通信費の見直しをきっかけに、大手キャリアから格安SIMへの乗り換えを検討している人も多いのではないだろうか。実際に乗り換えた人は、どのような理由で選び、どの程度の節約効果を実感しているのだろうか。

格安SIMへの乗り換え動機は「月額料金を安くしたかった」がトップ

フォーハンドレッド・エフは、2025年8月30日~31日、全国の「オカネコ」ユーザー378人を対象に、「オカネコ 格安SIMに関する調査」を実施した。
「格安SIMへの乗り換えを検討したことはありますか?」という質問に対し、大手キャリアユーザーの46.0%が「検討したことがある」と回答。実際に格安SIMに乗り換えたユーザーに、その理由を尋ねると、「月額料金を安くしたかったから」が圧倒的に多く、全体の86.2%を占めた。次いで、「データ通信料を自分の使い方に合わせて選びたかった」23.9%、「大手キャリアのサービスに不満があった」13.8%となった。こうした結果からも、格安SIMへの乗り換えを決めた最大の理由は、月額料金を抑えたいという点であるとうかがえる。
格安SIM利用で約3割が3,000円以上の節約に成功

料金を安くしたいという理由で格安SIMを検討する人が多いことがわかったが、実際に乗り換えた人はどのように感じているのだろうか。格安SIMに乗り換えたことで月額料金がどれほど安くなったかを尋ねたところ、82.4%が「安くなった」と実感していた。最も多かったのは「1,000円未満」で20.1%と、比較的少額の節約だった。次いで「1,000円~2,000円未満」18.9%、「2,000円~3,000円未満」17.6%と、約6割が一定の節約効果を感じていることがわかる。さらに、「3,000円~5,000円未満」14.5%、「5,000円以上」11.3%と、大きな節約を実感している人も見られた。全体の約3割が月額3,000円以上の削減に成功しており、格安SIMが料金を抑えたいニーズに応えていることが示された。
月額料金だけに注目すれば、格安SIMが選ばれやすいことがわかる結果となった。一方で、通信速度やカスタマーサポート、プランの選択肢、付帯サービスなど、ユーザーが重視する点は人それぞれ異なる。格安SIMへの乗り換えを検討する際は、料金以外の面にも目を向け、総合的に判断することが大切だろう。
出典:【オカネコ マガジン】
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