iPhone/Androidスマホやキャッシュレス決済、SNS、アプリに関する情報サイト スマホライフPLUS
スマホライフPLUS > パソコン・ITニュース > Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!
New

iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!

Windows 11には標準で「スマートフォン連携」という機能があり、Androidスマホの場合は「フォト」「通話」「メッセージ」「アプリ」「通知」といった機能が利用できます。具体的には、パソコンからスマートフォンを遠隔操作して電話をかけたり、メッセージやLINEの送受信をしたりすることも可能です。最近では、iPhoneでも一部の機能が使えるようになりました。

iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像17
(筆者撮影)
この記事の画像(17枚)

Windows 11の「スマートフォン連携」とは? 使い方を解説

Windows 11の「スマートフォン連携」は、Wi-FiやBluetoothでスマホと連携してデータを共有したり遠隔操作できる機能。

AndroidはWi-Fiを利用し、Android OS 8.0以降であれば対応しますし(10以降を推奨)、iPhoneはiOS 16以降であればBluetoothを利用してパソコンと連携できます。

●Microsoft「PCとスマートフォンの同期がより簡単に」は→こちら

Windows 11の最新版では「スマートフォン連携」が、「スタート」メニューから簡単に設定できるようになっています。今回は、iPhone 16を使って接続方法を紹介しますが、まずは、パソコンの「スタート」をクリックしましょう。

するとメニューの右横に「スマートフォン連携」が表示されるので、AndroidかiPhoneを選択します。すると画面にQRコードが表示されるので、これをカメラで読み込むことで設定を進められます。

AndroidとiPhoneで多少表示される画面は異なりますが、パソコン画面の指示に従ってスマホを操作していけば簡単に連携可能。最後にスマホでメッセージや通知などのアクセス許可をすれば、設定は完了です。

これで、連絡先の同期でメッセージ、通話履歴、バッテリー残量などへのアクセスがiPhoneでも利用できるようになりました。

●【公式】Microsoft「スマートフォン連携要件とセットアップ」は→こちら
●【公式】Microsoft「スマホ連携リンク エクスペリエンスでサポートされているデバイス」は→こちら

「スマートフォン連携」でスマホをパソコンと連携する手順(iPhone)

iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像1
最新のWindows 11であれば、タスクバーにある「スタート」をクリックすると、メニューの右側に「スマートフォン連携」の画面が表示されるので、AndroidかiPhoneを選択します
iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像2
すると、スマートフォン連携が起動して、QRコードが表示されますので、スマホで読み込みます
iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像3
スマホのカメラでQRコードを読み込み、「デバイスのペアリング」をタップ(左写真)。すると、「Bluetoothとのペアリングを続行する」という画面が表示されるので「続行」を押します(右写真)
iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像4
パソコン側に「デバイスをペアリングしますか?」と表示されるので「ペアリング」を押しましょう
iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像5
パソコン画面と同じコードであることを確認して、「ペアリング」をタップ(左写真)。画面に従って「通知」の許可などを行ってください(右写真)
iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像6
Microsoftアカウントでサインインします(左写真)。このあとも、パソコン画面の指示に合わせてスマホ画面での設定を行っていきます(右写真)
iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像7
スマホとのペアリングは完了したので、次に、共有設定を行っていきます。「続行」をクリックして作業を完了しましょう
iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像8
スマホとパソコンの連携が完了すれば、スマートフォン連携でiPhoneの通話やメッセージ、バッテリーの状態などを確認できます
iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像9
ちなみに、連携作業が終われば、メニューの「スマートフォン連携」にも接続したスマホの状態が表示されます。ここをクリックすればスマートフォン連携画面が表示されます

スマートフォン連携で何ができる?

それでは、Windows 11と連携してスマホ(今回はAndroidの「OPPO」を使用)を使って、具体的に何ができるのか確認してみましょう。

iPhoneでは「通話」「メッセージ」「通知」のみの機能が利用できますが、Androidではこれらに加えて「フォト」や「アプリ」も利用できます。

まず、「フォト」ではスマホで撮った写真を閲覧できるほか、パソコンにダウンロードしてバックアップすることができます。

「通話」では、スマホの電話アプリを遠隔操作して電話に出たり、自分で電話をかけたりすることができます。これは、Android Autoのハンズフリー電話のような感覚で、かなり便利です。

「メッセージ」では、SMSのメッセージを直接読んで、パソコンから返信できます。また、「通知」ではスマホに届いた通知がパソコンの画面に表示されます。

さらに、スマホにインストールされた「アプリ」の操作ができるのが便利です。たとえば、LINEアプリではトーク画面でメッセージのやり取りもできますし、カメラアプリを起動すると、スマホをセキュリティカメラのように遠隔操作できます。

ただし、何でも利用できるわけではなく、セキュリティの厳しいアプリは操作できません。たとえば、PayPayなどのマネー系アプリは起動しないものが多いですし、Netflixはアプリが起動しても、肝心な動画は表示されないようになっています。

「フォト」でスマホの写真を共有

iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像10
メニューで「フォト」を選択すると、フォトアプリに保存されている写真を閲覧できるほか、スマホの写真をパソコンにバックアップすることも可能です

「通話」でスマホを遠隔操作して電話をかける

iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像11
メニューで「通話」を選択すると通話履歴が表示されるほか、右側のキーパッドで連絡先から相手を選んで、スマホを遠隔操作して電話をかけることが可能。宛先検索では連絡先も利用できます

「メッセージ」でスマホからメッセージを送る

iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像12
メニューで「メッセージ」を選ぶと、過去のメッセージが表示されるほか、連絡先から相手を選んでメッセージを送ることができます

スマホ「アプリ」を起動する【LINE】

iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像13
メニューで「アプリ」を選択し、アプリ一覧で「LINE」を選択すると、スマホアプリが起動します。LINEのトーク画面では、普通にメッセージの送受信ができました

スマホ「アプリ」を起動する【Netflix】

iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像14
「Netflix」アプリを起動すると、普通にサインインできましたが、実際に動画を再生すると、画面が暗くなって視聴することはできませんでした
iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像15
「カメラ」アプリを起動すると、スマホのカメラが起動して遠隔操作のセキュリティカメラのように使うことができます。ペットの監視などには便利ですね!

LINEのメッセージが届くと「通知」が表示される

iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!の画像16
画面左側の「通知」にはさまざまな通知が表示されますが、スマートフォン連携が有効だと、パソコンの通知にスマホに届いたLINEの通知も表示されます。すぐにパソコンのキーボードで返信できるので、これもなかなか便利だと感じました

まとめ

いかがでしょうか? 今回はWindows 11のパソコンに標準装備されている「スマートフォン連携」機能を使ってみました。

iPhoneでは機能が限定されますが、電話やメッセージがパソコンで遠隔操作して送受信できるのはかなり便利だと思います。

Androidスマホでは、さらに、写真のバックアップや一部スマホアプリもパソコンから操作できるので、パソコンにスマホ機能が取り込まれた感じで使えるのが新感覚です。Windows 11ユーザーなら、ぜひ試してみてください。

※今回使用したパソコンは「Windows 11 Home 24H2」(OSビルド26100.4946)です。

すずきあきら

すずきあきら

編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

iPhoneも対応! Windows 11の「スマートフォン連携」ならスマホを遠隔操作して電話もかけられる!のページです。スマホライフPLUSは、【パソコン・ITAndroidスマホWindows 11パソコン/スマホの設定方法iPhoneWindows 11の使い方スマートフォン連携】の最新ニュースをいち早くお届けします。