パソコンやスマホでWebサイトを見るとき、自宅ではWi-Fiルーターに接続している人が多いと思います。しかし、Wi-Fiルーターがマルウェアに感染しても、ユーザーが気づくことはほとんどありません。そこで今回は、Wi-Fiルーターが不正アクセスされていないか、簡単にチェックできる「am I infected?」を紹介しましょう。

Wi-Fiルーターの脆弱性を手軽に診断できる「am I infected?」って何?
今回紹介する「am I infected?」は、横浜国立大学 情報・物理セキュリティ研究拠点 吉岡研究室が運営するマルウェア感染・脆弱性診断サービス。
一般家庭を対象にWi-FiルーターのIoTマルウェア感染状況、およびWi-Fiルーターのファームウェア(OS)の脆弱性を診断することが可能となっています。ちなみに、“infected”は「感染した」という意味です。
このサービスは、国立研究開発法人情報通信研究機構や総務省から委託を受けて行った研究の成果を広く社会に還元する目的で運営されるもので、誰でも無料で利用できます。
利用方法も簡単で、Wi-Fiルーターに接続した状態でWebブラウザから「am I infected?」にアクセスし、メールアドレスを入力して「感染診断をはじめる」を押すだけでOK!
この状態で数分待つと、登録したアドレスにメールが届くのでそこに記載されたURLを開くと診断結果が表示されます。
なお、パソコンの場合はWi-Fi接続でなくWi-Fiルーターに有線LAN接続している場合でも診断可能です。もちろん、診断されるのはあくまでもWi-Fiルーターであり、パソコンやスマホなどのデバイスの感染を診断するものではありません。

実際に「am I infected?」でWi-Fiルーターをチェックをしてみよう!
それでは、実際に「am I infected?」でWi-Fiルーターの問題点をチェックしてみます。
まず、「am I infected?」を開いたら、トップ画面の右側に「メールアドレス」を入力し、その下の「現在の環境を選択」や「このサイトを知ったきっかけは?」で適切な答えを選択しましょう。
次に、「私はロボットではありません」にチェックを入れたら「利用規約に同意して感染診断をはじめる」をクリックすればOKです(必ず利用規約も確認してください)。
数分後に登録したメールアドレスにメールが届くので、記載されたURLを開けば、診断結果が表示されます。Wi-Fiルーターに問題がなければ「◎問題は見つかりませんでした」と表示されますし、問題があった場合は問題点を教えてもらえます。
ただし、メールに記載されたURLは、必ず最初に「am I infected?」にアクセスしたWebブラウザで開くこと。別のブラウザで開いたり、別のデバイスを使うと診断結果は表示されませんのでご注意ください。
「am I infected?」 でWi-Fiルーターをチェックする手順



まとめ
いかがでしょうか? 普段あまり気にすることのないWi-Fiルーターですが、気が付かないうちにマルウェアに感染しているかもしれません。
今回紹介した「am I infected?」を使えば、誰でも簡単にWi-Fiルーターの脆弱性をチェックできますので、定期的にチェックするといいでしょう。
もちろん、このチェックにも誤検知や見逃しの可能性もありますが、それでも一度チェックしておけば一定の安心材料にはなるはずです。
なお、古いWi-Fiルーターはマルウェア感染リスクが高いため、最新のセキュリティ対策が施されたモデルへの買い替えも検討したほうがいいかもしれません。
※サムネイル画像(Image:「photoAC」より)






