今やデジタル社会となり、サイバーテロなども珍しくないこの時代。サイバー攻撃被害が過去最多を更新し続ける深刻な状況を受け、個人向けセキュリティサービスを提供するNordVPNは、日本を含む23カ国におけるVPNの認知率・利用率に関する国際調査を調査を実施し、その結果を公開した。日本のVPN認知率・利用率や、セキュリティ対策がどこまで進んでいるかなどについて紹介する。

無料VPNに潜む「隠れたコスト」とは?

警視庁の最新調査によると、フィッシング詐欺やネットバンキングでの不正送金、証券口座への不正アクセスなど、個人を標的としたサイバー犯罪は急増し続け、巧妙化・多様化していることが明らかになった。今回の調査結果から、国別でのVPN認知率を見てみると、日本は23カ国中最下位で、認知率は31%にとどまった。日本に次いで低かったベルギーやポーランドでも、64%となっており、日本のセキュリティ対策が国際的に見て大きく遅れていることが分かる。さらに、VPNを利用していない日本の回答者のうち、今後1年以内にVPNを使うと回答したのはたった3%となり、セキュリティ意識は依然として低いと言える。
無料VPNを利用している人も多いが、目に見えない形でプライバシーやセキュリティに悪影響を及ぼすリスクがあることは知っておくべきだ。無料VPNには、次のような「隠れたコスト」が存在する可能性がある。
1つ目は、個人データの収集や第三者への提供だ。無料で提供されているとはいえ、ユーザーのデータが対価として扱われるケースがある。
2つ目は、通信の暗号化が不十分である点だ。暗号化技術が古く、パスワードや個人情報が漏えいする恐れも指摘されている。
3つ目は、マルウェアが仕込まれている可能性だ。実際に、悪意あるコードや追跡プログラムが組み込まれていた事例も報告されており、注意が必要だ。
個人情報の価値を今一度理解したい
NordVPNの最高技術責任者「マリユス・ブリエディス」氏は、「デジタルプライバシーの状況は、ここ数年で大きく変化している。無料VPNの多くには、ユーザーの個人データを保護するどころか危険にさらす“隠れたリスク”が存在することに、多くの人々がようやく気づき始めている。現在のオンライン環境では、個人情報は非常に価値の高いものであり、その情報で利益を得ようとするサービスにプライバシーを預けるべきではない。」と警鐘を鳴らした。
NordVPNは利用記録を残さない「ノーログポリシー」という設計で、誰でも無理なく使い始められるVPNサービスとなっている。また、誰でも短時間で導入できるシンプルな仕組みなので、今後VPNを検討している人はぜひチェックしてほしい。
出典:【NordVPN】
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