スマホのマップアプリを「車載カーナビ」の代わりとして使うことを検討している方は多いのでは? 車載カーナビの地図更新は一般的に有料かつ高価です。そして地図を未更新のまま放置すると、ナビが新しい道に対応してくれず本来の役割を果たさなくなるためです。そしてマップアプリの多くは無料であり、地図更新も自動的にアプリ側で行われます。
そこでおすすめのマップアプリの1つが、iPhoneの標準マップアプリ。無料で高性能なナビシステムを備えており、カーナビ代わりとしても使うことが可能です。とはいえあくまで「標準マップ」であり、カーナビとして使うには事前にいくつか注意すべき点があります。
この記事ではiPhoneの標準マップをカーナビとして使いたいときの初期設定と注意点をご紹介します。
車のシガーソケットでiPhoneを充電できるか?
まずスマホのマップアプリを「カーナビ代わり」として使う場合、スマホのバッテリー消費は激しめになりがちです。長距離の運転を行う場合、運転中にバッテリーが切れるおそれもあります。
そこであらかじめ、車のシガーソケットに挿すタイプのUSBカーチャージャー(USB-C対応)を用意しておくと安心です。長距離ドライブ中でもスマホの電池が切れる心配がありません。
なお古いモデルのiPhoneを使用しており、端子がUSB-CではなくLightningという場合は、USBカーチャージャー(USB-C対応)では充電できないケースもあります。変換アダプタを使うなどして工夫しましょう。
目的地と経路オプションの設定
バッテリーに関する心配ごとを解消したら、早速「目的地」と「経路オプション」の設定をしましょう。
iPhoneの標準マップアプリを徒歩や自転車のルート検索に使用している場合、普段はあまり意識することがありませんが、実は「有料道路」を避ける設定が可能です。
Googleマップなど他のマップアプリにも共通する欠点ですが、明確に「有料道路を避ける」「高速道路を避ける」設定を行わなくては、マップアプリに誘導されるがままに運転するといつの間にか高速道路に案内されてしまうケースは少なくありません。しっかりと経路オプションを使いこなしましょう。
Look Around機能も使いこなすとベター
車載カーナビにはあまりない便利な機能としては、iPhone標準マップに搭載されている「Look Around」機能があります。Look Around機能を使用すると、360度のパノラマ表示で周辺エリアを見回すことが可能です。
実際の現地の様子を見回すことができるので、マップの案内が正確か不安な場合や事前に現地の様子を確認しておきたい場合に便利です。
音声ナビゲーションの設定
iPhoneの標準マップをナビとして使う場合、運転中にスマホの小さな画面を注視し続けるのは実際には難しいでしょう。そこで便利なのが、マップの音声ナビゲーション機能です。
マップで音声ナビゲーションの設定を変更する方法は以下の通り。
運転中の通知管理(ドライブモード)
運転中に仕事やプライベートの連絡通知が届き集中できない場合は、集中モードを設定して通知を制限しましょう。設定方法は以下の通り。
これらの機能を使うことで、車載カーナビの地図情報が古く、ナビゲーションが当てにならない際などにiPhoneの標準マップを「カーナビ代わり」として快適に使うことができます。ぜひドライブの際に試してみてくださいね。
※サムネイル画像(Image:Diego Thomazini / Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています