近年、登山人口は増加傾向にあり、なかでもガチ登山とゆる登山など2通りの楽しみ方がある時代となった。8月11日の山の日が近づく今、ゆる登山を楽しむ人たちの傾向や、登山におけるスマホ利用の実態を調べるべく、KDDI株式会社は、全国の20代~60代の男女500人を対象に「ゆる登山とスマホに関する調査」を実施。気になる調査結果について紹介していこう。

登山やハイキングにおいてスマホは必要?

ゆる登山勢にスマホの重要性を尋ねたところ、「重要」という回答が89%にのぼった。年代別で回答を見てみると、僅差ではあるものの40代が最も重要だと感じている割合が高いと判明。60代も85%が重要と感じていることから、スマホは登山において世代を問わず重要性が高いことが分かった。

実際、登山中にスマホを利用するシーンについて尋ねたところ、最も多かったのは「常に利用している」という回答。次いで「休憩時」「山までの移動時」も高い割合となった。またスマホの利用目的についてもうかがったところ、「天気・気温・雨雲情報を確認」が54.2%で最も多く、次いで「地図アプリやルートを確認」が47.5%、「交通機関の時刻表の確認」が35.3%という結果に。
スマホは、登山に必要な情報をリアルタイムでチェックできるため、経験の浅いゆる登山勢にとっては特に重要度が高いといえるだろう。
スマホは重要と思いつつ、事前に通信環境をチェックしていない?

ゆる登山勢に、登山前の通信環境チェックを行っているか尋ねたところ、約3割以上が「調べない」と回答。年代別で見ても調べない人が多いことが明らかになった。

ゆる登山勢がこれまでに経験したヒヤリハットについて調査結果を見てみると、経験者は3割弱いると判明。スマホの電波がつながらないことによるヒヤリハットも多く、「現在地や地図を確認できなかった」「天気が急に変わったのに、情報が確認できなかった」「ルートが分からなくなって不安になった」などの回答が特に目立つ結果となった。
実際、ベテランの登山家であればある程度の所作や天候の読み、ルート把握はできているだろうが、ゆる登山勢にとっては情報がないことは命取りともいえる。主な山岳別遭難件数が最も多いのは高尾山で、次いで富士山や穂高連峰が続いています。ゆる登山勢がこれらの山に登るときは、細心の注意を払うべきだといえるだろう。
KDDI株式会社が提供する、日本初の衛星とスマホの直接通信サービス「au Starlink Direct」は、なんと空さえ見えれば圏外エリアでも通信可能だとされている。山はもちろん、自然豊かな土地や郊外でのスマホ利用にもってこいのサービスなので、ぜひ活用してほしい。
参照:【au Starlink Direct】
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