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「もうiPhoneは高すぎ…」Androidに乗り換えても後悔しないのはどんな人?

iPhoneの価格はどんどん高くなって、いよいよAndroidへの乗り換えを本気で考えている人もいるでしょう。でも、10万~20万円もする高価なiPhoneから数万円で買えるAndroidに乗り換えて後悔することはないのでしょうか? そこで今回は、iPhoneとAndroidの違いや特徴を踏まえ、どのようなiPhoneユーザーならAndroidに乗り換えても後悔しないのか検討してみます。

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(Image:umitc / Shutterstock.com)
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そもそもiPhoneとAndroidは何がどう違うの?

iPhoneからAndroidに乗り換える話をする前に、そもそもこの2つは何がどう違うのか確認しておきましょう。

■OSやメーカーの違い

まず、iPhoneはAppleが独自開発した「iOS」を採用しています。これはソースコードが非公開のクローズドOSなので安全性が高いと言われており、iPhoneならどの機種でも同じiOSなので機種変しても操作に違和感がありません。もちろん、iOSを搭載したスマホはApple以外のメーカーからは発売されていません。

これに対し、AndroidはGoogleが開発したオープンソースのOS。メーカーはOS開発のコストが削減できますし、独自にAndroid OSをカスタマイズできるメリットもあります。

具体的にはGoogle、ソニー、SAMSUNG(サムスン)、シャープ、FCNT(旧:富士通)、OPPO(オッポ)、Xiaomi(シャオミ)、Motorola(モトローラ)といった世界中のメーカーがAndroidを発売しています。

しかし、オープンソースOSであるがゆえにセキュリティ的にはやや脆弱な面もありますし、Android OSがメーカーごとにカスタマイズされているので、違うメーカーに機種変すると操作に戸惑うことも多いのです。

■セキュリティ

iPhoneはiOSのソースコードが公開されていないので、セキュリティ的にはAndroidより安全です。また、App Storeで扱われているアプリもAppleの厳しい審査があるので、比較的安心して使えます。

これに対し、AndroidはオープンソースOSを採用しているので、どうしてもハッカーに狙われやすくなっています。アプリの開発もしやすいのですが、その分、Google Playには危険なアプリが存在することもあります。

しかも、アプリはGoogle Play以外からもダウンロードできるので、怪しいアプリをインストールしてしまう危険性もあります。

ただし、Androidでは独特の機能を持つバラエティ豊かなスマホがたくさん開発されていますし、ホーム画面のカスタマイズ性などはiPhoneよりAndroidのほうが高いのです。

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iPhoneでもそろそろ出るとの噂もありますが、Androidなら2つ折りスマホといった特殊なモデルも購入できます(画像はSAMSUNG公式サイトより引用)

■価格の比較

iPhoneの価格は、現在もっとも安いiPhone 16eでも約10万円、なかには16 Pro Max(1TB)のように約25万円もする高価な機種もあります。

もちろん、AndroidもGoogle「Pixel」のなかには約16万円するモデルもありますし、ソニー「Xperia」では20万円超の高級モデルもあります。

とはいえ、Androidならエントリーモデルは2万円程度から、ミドルクラスでも4~7万円程度とかなりリーズナブルな価格で購入できます。

たとえば、シャープ「AQUOS wish5」は3万円前後の格安な5G対応エントリーモデル。メモリは4GB/ストレージ128GBですが、バッテリーは5,000mAhと大容量でメインカメラも5,010万画素と高画質です。

ほかにも、6.6インチディスプレイは120Hz駆動に対応しますし、防水/防塵はIPX5/8/9、IP6XでMILにも対応するなど、この価格を考えると必要十分な性能を備えていると言えるでしょう。

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3万円前後と格安なシャープ「AQUOS wish5」ですがeSIMにも対応しており、デュアルSIM(DSDV)も可能。また、microSDXCカードスロットは最大2TBまで対応しています(画像はシャープ公式サイトより引用)

■iPhoneはAndroidよりどこが優れている?

まず、Appleの製品は総じてデザインが優れておりブランド力が高いので、Androidと違い熱狂的なAppleファンがいます。

また、最近は女子中高生の間でiPhoneでないと仲間外れになるといった話も聞かれます。ただ、これはiPhone同士でないと「AirDrop」などが利用できないだけなのかもしれませんが……。

次に、日本ではスマホの半数以上をiPhoneが占めていることもあって、アクセサリーが非常に豊富であることも魅力です。

たとえば、ダイソーでもiPhone用のケースやフィルムは取り扱いがありますが、Android用は大手家電量販店やAmazonなどでないと購入できません。

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ダイソーなら110円でiPhone用ケースが手軽に購入できますが、Android用はほとんど見かけません(筆者撮影)

操作性に関しては、最近のAndroidもミドルクラス以上ならメモリ容量も多くサクサク動きます。ただし、エントリーモデルのなかには動作がモッサリした機種もありますので、Androidにあまりよい印象を持っていない人も多いでしょう。

ただし、iPhoneはエントリーモデルの「16e」でも約10万円します。Androidで10万円も出せばミドル~ハイエンドモデルが買えますので、単純な比較はできません。

また、iPhoneは故障時に即日対応できるのが魅力。バッテリーやディスプレイに不具合があっても、iPhoneなら町のApple Storeやスマホ修理店に持ち込めば即日修理可能です。

しかし、Androidは基本的に購入したキャリアやメーカーのサービス店でないと修理してもらえず、即日修理は厳しいでしょう。これは意外と大きなiPhoneのメリットです。

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iPhoneはディスプレイが割れたりバッテリーにトラブルがあっても、町のApple Storeやスマホ修理店でも即日修理できます
(Image:Viktollio / Shutterstock.com)

ほかにも、iPhoneはリセールバリューがいいのも魅力。たとえば、2017年発売のiPhone 8(64GBモデル)(当時の販売価格7万8,800円)は、今でも状態が良ければ4,000~7,000円程度で買い取ってもらえます。

しかし、Androidでは2017年発売の「Xperia XZ Premium SO-04J」(当時の販売価格9万3,960円)の買取査定額は現在0円です。

さらに、OSのサポート期間もiPhoneのほうが長いのもメリット。次期iOS 26では2018年発売のiPhone XRなどがサポート対象外となりますが、7年間も最新OSが利用できています。

しかも、2015年発売のiPhone 6sはiOSのセキュリティアップデート(新機能なし)は継続されており、2025年3月にはiOS 15.8.4が提供されています。当然、バッテリー交換は必要ですが、実に10年間も使い続けることが可能となっています。

これに対し、AndroidはOSのサポート期間が短く、先ほど紹介したシャープ「AQUOS wish5」の場合は、OSのバージョンアップが発売日から最大2回、セキュリティアップデートは発売日から4年しかありません。

Google Pixelは「8」以降でOSアップデート(セキュリティアップデート含む)期間が7年間になりましたが、それ以前の機種ではOSアップデートが3年、セキュリティアップデートは5年もしくは3年と短いのです。

●Google「Google Pixel にソフトウェア アップデートが提供されるタイミング」は→こちら

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Google Pixelの公式サイトによると「8」以降のOSのサポートは7年間ですが、それ以前のモデルはOSアップデートが3年、セキュリティアップデートは5年もしくは3年しかありません(画像はGoogle公式サイトより引用)

AndroidはどこがiPhoneより優れている?

iPhoneでは同じモデルでも、ストレージ容量で数万円の価格差があります。しかし、AndroidならmicroSDカード(512GB~2TB)が追加できますので、格安のエントリーモデルでも動画や写真、音楽などもたっぷり保存できるのです。

もっとも、最近はAndroidでもGoogle PixelやSAMSUNG、OPPOなどのハイエンドモデルではSDカードスロットが省かれていますが、microSDカードのあるモデルであれば、ストレージ容量にムダなお金を使う必要はありません。

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AndroidのエントリーモデルはmicroSDカードスロットを備える機種が多く、本体ストレージ容量が少なめでも安価なmicroSDカードで容量を増やすことができます(筆者撮影)

次に、Androidは個性的なモデルが多く、なかにはカメラ性能やバッテリー性能がiPhoneより優れたモデルもあるのが大きなメリットです。

たとえば、シャープ「AQUOS R9 pro」は、LEICA(ライカ)監修のカメラシステムで、標準、広角、望遠のいずれも約5,030万画素で美しい写真が撮れます。

カメラ性能は単純に画素数では比較できませんが、iPhone 15 Pro Maxは標準のみ4,800万画素、iPhone 16 Pro Maxは標準と超広角で4,800万画素になりましたが、望遠は1,200万画素となっています。

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AQUOS R9 proは20万円前後のハイエンドですが、デジカメにスマホ機能がついたようなインパクトある個性的なデザインです(画像はシャープ公式サイトより引用)

スマホでは、バッテリーの持ちが気になる人も多いでしょうが、最近のAndroidでは超高速充電可能な機種も増えています。たとえば、Xiaomi 14T Proは120Wハイパーチャージに対応しており、5,000mAhの大容量バッテリーをわずか19分で1%→100%まで充電可能です。

iPhone 16 Pro Maxの充電は非公開ですが最大で27W程度と言われており、こちらは、約30分で最大50%までしか充電できません。

なお、iPhone 15以降のモデルはフル充電サイクルを1,000回繰り返しても、本来のバッテリー容量を80%キープできますが、Xiaomi 14T Proなら1,600回充電しても80%をキープするようになっています。

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Xiaomi 14T Proは120Wのハイパーチャージに対応しています。しかも、1,600回充電しても容量は80%をキープできます(画像はXiaomi公式サイトより引用)

【まとめ】結局、iPhoneからAndroidに乗り換えるのはアリか?

ここまでiPhoneとAndroidの特徴やメリット&デメリットを比較してきました。確かに10年前はAndroidよりiPhoneのほうが性能が高く使い勝手もよかったと思います。

しかし、現在ではどちらもスマホとしてすでに完成されており、機能的に大きな違いはありません。あとは用途と価格のバランスで選べばいいでしょう。それを踏まえたうえで、高価なiPhoneから安価なAndroidに乗り換えるのはアリか考えてみます。

まず、「新しいiPhoneのProモデルの機能をフルに使っている人」や「とにかくApple製品が大好きだ」という人が、Androidの安価なエントリーモデルに乗り換えるのはオススメできません。きっと後悔するでしょう。

次に、とくに理由はなく惰性でiPhoneを使い続けている人で、Webサイトの閲覧やLINE、電話程度しか使っていない人であれば、無理に高価なiPhoneに買い替えなくても、Androidのエントリーモデルで問題ないと思います。

とくに、古めのiPhone SEや8などを使っている人なら、Androidの最新ミドルクラス以上に乗り換えれば、その性能の高さにビックリするかもしれません。

いずれにせよ、iPhoneはエントリーモデルの16eですら約10万円しますので、もし、Androidスマホに乗り換えるなら4~7万円程度のミドルクラスに乗り換えるのがオススメ。値段の割に性能は高いので、コスパの良さを実感できるでしょう。

Androidで10万円以上出すと、16 Pro並みかそれ以上の性能を持つ機種もありますので、さまざまな機種から自分好みの一台を探してみてください。

※サムネイル画像(Image:umitc / Shutterstock.com)

すずきあきら

すずきあきら

編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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