ガラケー時代が終わり、今やほとんどの人がスマホに移行している。スマホユーザーのなかでは、丁寧に扱っていても、画面が割れや水没、熱暴走など、ヒヤリハットを経験した人もいるだろう。株式会社オールアバウトとFCNT合同会社は、全国のスマホユーザー1,027人を対象に日常生活に潜むスマートフォンのリスクを調査し、「“スマホの災難”白書2025」を発表。ヒヤリハットを経験したシーンや壊れた経験など、調査結果について見ていきましょう。

ヒヤリハットシーン1位は「落下」が圧倒的

今回の調査結果から、スマホユーザーのなかでスマホが「壊れそう、ヒヤッとした」という経験をした人は8割以上も存在することが明らかになった。実際、どのようなヒヤリハットを経験したか尋ねてみると、もっとも多かったのは65.3%で「地面や階段などでの落下」であることが判明。落下などで画面の割れている、いわゆる「バキフォン」というものを目にした人も多いだろう。次いで2位には「高温・日光による動作不良」がランクイン。夏の気温や暖房器具の環境下では、スマホが熱暴走を起こしやすくなるというわけです。

スマホが壊れたもしくは壊れかけた経験のある人は全体の約半数。スマホの故障で起きた生活の支障を尋ねたところ、もっとも多かったのは「連絡が取れなくなったこと」で42.8%でした。スマホは便利なものだが、そもそも生活のインフラである「連絡手段」を担っているため、故障してしまうと一気に原始的な生活を余儀なくされる。また、画面がつかないことによって「決済」ができないという回答や、データを消失してしまうなどの回答も集まり、スマホが故障するとさまざまなシーンに支障をきたすことが分かりました。
スマホ選びは「丈夫さ」が重視されているものの、壊れやすさに対する不満は多い

スマホは一度壊れてしまうと、修理や買い替えにかかる費用が痛い。決して安い買い物ではないからこそ、スマホ選びには慎重にならなければならない。今回の調査結果から、スマホ選びにおいて、壊れにくさの重視度合いを見てみると、「重視している」という回答が74.8%にものぼることが分かりました。

一方、現在のスマホに壊れやすさの不満を抱いている人も約4割程度存在すると判明。日常的な破損対策について尋ねてみると、「ガラスフィルム」「耐衝撃ケース」などで対策している割合が同率でかなり多いと分かりました。壊れやすさをスマホのせいにする前に、一度自分のスマホの扱い方を見直してみるのも良いかもしれません。
出典:【株式会社オールアバウト/FCNT合同会社】
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