もし、iPhoneの本体のサイドボタンが故障して、操作できなくなったときはちょっと焦りますよね。でも、安心してください。実はiPhoneには「AssistiveTouch」機能があるので、画面のタッチだけで音量調整、画面ロック、スクショといったiPhoneの操作が、ある程度は可能になるんです。そこで今回は、万一のときに役に立つiPhoneの「AssistiveTouch」機能を紹介しましょう。
iPhone本体のボタンが壊れたときは「AssistiveTouch」が役に立つ!

iPhoneには「AssistiveTouch(アクセシビリティタッチ)」という便利な機能があるのをご存じでしょうか?
実はこれ、iPhone本体のサイドボタンなどを使わなくても、iPhoneをある程度操作できる便利な機能。事前に割り振っておいた機能を、画面のタップだけで使うことができるんですね。
たとえば、スクリーンショットの撮影や音量の調節、カメラやSiriの起動、iPhoneの再起動など、iPhoneの操作をいろいろ実行することが可能になります。
もちろん、AssistiveTouchを使うには、前もって機能を割り振っておく必要があるので、まずはAssistiveTouchの設定方法から解説しましょう。
●Apple「iPhone、iPad、iPod touch で AssistiveTouch を使う」は→こちら
■AssistiveTouchで登録できる機能(一部抜粋)
・メニューを開く
・ホームボタン
・コントロールセンター
・カメラの起動
・画面をロック
・音量調節
・iPhoneの再起動
・Siriを起動
・スクリーンショット撮影
・ショートカット機能を実行
・スリープボタン
・ボリュームボタン
・マナーモードのオン&オフ
・下にスクロール
・ダブルタップ
・シェイク など多数
最初にAssistiveTouchで使える機能を設定しよう
AssistiveTouchはホーム画面に配置されるメニューボタンになりますが、デフォルトではオフになっているため気が付かない人も多いと思います。
そこで、まずはiPhoneの設定から「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」と進み、AssistiveTouchのスイッチをオンにしましょう。
AssistiveTouchをオンにすると、カスタムアクションで「シングルタップ」「ダブルタップ」「長押し」のアクションごとに機能を指定することが可能となります(一部機種には3DTouchもあり)。
たとえば、「AssistiveTouchのアイコンをシングルタップしたときにメニューを開く」といった具合ですね。
次に、「最上位メニューをカスタマイズ」画面では、AssistiveTouchの登録メニューを設定できますので、自分がよく使う項目を登録してみましょう。
なお、登録できる機能は初期状態では6個までですが、減らしたり8個まで増やすことができますよ。
ちなみに、筆者はホーム画面に戻る「ホーム」、音量調節もできる「デバイス」、ワンタップで下までスクロールしてくれる「下にスクロール」、振らなくてもシェイクしてくれる「シェイク」、そして「カメラ」や「スクリーンショット」を登録してみました。
AssistiveTouchを設定する手順




実際にAssistiveTouchを使ってみよう!
AssistiveTouchをオンにすると、ディスプレイにグレーの丸いアイコンが表示されます。これをタップすると、先ほど設定したメニューが表示されるんですね。
実際にAssistiveTouchを使ってみると、かなり便利なのが分かります。慣れてくるとサイドボタンを押す回数が減り、スワイプ操作も確実に減りました。
もちろん、AssistiveTouchはiPhone本体のボタンが壊れてしまったときに役立つ機能ではあるんですが、そうでない場合でも、AssistiveTouchを使うことで簡単にiPhoneを動かすことが可能です。これは便利ですね。

まとめ
いかがでしょうか? 今回はiPhoneの「AssistiveTouch」機能を紹介しました。
AssistiveTouchはiPhone本体のボタンが反応しないときでも、画面のタッチでさまざまな機能を実行できるのが便利ですが、実際に使ってみると、サイドボタンなどを押さずにiPhoneを操作できるので、意外と快適なのが分かりました。
みなさんも、万一に備えてAssistiveTouchを設定してみてはいかがですか? 意外と便利なので日常的に使いたくなるかもしれませんね。