。自分でしっかり個人情報を消去すれば問題ありませんが、もし、そのような知識がなく不安な場合はデータ消去を依頼することも可能となっています。
ただし、料金は1台につき3,498円(消去証明書付)かかりますが、これはスマホやタブレットの場合も同じです。

次に、液晶ではないCRT(ブラウン管)モニターは、1台につき4,268円の手数料がかかります。現在、CRTモニターは回収してもらえない業者も多いので、これは助かりますね。
また、使用する段ボール箱は3辺合計が140cm以内のものなら何でもOKですが、箱がない場合は事前に548円で購入することもできます。
このような諸条件をよく確認してから、リネットジャパンに申し込むようにしましょう。
■有料サービス
【CRT(ブラウン管)モニター】1台:4,268円
【HDD・携帯電話のデータ消去】1台:3,498円(消去証明書付)
※消去証明書の郵送は581円が別途必要
【段ボール箱】548円(42×31×35cm)


パソコンで申し込んで佐川急便の回収を待つだけ!
それでは、実際にネットからリネットジャパンに宅配回収の申し込みを行ってみましょう。
基本的には、画面に従ってパソコンや周辺機器などの台数を入力し、回収日時や自宅住所、電話番号、メールアドレスなどを入力すれば大丈夫です。
梱包した荷物は、必ず申し込む前に段ボールに入れて規定内に収まっているか確認しておきましょう。

リネットジャパンに申し込む手順






リネットジャパンを利用するときの注意点は?
リネットジャパンはとても便利ですが、いくつか注意点があります。
まずは、回収日時の変更はマイページを作成すれば簡単にできますが、いったん申し込むとキャンセルはできませんし、回収場所の変更もできません。
ただし、「申し込み完了のご案内」メールのURLリンクから「新規会員パスワード設定」を行うと、申し込み履歴が確認できますので、ここで回収日時を変更することは可能となっています。
回収日時を変更する手順



次に注意したいのが対象外の家電製品。家電リサイクル法に定められたリサイクル4品目(テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫)は、リサイクル料や送料が必要になりますし、電池、石油・灯油を利用したストーブは無料回収の対象外となります。
もし、これらを段ボールに入れて送ってしまうと、有料で送り返されてくることもあるのでご注意ください。
また、リネットジャパンでは全国約700の自治体と提携していますが、提携していない自治体もありますし、一部離島は対象外になりますので、自分の住んでいるエリアが対象なのかは、申し込む前に確認しておきましょう。
●リネットジャパン「連携市町村について」は→こちら
なお、リネットジャパンでは法人のパソコンでも条件しだいで無料回収してくれます。こちらは、申し込み方法も個人の場合とほとんど同じですので、筆者も、会社で不要になったパソコンの処分によく利用しています。ただし、自分の会社がある自治体が回収エリアの対象かどうかは必ず事前に確認してください。
●【公式】リネットジャパン(法人向け)は→こちら

まとめ
いかがでしょうか? PCリサイクルマークのないパソコンは新しいものならショップでの買取も期待できますが、古いものは粗大ごみにも出せず、処分するのが意外と大変です。
でも、リネットジャパンならネットで申し込めば、指定日時に自宅まで佐川急便が回収に来てくれるのでかなり楽チン。もちろん、キャンペーン期間中なら無料ですのでぜひ利用してみてください。
※文中の価格はすべて税込みです。
※記事の内容は2025年8月8日時点のものであり、今後、無料回収の条件などが変更される可能性があります。