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大型車のナビとしてGoogleマップを利用するのは無理?車種・車幅を考慮したルート案内が可能なナビアプリ2選

スマートフォンの普及とともに、多くのドライバーにとって「Googleマップ」は、もはやなくてはならないナビとなりました。リアルタイムの渋滞情報や豊富な施設情報など、その利便性の高さは誰もが認めるところでしょう。

しかし実はGoogleマップは大型車特有のニーズに対応していないため、不適切なルート案内が原因で、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。

本記事では、Googleマップが大型車のナビに不向きである理由を詳しく解説した上で、大型ドライバーの強い味方となる専用ナビアプリ2選を紹介します。安全かつ効率的な運転を実現するため、自分の車両に合ったナビアプリを選ぶことが重要です。

大型車のナビとしてGoogleマップを利用するのは無理?車種・車幅を考慮したルート案内が可能なナビアプリ2選の画像1
(画像はスマホライフPLUS編集部作成)
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なぜGoogleマップは大型車のナビに不向きなのか

Googleマップが大型車に不向きな最大の理由は、車種や車幅、車高などの車両情報を登録できる「トラックモード」が搭載されていない点にあります。

そのため、大型車特有の物理的な制約(高さ、幅、重量、全長)を一切考慮せずに、最短距離や最速時間となるルートを提示してしまうのです。

Googleマップのヘルプコミュニティにも、「車のサイズを登録して、それに合った道を案内してほしい」といった要望が数多く寄せられていますが、2025年現在、この機能は実装されていません。

車両サイズを考慮しないルート案内は、時に深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。大型ドライバーがGoogleマップを利用する際に直面しがちな、3つの危険なケースを見ていきましょう。

【1】道幅(狭い生活道路、すれ違い困難な道)

【1】道幅(狭い生活道路、すれ違い困難な道)1
(Image:Shutterstock.com)

「この先、本当に通れるのか?」と不安になるような、車幅の狭い生活道路に案内されるのも典型的な例です。特に、住宅街の抜け道や古い市街地では、大型車では到底すれ違いが不可能な道路も少なくありません。一度進入してしまうと、後退するにも多大な困難が伴い、地域住民に迷惑をかけるだけでなく、大幅な時間ロスを強いられることになります。

【2】高さ制限(高架下、トンネルなど)

【2】高さ制限(高架下、トンネルなど)1
(画像は「photoAC」より)

高さ制限のある高架下やトンネルに誤って進入してしまうケースです。Googleマップは車両の高さを考慮しないため、大型トラックなどをこうした場所に案内してしまうことがあります。万が一、高さ制限を見落として進入してしまえば、車両や積荷の損傷はもちろん、インフラ設備を破壊する重大な事故に繋がりかねません。

【3】重量制限(古い橋など)

【3】重量制限(古い橋など)1
(画像は「photoAC」より)

見落とされがちですが、橋にはそれぞれ重量制限が設けられています。Googleマップは車両総重量を考慮しないため、重量制限を超過する橋を渡るルートを示してしまう可能性があります。制限超過は法令違反であると同時に、橋梁の安全性を損なう大変危険な行為です。

大型ドライバーの強い味方!車種・車幅を考慮するナビアプリ2選

Googleマップの課題を踏まえ、ここからは大型ドライバー向けに開発された高機能ナビアプリを紹介します。これらのアプリは、詳細な車両情報を登録でき、大型車特有の規制を考慮した最適なルートを案内してくれます。

【定番】トラックカーナビ by NAVITIME

「トラックドライバー向けのナビアプリ」と聞いて、多くの人からまず名前が挙がるのがナビタイムジャパンが提供する「トラックカーナビ」。まさに、プロのために作られた決定版アプリと言えるでしょう。

まず、Googleマップにはない特徴として「車両情報の登録」があります。最大5台まで車両情報を登録可能です。車高・車幅・全長・車両総重量・最大積載量といった基本的な情報に加え、危険物積載の有無まで設定でき、それぞれの条件に最適化されたルートを探索します。

そして、全国の道路交通規制情報(通行止め、高さ・幅・重量制限、時間帯規制など)をリアルタイムで反映。大型車が物理的に通行できない道を確実に回避し、安全なルートのみを案内してくれます。

【定番】トラックカーナビ by NAVITIME1
(画像は「トラックカーナビ by NAVITIME」より引用)

トップ画面の「ルート検索」に進むと、自分の車両を設定することができます。設定した状態であらためて目的地を検索すると、登録した車両に合ったルートを案内してくれます。

【広い道を優先案内】moviLink

moviLinkの特徴は「運転しやすい」道路を優先的に案内することで、快適で安全な運転体験を実現している点です。車幅が広い国道や幹線道路を中心にルート設定されるため、すれ違いが困難な細い道路でのストレスが大幅に軽減されます。

使い方は非常に直感的。

【広い道を優先案内】moviLink1
(画像は「moviLink」より引用)

目的地を入力したら、ルートで「運転しやすい」を指定するだけ。これで広い道を優先案内してくれます。

とはいえmoviLinkは一般的な『運転しやすいルート案内』機能で広い道を優先しますが、大型車向けの車両情報登録機能や規制情報への対応はありません。大型車専用のナビアプリとしてはトラックカーナビが唯一の選択肢となります。

Googleマップとの賢い併用術

Googleマップは大型車のナビとしては不向きですが、完全に使えないわけではありません。むしろ、専用ナビアプリと組み合わせることもおすすめです。

たとえばトラックカーナビやmoviLinkなどの専用ナビアプリをメインのルート案内に使用しつつ、Googleマップは到着地点周辺の情報収集に活用することもできます。具体的には、トラックカーナビで目的地手前までたどり着いた後、最後の細かい位置情報や周辺の駐車場所の確認をGoogleマップで行うといった使い分けができるでしょう。

Googleマップは店舗の営業時間、電話番号、ユーザーレビューなど、目的地に関する豊富な情報を提供しており、これらは物流企業の配送業務やバス運行管理において非常に有用です。また、渋滞情報についても、Googleマップはリアルタイムデータを提供しているため、専用ナビアプリの渋滞情報と照合することで、より正確な到着予測時間を計算できます。

さらに進んだ活用として、事前の下見やルート確認にGoogleマップのストリートビュー機能を利用することも有効です。実際に走行する前に、Googleマップで事前に道路状況を視認することで、トラックカーナビでは気づきにくい細部の障害物や通路の特徴を把握できます。

特に初めて訪問する配送先や、複雑な交差点の通過方法を事前に確認することで、運転中の判断スピードが向上し、安全性も高まります。このように、危険な区間を避けるための主要ナビゲーションは専用アプリに委ねつつ、情報収集や事前確認の段階でGoogleマップを活用することで、大型ドライバーは最高レベルの運行安全性と効率性を実現できるのです。

スマホライフPLUS編集部

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