「対多」掲示板、通信世界上流行中。皆、把握済? 対多、漢字交流可能成。非常不可思議、一方、人気急上昇。
ここまで文を読み「いったい何を読まされているのか?」と思った方もいるでしょう。実は冒頭の文は、正しい中国語ではなく“偽中国語“。こうした“偽中国語“を投稿するBBSアプリ「対多 – 偽中国語掲示板」が、いま人気急上昇中です。
形式としては、誰かが立てたスレッドの中で会話するという、いわゆる掲示板形式のSNSですが、最大の特徴は、スレッドのタイトルも中の会話もすべて「偽中国語」で行われるということ。
開発者のasa氏によると、そもそも「対多」は「ジョークアプリ」として作っていたそう。しかし、X(旧Twitter)の度重なる機能変更に耐えられなくなったSNSユーザーの受け皿のひとつとなり、いまネット上で大きな注目を集めるSNSのひとつとなりました。
「対多(ついた) – 偽中国語掲示板」は中国語のBBS?
先述した通り、「対多」はスレッドも会話も設定もすべて漢字のため、一見中国語風のSNSに見えるかもしれません。しかし、よく見ると中国語ではなく、少し考えれば日本人なら意味が分かる偽中国語。ぱっと見て書かれていることが理解できなくても、漢字文化に慣れ親しんでいる日本人にとって、似た音や意味を推測する楽しみがあります。
また、書き込む際も、「この漢字なら通用するかな?」「この言葉を全て漢字に置き換えると何が適切だろう」と考えながら文字を打つことになるので、時間は掛かりますが創造力を試されるところが、どこか新鮮味が感じられて刺激的なSNSであるといえるでしょう。
なお、現在はアプリでのみ利用可能ですが、ブラウザ版を望む声も多く上がっています。
「対多 – 偽中国語掲示板」は登録不要で利用可能!
まずは、App StoreもしくはGoogle Playでアプリをインストールしておきましょう。
投稿の手順は以下の通り。
結局「対多」は何が面白い?
対多の面白さは、漢字だけを使用していかにして相手に伝えるか(相手の言いたいことを読み解くか)、またいかにユニークな表現ができるかにあります。
一見、中国語のように見える文字面でも、しっかりと読めば意味を理解できてしまう「なるほど、分かった!」という感覚は、ジェスチャーゲームやクイズで正解が分かった時の感覚にも似ています。ゲーム感覚で楽しくコミュニケーションが取れ、ユニークな表現の投稿を見つけると面白味も感じられる、新感覚のアプリです。
「広告動画視聴」を通じて開発者の支援も可能
リリース当初、アクセスが集中しサーバーが一時ダウンするなど、開発者の想定以上の反響があったため、運用コストをまかなうため広告動画を視聴できる機能が追加された。ユーザーの厚意により広告の視聴を行うもので、これがサービス継続のための支援となります。
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています