2025年10月14日、いよいよWindows 10のサポートが終了しますが、いまだにWindows 10を使い続けている人はいったいどうすればいいのでしょうか? このまま10月15日を迎えてしまうと、ウイルスや不正アクセスといった攻撃に晒されて危険性が高まるため、ここでは今からでも間に合う現実的な6つの対処方法を紹介します。

【1】Windows 11にアップグレードできないか確認する!
そもそも、Windows 10パソコンは要件を満たしていれば、無償でWindows 11へアップグレードできます。
Windows 11アップグレードの要件をクリアできているかどうかは、自分のパソコンの設定で「Windows Update」を開けば分かりますので、アップグレード可能であれば早めにWindows 11に移行してしまいましょう。

何をどうすればいいのかよく分からないという人は、まずは、Microsoftが提供する無料アプリ「PC正常性チェックアプリ」でアップグレード可能かどうか確認してみましょう。
さすがに、10年前のパソコンは厳しいでしょうが、4~5年前に買ったパソコンであれば、アップグレード可能な場合もあります。
●【公式】Microsoft「PC 正常性チェック アプリの使用方法」は→こちら
PC正常性チェックアプリで確認する手順



【2】Microsoftの「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」に申し込む
現在、もっとも即効性が高く現実的な対処方法は、Microsoftが提供する「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」に申し込むことです。
実は、Microsoftではサポート終了後も救済措置として、個人向けに年額30ドル(約4,410円・1ドル=147円換算)で「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」を提供しています。
ただし、現状あまりにもWindows 10を使い続けている人が多すぎることもあり、条件をクリアした人に対して1年間は無償でESUを提供することになりました。
●Microsoftブログ「Windows 10のサポート終了前に、Windows 11、Copilot+ PC、Windows 365でセキュリティを確保しましょう」は→こちら
■個人向けESUを提供できるデバイスの要件
【1】デバイスはWindows 10、バージョン22H2 Home、Professional、Pro Education。または、Workstation エディションを実行している
【2】デバイスに最新の更新プログラムがインストールされている必要がある
【3】デバイスへのサインインに使用する Microsoftアカウントは、管理者アカウントである必要がある
【4】ESUライセンスはMicrosoftアカウントに関連付けられているため、通常はローカル アカウントでWindowsにサインインする場合にサインインするように求められる場合がある
【5】Microsoftアカウントを子アカウントにすることはできない
■個人向けESUの費用
・Windowsバックアップを使用し設定をクラウド(OneDrive)に同期させる(無料)
・1,000 Microsoft Rewardsポイントで引き換える(実質無料)
・30米ドルで購入する(有料)
※ESUライセンスは最大10台のデバイスに適用可能
ESUの提供を受けられる条件は、簡単に言うと、Windows 10のバージョンが「22H2」で最新版Windowsアップデートがインストールされており、Microsoftアカウントでサインインしていること。
また、1年間無料で利用するには、OneDriveにWindowsバックアップを設定して同期するか、Microsoft Rewardsの1,000ポイントで権利を引き換える必要があります。
この条件をクリアできる人ならESUを適用することで、とりあえず、あと1年間はWindows 10を安心して使用することができるというわけです。
無料の個人向け「ESU」を適用する手順(OneDrive利用時)



ちなみに、Microsoft Rewardsはスマホやパソコンの「Bing」で検索すれば、意外と簡単に1,000ポイントくらいは獲得することができます。
これからだとかなり時間的に厳しいですが、どうしてもOneDriveにWindowsバックアップを設定して同期するのがイヤだという人はチャレンジしてみてください。
筆者もやってみましたが、毎日継続的に利用すれば、10日間くらいで1,000ポイントを獲得することは難しくないと思います。
