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【脱テザリング】車がWi-Fiスポットに変わる「車載用ルーター」導入のススメ

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(Image:Shutterstock.com)
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いまやネット環境は「生活インフラ」となっており、それは車での移動中も例外ではありません。地図アプリをカーナビとして利用するのはもちろん、同乗する家族や友人が動画コンテンツを楽しんだり、オンラインゲームに接続したりと、車内でのデータ通信の需要は年々高まっています。

一方、毎日車に乗る人や、長時間のドライブが趣味の人の中には、データ通信量の悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。スマホのテザリング機能を使えば、車内でも手軽にWi-Fi環境を構築できますが、スマホのデータ通信量を消費してしまうため、契約プランによっては長時間の利用に抵抗がある人もいるでしょう。また、テザリングはバッテリーの消費が激しくなり、スマホ本体が高熱を帯び、端末寿命を縮めてしまいます。

【脱テザリング】車がWi-Fiスポットに変わる「車載用ルーター」導入のススメ1
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また、持ち運び可能な「モバイルルーター」は一般的にリチウムイオンバッテリーを内蔵しているため、夏の炎天下では最高60度近くにもなる車内に放置すると、バッテリーの劣化や膨張、最悪の場合は発火や発煙といった深刻な事故につながるおそれがあります。

近年注目を集めているのが、車内での利用に特化して設計された「車載用Wi-Fiルーター」です。

今回は「車載用ルーター」とは何か。それは車内でスマホのテザリングを行うのと、何が違うのか。詳しく見ていきましょう。

車載用ルーターとは?導入がおすすめな3つの理由

車載用ルーターとは、シガーソケットやUSBポートから給電する、車専用に設計されたWi-Fiルーターです。製品によっては車のエンジンを入れた瞬間に連動して電源が入るシステムにもなっています。

とはいえ、「普通のモバイルルーターでいいのでは?」と思う方も少なくないでしょう。実は車載用ルーターには通常のモバイルルーターにはない3つのメリットがあります。

高温に強い!車内専用設計の「安全性」

高温に強い!車内専用設計の「安全性」1
(Image:Shutterstock.com)

車載用Wi-Fiルーターとモバイルルーターの大きな違いは、まず「安全性」です。

車載用ルーターを使用せずに車内でネット環境を作ろうとすると、モバイルルーターやスマホを使うこととなるでしょう。しかしリチウムイオン電池搭載端末を高温の車内に放置することは非常に危険です。

しかし、車載用に設計された製品の多くは「バッテリーレス仕様」により、 こうした危険性を根本的に回避しています。発熱や発火のリスクがあるバッテリーを搭載せず、車のアクセサリー電源(シガーソケットなど)から直接電力を得る仕組みによって、安心して車内にルーターを常設可能です。

通信量を気にしない「使い放題」という快適性

通信量を気にしない「使い放題」という快適性1
(画像は「ドコモ」公式サイトより引用)

車載用ルーター最大のメリットは、データ通信量を気にせず快適にインターネットを利用できる「使いやすさ」や「柔軟性」にあります。

車載用ルーターの多くの製品はNTTドコモ「docomo in Car Connect」と連携しており、以下の3つの利用日数と料金形態で、定額でデータ無制限での通信を楽しめます。

・1日(24時間):550円(税込)
・30日:1,650円(税込)
・365日:13,200円(税込)

1日~というミニマムな利用ができるのは大きなポイントです。後部座席の子どもたちはそれぞれのタブレットでアニメに夢中になり、助手席のパートナーは好きな音楽をストリーミングで流しながらSNSをチェック、そしてドライバーはリアルタイムの交通情報が反映された地図アプリで最適なルートを確認する。そういった快適なインターネット環境を安全かつ手軽に実現できます。

よって旅行や帰省などの際、単発で自家用車やレンタカーを「データ無制限のWi-Fiスポット」に変えるのもおすすめです。

エンジンONで即利用可能!手間いらずの「利便性」

先述した通り、車載用Wi-Fiルーターの多くは、車のエンジン始動に連動して自動的に電源が入り、Wi-Fiの電波を発信し始めます。つまり、ドライバーや同乗者は、車に乗り込めば、ドライバーや同乗者はいつも通りスマートフォンやタブレットを操作するだけでOKです。テザリングのように、毎回スマートフォンの設定画面を開いて機能を有効にする必要はありません。

エンジンを止めればルーターの電源も自動でOFFになるため、電源の切り忘れによる車のバッテリー上がりの心配もありません。

さらに、エンジン始動後や走行後は、停車中でも最大2時間まで通信を継続できるモデルもあり、サービスエリアでの休憩中や、少しの間だけ停車して車内で過ごす際にも、Wi-Fiを利用できます。

この「乗ったらすぐ使える」「降りる時は何もしなくていい」という手軽さが、日々の運転における小さなストレスを確実に解消してくれるでしょう。

【おすすめ製品例】パイオニア カロッツェリア「DCT-WR200D」

【おすすめ製品例】パイオニア カロッツェリア「DCT-WR200D」1
(画像は「パイオニア」公式サイトより引用)

車載用ルーターの具体的な製品例には、一例としてパイオニア カロッツェリア「DCT-WR200D」が挙げられます。

同製品はNTTドコモの「docomo in Car Connect」に対応しており、利用期間に応じて3つの料金プラン(1日550円、30日1,650円、365日13,200円)から選択でき、最大5台のデバイスを同時に接続可能。後部座席の子どもはYouTubeを楽しみつつ、ドライバーや助手席の大人はWi-Fiにナビやスマートフォンを接続するといったことが可能です。

取り付けはシガーソケットに電源プラグを差し込むだけ。本体もコンパクトで置き場所に困りません。もちろんバッテリーレス仕様で、厳しい車内環境を考慮した設計のため、安心して常設できます。

車内でのインターネット利用が当たり前になった今、自動車でのデータ通信の手段は「ただつながれば良い」から「いかに快適で、安全に、気兼ねなく使えるか」という新たなステージへと移行しています。

スマートフォンのテザリングが抱える通信量やバッテリーの問題、そしてモバイルルーターの高温環境下における安全性のリスク。これらすべての懸念を払拭し、乗るたびに意識することなく、誰もが安定した通信環境の恩恵を受けられるのが「車載用Wi-Fiルーター」です。

定額使い放題の安心感、車内特化設計の安全性、そしてエンジン連動の手軽さ。一度この快適さを体験すれば、もう以前の環境には戻れないと感じるはずです。これからのカーライフをより安全で快適にする手段として、車載用Wi-Fiルーターの導入を検討してみる価値は十分にあります。

※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)

スマホライフPLUS編集部

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