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OneDriveを完全にアンインストールするには?Windows Updateでも復活させない手順

Windowsに標準で搭載されているクラウドストレージ「OneDrive」。ファイルのバックアップや複数デバイスでの同期に便利な一方、「勝手にファイルが同期される」「不要な通知が煩わしい」「知らないうちに容量を消費している」といった理由から、完全にアンインストールしたいと考えているユーザーも少なくありません。

OneDriveを完全にアンインストールするには?Windows Updateでも復活させない手順の画像1
(Image:Tada Images / Shutterstock.com)
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特に、大型のWindows Updateを適用すると、削除したはずのOneDriveがいつの間にか復活している、という厄介な問題も存在します。

本記事では、通常のアンインストール方法に加え、Windows Updateでも復活しないようにOneDriveを完全に無効化する手順を解説します。

なぜOneDriveは不要とされるのか?潜むデメリット

なぜOneDriveは不要とされるのか?潜むデメリット1
(画像は「OneDrive」公式サイトより引用)

OneDriveには「同期」と「バックアップ」という2つの異なる機能があります。

通常の同期機能では、OneDriveフォルダ内のファイルがローカルとクラウドの両方に保存されます。一方、「PC フォルダーバックアップ」機能を有効にすると、デスクトップ、ドキュメント、ピクチャフォルダがOneDriveフォルダに統合され、クラウドが主(親)となり、ローカルが従(子)という関係になります。

さらに「ファイルオンデマンド」機能が有効な場合、ファイルの実体はクラウド上にのみ存在し、ローカルにはファイルのリンクだけが保存された状態になります。このような「オンラインのみ」のファイルを開くと自動的にダウンロードされますが、インターネット接続が必須となります。ただし、特定のファイルやフォルダを「このデバイス上で常に保持する」として設定すれば、ローカルに実体が保存されるため、オフラインでもアクセス可能です。

しかし、「ファイルオンデマンド」などの設定を有効にしている場合、データへのアクセスがクラウド接続に依存する状態になり、万が一、Microsoftアカウントの認証で問題が発生したり、割り当てられたストレージ容量を超過して同期が停止したりすると、「オンラインのみ」の状態のファイルにアクセスできなくなる可能性があります。

法人利用における危険性

IT管理者がいない中小企業では、従業員が個人のMicrosoftアカウントで業務PCをセットアップしてしまうケースがあります。この場合、企業の機密情報が、自動的に個人のOneDriveアカウントに「移動」されてしまいます。

従業員の退職時にPC本体は回収できても、データは個人のクラウド上に残存し、企業は重要なデータ資産へのアクセス権を永久に失うことになりかねないでしょう。

無論、従業員による業務PCのセットアップミス自体を避けるべきであることは言うまでもありません。しかしファイルそのものがクラウド上に「移動」され、それを同期する仕組みそのものにも問題点があるといえるでしょう。

このようなリスクを回避し、PCのデータを完全に自分の管理下に置きたい人はOneDriveの完全なアンインストールをおすすめします。

OneDriveの通常のアンインストール方法

まずは、一般的な手順によるOneDriveのアンインストール方法を紹介します。

アンインストール前に、OneDrive内に重要なファイルが入っている場合は別の場所にバックアップを取るか保存場所を移しておきましょう。

Windows11の場合、PCの設定を開きます。

OneDriveの通常のアンインストール方法1
【1】①「アプリ」タブを開き、②「Microsoft OneDrive」の三点ボタンをクリックし、③「アンインストール」を選びます

その後、「アンインストール」ボタンをクリックして完了です。

Windows Updateによる再インストールを防ぐ完全削除手順

OneDriveはWindowsのバージョンに組み込まれており、先ほどご紹介した方法でアンインストールしても、Windows Updateで復活することがあります。

そのため、完全にOneDriveを起動させないために、「AppLocker」を使って起動を止める方法もおすすめです。

まずは「Windowsキー」+「R」で「ファイル名を指定して実行」を開きます。

Windows Updateでも復活させない!完全な削除手順1
【1】①「secpol.msc」と入力してエンターキーを押します
Windows Updateでも復活させない!完全な削除手順2
【2】「アプリケーションの制御ポリシー」内の②「AppLocker」を選び、③「規則の実施の構成」をクリックします。別窓が開くので、④「実行可能ファイルの規則」の「構成済み」にチェックを入れて「OK」を選びます
Windows Updateでも復活させない!完全な削除手順3
【3】「AppLocker」内の⑤「パッケージアプリの規則」を開いて右クリックし、「既定の規則の作成」を選びます。次に⑥「実行可能ファイルの規則」を開いて右クリックし、「既定の規則の作成」を選びます
Windows Updateでも復活させない!完全な削除手順4
【4】⑦「次へ」をクリック
Windows Updateでも復活させない!完全な削除手順5
【5】⑧「拒否」を選んで「次へ」をクリックします
Windows Updateでも復活させない!完全な削除手順6
【6】⑨「パス」を選び、「次へ」をクリック
Windows Updateでも復活させない!完全な削除手順7
【7】⑩「フォルダーを選択」を選びます
Windows Updateでも復活させない!完全な削除手順8
【8】⑪「Microsoft OneDrive」を選んで「OK」をクリックします
Windows Updateでも復活させない!完全な削除手順9
【9】⑫パスが正しいことを確認し、「次へ」をクリックします
Windows Updateでも復活させない!完全な削除手順10
【10】⑬「次へ」をクリック
Windows Updateでも復活させない!完全な削除手順11
【11】⑭「作成」をクリックして完了です

※サムネイル画像(Image:Tada Images / Shutterstock.com)

スマホライフPLUS編集部

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