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固定ブロードバンド契約5,352万件に到達 NTT東西で約58%を占有

固定ブロードバンドとは、電話線や光ファイバーなどの物理的なケーブルを用いて、特定の場所に設置されたインターネット回線に接続する通信方式のことだ。今回、ICT市場調査コンサルティングのMM総研は、2025年度上期(2025年4~9月)のブロードバンド回線事業者の加入件数調査結果を発表した。本記事では、固定ブロードバンド全体の契約数の推移や、伸びている回線事業者について解説する。

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(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています
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「フレッツ光クロス」のエリア拡大によりNTT東西が順調に契約獲得か

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固定ブロードバンド全体の契約数は2025年9月末時点で5352.2万件(「MM総研」調べ)
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NTT東西が6割弱のシェアを獲得(「MM総研」調べ)

今回の調査から、FTTH契約数・回線事業者シェア(2025年9月末)について結果を見てみると、FTTH契約数は全体で4132万件となり、うち「NTT東日本」「NTT西日本」のシェアが大きく、トータルで2389.8万件の57.8%という結果となった。これは、「フレッツ光クロス」のエリア拡大に伴う契約獲得によるもので、2025年3月末時点から11.1万件純増している。光回線事業者のなかでも、順調に契約数を伸ばした「ソニーネットワークコミュニケーションズ」は10Gbpsサービスに対応した「NURO光」。市場全体の純増数が落ち込む中、NURO光は高品質・大容量回線を前面に打ち出す積極的な販促施策を展開。「2カ月無料体験」などのキャンペーンも寄与し、シェアは4%に達した。

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(「MM総研」調べ)

固定ブロードバンド市場全体のシェアを見てみると、1位は「ドコモ」で16.7%、次いで2位は「ソフトバンク」で16.1%となり、「JCOM」も後に続いた。また、老舗プロバイダーの「ビッグローブ」は、ソニーを追い越して4位に浮上。いずれもキャンペーンの効果が大きいと考えられる。

固定ブロードバンド市場は緩やかに右肩上がりで成長中

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固定ブロードバンド市場全体は緩やかな成長が続く見込み(「MM総研」調べ)

今回の調査結果から、固定ブロードバンド契約数の推移・予測について見てみると、2023年3月末から現在まで緩やかに成長を続けていることが明らかになった。2025年から2026年3月にかけては、FTTHの年間純増数は前年度比22.8%減の53.1万件を予測。また、2025年度以降の3年間のFTTH市場の年平均成長率は1.1%になると予測されている。ワイヤレス市場は、工事不要の手軽に導入できるメリットや、「5G」の広がりで徐々に拡大しており、今後3年間の年平均成長率は7.0%を予測しているようだ。

この先も発展していくであろう、デジタル社会において必須となるネット回線。固定ブロードバンド市場は、今後も安定した成長が続くと見込まれている。

出典:【MM総研

※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています

スマホライフPLUS編集部

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