インターネット回線の中でも、回線が安定しており、通信速度が速い「光回線」。多くの企業が参入しており、業者選びに悩んでいる人は少なくないだろう。そこで、モバイルやIT分野のマーケティング調査を行うMMDLaboが運営するMMD研究所で実施した「2024年光回線のシェア・満足度調査」から、人気の企業を探ってみよう。
光回線シェア率1位はドコモ光、大手キャリアが上位をほぼ独占!
アンケートは2024年12月6日~10日、現在自宅で光回線を利用している18歳~69歳の男女25,560人を対象に、インターネット調査で実施された。利用している光回線サービスを尋ねたところ、「ドコモ光」と回答した人が20.1%と最も多く、次いで「SoftBank 光」が14.7%、「フレッツ光」が11.6%、「auひかり」が10.5%だった。
シェア率上位4社のうち、3社は大手キャリア(ドコモ・ソフトバンク・au)が独占。全体の約4割を占めた。いずれも光回線とスマホをセットで契約すると、スマホの月額料金が割引になるサービスを売りにしており、光回線市場でも囲い込みを図っている。3位は、いち早く光回線サービスをスタートさせた「フレッツ光」。NTTが運営しており、大手ならではの安心感があるようだ。
このように、シェア率はいずれも大手が上位を独占したが、実際の利用満足度はどうだろうか。
総合満足度1位はeo光、2位はNURO光、コスパと通信速度に定評あり
光回線の利用上位10サービスを対象に、サービスの総合満足度を尋ねた。すると、満足(「満足」「やや満足」を合算、以下同)と回答した人は、「eo光(n=1,559)」が60.5%と最も多く、次いで「NURO光(n=1,394)」が54.2%、「コミュファ光(n=913)」が51.7%だった。一方、シェア率では上位を占めた「ドコモ光」「SoftBank 光」「フレッツ光」「auひかり」の4社は、いずれも満足と回答した人が50%未満にとどまった。
1位の「eo光」は、関西電力グループの子会社・オプテージが運営する関西圏に密着した光回線サービスだ。初年度の月額料金が安く、また関西電力が持つ独自の光回線を使用しており、通信速度の高さに定評がある。
ソニーが提供する「NURO光」は、2位にランクイン。月額料金の割引期間が長いところが特徴で、条件を満たせば2~3年間ほど適用される。さらに29歳以下なら、割引サービス「U29応援割」に申し込むと、割引期間がさらに延長されるから、コスパを重視したい人におすすめのサービスといえるだろう。
実際に、光回線サービスの項目別満足度でも、「eo光」と「NURO光」が上位にランクイン。「コストパフォーマンス」と「通信速度の満足度」では、ともに1位が「eo光」、2位が「NURO光」だった。
光回線の導入や乗り換えを検討している人は、これらのデータを参考にしても良いかもしれない。
出典元:【MMD研究所】
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