仕事やプライベートでWindows 11パソコンを使っている人は多いと思います。でも、ちょっとした小技を知っているかどうかで、作業効率が意外と大きく変わってきますよね。そこで今回は、覚えておくと便利なWindows 11の小技を6つ紹介しましょう。

【1】大量に開いた邪魔なウインドウだけを「シェイク」で一気に最小化する方法
作業中に大量のウインドウを開いてしまうと、どこに何があるか分からなくなって作業効率が悪くなります。でも、邪魔なウインドウを一つひとつ閉じていくのも、かなり面倒くさいですよね。
そのようなときは、「シェイク」機能で一気に不要なウインドウを閉じてしまいましょう。ただし、このシェイク機能を使うには、事前にWindows 11の設定を変更しておく必要があります。
まず、設定を開いたら左メニューで表示される「システム」を選択。次に、「マルチタスク」から「タイトルバーウインドウのシェイク」をオンにしましょう。これで、シェイク機能が使えるようになりました。
設定を閉じたら、残したいウインドウの上部バーをつかんだまま、上下に素早く動かしてシェイクしてみましょう。すると、つかんでいるウインドウ以外のウインドウが、すべて一気にシュッと最小化されるのです。
実際に、シェイク機能を使い慣れてしまうと本当に便利ですし、作業の時短につながるので、ぜひ試してみてください。
シェイク機能を有効にして実行する手順



ちなみに、画面に表示されているすべてのウインドウを一気に最小化することも可能です。その方法は、マウスでタスクバーの右端にポインタを置くと、「デスクトップの表示」と表示されるので、ここをクリックするだけでOK。作業内容を他の人に見られたくないときには、なかなか便利です。

【2】「スタートメニュー」のアプリを素早く検索する方法
「スタート」ボタンをクリックして表示されるスタートメニューで、「すべて」をクリックすると、パソコンにインストールされている全アプリがアルファベット順に表示されます。
しかし、大量にアプリをインストールしていると、画面をスクロールして探しても、なかなか目的のものが出てこなくてイライラしますよね。たとえば、「ペイント」アプリは一番下のほうまでスクロールしないと出てきません。


そのようなときは、スタートメニュー上部にある検索欄で「ペイント」と入力してアプリを検索してみましょう。すると、一発でペイントアプリが表示されます。もちろん、タスクバーにある「検索」ウインドウでも同じことができます。
目的のアプリをすぐに検索する手順

なお、よく使うアプリは「スタートメニュー」にピン留めしておくといいでしょう。これなら、毎回検索しなくても、スタートメニューからよく使うアプリを簡単に見つけることができますね。
よく使うアプリをスタートメニューにピン留めする手順


【3】音量を超簡単に調整する方法
アナタはWindows 11パソコンで音楽や動画を楽しんでいるとき、音量をどのように調節していますか?
多くの人が、タスクバーの「スピーカー」アイコンをクリックして音量調節バーを左右に動かしていると思います。でも実は、もっと簡単に音量調節する方法があるんです。

その方法はとっても簡単です。まず、タスクバーの「スピーカー」アイコンの上にマウスでポインタを置いたら、「スピーカー USB Audio 50%」や「Realtek HD Audio 50%」といった表示が出るので、その状態でマウスホイールを回すだけでOK。これだけで音量調整ができるんです。

【4】お節介な「スナップレイアウト」機能をオフにする方法
Windows 11でウインドウを移動しようとすると、勝手にすっきりしたレイアウト配置に変更しようとしますよね。これは「スナップレイアウト」という機能になります。
でも、少しだけウインドウを動かしたいだけなのに、毎回スナップレイアウトが機能して自動でウインドウの配置が変更されると、ついイラっとしてしまうでしょう。

実はこのスナップレイアウト機能は、設定から簡単にオフにできるんです。まず、Windows 11の設定を開き、「システム」から「マルチタスク」を選びます。
次に「ウインドウのスナップ」のスイッチをオフにするだけで、お節介な「スナップレイアウト」が機能しなくなります。
スナップレイアウトをオフにする手順

【5】エクスプローラの行間を「コンパクトビュー」で狭くする方法
Windows 11でエクスプローラを開くと、データとデータの行間がかなり広くて間延びしています。とくに、大量のデータが保存されている場合は目的のデータを探すのも一苦労ですよね。
そのようなときは、エクスプローラの「表示」をクリックし「表示」→「コンパクトビュー」を選択してみましょう。これで、データとデータの行間が狭くなり、大量のデータがあっても探しやすくなります。
「コンパクトビュー」を有効にする手順



【6】仮想デスクトップごとに背景を変える
Windows 11では「仮想デスクトップ」を利用できます。これはパソコン内でもうひとつ別のデスクトップを作り、別々に作業をすることができる便利な機能。
この機能はWindows 10にもありましたが、キーボードで「Windowsキー」+「Ctrl」+「D」の同時押しで作れます。
ただし、どちらのデスクトップ画面もも初期デスクトップと同じ背景になっているので区別がつきませんよね。やはり、背景を別のものに変更しておいたほうが使いやすいでしょう。そのためには、最初にタスクバーに「タスクビュー」アイコンを表示させる必要があります。
手順は、まずタスクバーの何もないところを右クリックして「タスクバーの設定」を選んだら、「タスクビュー」をオンにしましょう。これでタスクバーにタスクビューのアイコンが表示されます。
「タスクビュー」アイコンを表示する手順

準備ができたら、先ほど表示した「タスクビュー」にマウスでポインタを合わせて、仮想デスクトップを表示させましょう。今回は「デスクトップ 2」として説明します。
仮想デスクトップの「デスクトップ 2」を開いたら、もう一度「タスク ビュー」ポイントを合わせて「デスクトップ 2」を右クリックしましょう。
あとは、表示メニューから「背景の選択」を選ぶと「個人用設定>背景」が開くので、自分好みの壁紙を選べば完了です。
これで、各デスクトップごとに異なる壁紙になっているので、今どのデスクトップを開いているのか、もう迷うことはないでしょう。
仮想デスクトップの壁紙を切り替える手順



まとめ
いかがでしょうか? 新たにWindows 11パソコンに乗り換えた人も多いと思いますが、Windows 10とは、とくに「スタートメニュー」周りが異なっていて、最初は戸惑うことも多いと思います。
また、Windows 11に慣れてきた人でも、お節介な新機能が意外と邪魔だと感じる人も多いと思いますので、今回紹介した小技で、ちょっとしたイライラを解決できるといいですね。
※サムネイル画像(Image:mundissima / Shutterstock.com)