ノートパソコンを使っていて、「やけにバッテリーが減るのが早いなあ…」と感じたことはありませんか? 実は、ノートパソコンのバッテリーは、使い方や設定を見直すことで消費電力を着実に節約できます。今回は、Windows 11でノートパソコンのバッテリーを長持ちさせる、初心者でも実践しやすいテクニックを9つ紹介します。

【1】ディスプレイの明るさを抑える
ディスプレイの明るさ(照度)を必要以上に上げてしまうと、バッテリー電力を大きく消費してしまいます。もちろん室内の明るさや時間帯との兼ね合いもありますが、可能な限り低く抑えるのが賢明です。

【2】画面オフやスリープのタイムアウト時間を短くする
Windows 11では操作のない状態が一定時間続くと、自動的に画面オフやスリープへ移行するようになっています。しかし、設定されている時間が長いとパソコンを使わない時間は電力がムダに消費されてしまいます。できる限り消費を抑えたい場合は、タイムアウト時間を短くしておくのがおすすめです。

【3】ダークテーマを利用する
意外に知られていませんが、パソコンは背景や壁紙などを暗いものにすると、電力消費を抑えられる場合があります。もちろん自分で調整してもいいのですが、手っ取り早いのがWindowsのテーマをダークスタイルに変更する方法です。「個人用設定」から適用したいテーマをクリックするだけで変更できます。

【4】電力を食いがちなアプリの使用を見直す
ふだんは意識することはありませんが、特定のアプリが電力を大きく消費しているケースもあります。Windows 11では、バッテリーの使用状況をアプリ別に確認できますので、必要以上に電力消費が多いアプリがないかチェックしましょう。
もしあまり使わないアプリならアンインストールしてしまうのも手です。また、頻繁に使うアプリが電力を多く消費している場合は、できる範囲で使用時間を少なくするなど、使い方を工夫するといいでしょう。

【5】電源モードを最適な電力効率に設定する
Windows 11には、バッテリー消費を抑えるために活用できる便利な設定もたくさん用意されています。電源モードは通常は「バランス」に設定されていますが、これを「最適な電力効率」に変更すれば、CPUパフォーマンスを抑えることで電力消費を削減できます。

【6】省エネ機能を常時オンにする
Windows 11には、バッテリーの省エネ機能も搭載しています。バッテリー残量が一定の割合を下回ると、自動的にバックグラウンドアクティビティを制限したり、画面の明るさを下げて電力の消費を低減してくれます。しかし、外出先などでは常に低電力で使いたいときもあります。そんなときは、「常に省エネ機能を使用する」をオンにすれば、常時省エネモードで利用できます。

【7】エネルギーに関する推奨事項設定を行う
バッテリー消費を抑えるために、いろいろな項目を変更するのが面倒だという人もいるでしょう。そんなときにおすすめなのが、設定に用意されている「エネルギーに関する推奨事項」です。これは、Microsoftが推奨する省エネ設定を一覧で確認でき、必要に応じて個別に適用したり、すべての項目を一括して適用できる機能です。「とにかく手っ取り早くバッテリー消費を抑えたい!」という人にピッタリです。

【8】使用していない周辺機器を取り外す
ご存じのとおり、パソコンに接続している外付けのHDD・SSDやUSBメモリーなどの外部機器にもバッテリーから電力が供給されています。利用していない機器は取り外して、ムダな電力を消費しないように注意しましょう。

【9】使用しないときは通信機能をオフにする
パソコンに搭載されている無線LANや Bluetoothは、通信する際に電力を消費します。これらの通信機能に関しても、利用しない場合はこまめにオフにしておくと、そのぶん消費電力を抑えることができます。

まとめ
いかがでしょうか? 今回はノートパソコンのバッテリーを長持ちさせる9つのテクニックをご紹介しました。
電源が確保できない外出先などでは、バッテリーをいかに長く持たせるかが非常に重要になります。また、消費電力の節約が習慣として身につけば、充電回数も少なくなり、結果的に環境への配慮にもつながります。エコの視点も踏まえつつ、バッテリーを大切に使うように心がけましょう。



