2025年9月に発売されたiPhone 17シリーズ。MM総研が世界39の国・地域(以下、国)を対象にiPhone 17シリーズ、iPhone Airの販売価格を調査したところ、日本は世界で見て安値水準にあることが判明したが、国ごとにiPhone 17の購入しやすさを示す「iPhone指数」では、39の国のうち23位と下位に位置する結果となった。そんな今の日本においてiPhone 17を買うメリットとは?データをもとに考えてみよう。

日本のiPhone 17販売価格は全モデルが世界でトップ3に入る安値水準!

2025年9月時点の世界のiPhone 17シリーズ、iPhone Airの販売価格を調査したところ、日本は世界的に見て非常に安価であることが明らかとなった。iPhone 17は129,800円で世界2位の安さ(最安は中国)。 Proは214,800円で3位(最安は米国)、Pro Maxは329,800円で3位(最安は米国)、iPhone Airにおいては159,800円で世界最安となった。全モデルで日本の価格は世界平均より約2万円~7万円ほど安く、全モデルにおいて最も高い販売価格のトルコと比べると、いずれも2倍超の価格差があるようだ。この価格差には、消費税や関税、通貨安、インフレといった経済要因が影響していると考えられる。
世界的に見て安価でも、購入のしやすさでは39の国で23位に

国ごとにiPhone 17の購入しやすさを示す「iPhone指数」(iPhone 17の価格が国の平均所得※に占める割合)によると、日本は2.59%で39の国のうち23位と、中間よりやや下の位置だった。最も指数が低くiPhone 17を買いやすいのはシンガポール(0.70%)。次いでスイス、米国、ルクセンブルク、香港が続いた。一方、メキシコ(8.91%)が最も高く、フィリピン、インドが続いた。日本の指数はiPhoneの普及率に比して、所得に対する負担は依然大きいことが判明した。経済状況を見ると、日本のインフレ率は長期的には低水準だが、2024年は2.74%とG7内で米国に次ぐ高さとなり、現在においても物価上昇の局面の最中だ。今後、平均所得がインフレ率やiPhone 17価格の伸びを上回れば、日本のiPhone指数も低下し、買いやすい価格に改善していくことが期待されるが、どのように推移していくのか。iPhone指数は経済の動向を映す指標のひとつとして、今後も注視していきたいところだ。
今の日本においてiPhone 17を買うメリットがあるのだろうか。今は購入しにくい状況なら、待った方がいいのか?と懸念されるかもしれないが、物価や人件費が今後も上がれば、iPhone価格も上昇する可能性がある。今後の値上げや円安リスクを考えると、世界的に見て安値水準である今、買うという判断も合理的といえるだろう。今の価格をどうとらえるかが、賢い選択につながるのではないだろうか。
※平均所得はOECD(経済協力開発機構)のデータを参照。OECD加盟国以外はIMF(国際通貨基金)による1人当たりGDPを代替データとして活用
【調査方法】
販売価格:アップルストアでの直販価格(消費税などの税金を含む。米国はニューヨーク州、カナダはオンタリオ州として計算)
為替:各iPhoneの発売(発表)時点
対象国・地域(全39)、2025年9月のiPhone 17販売価格が安い順(”/”は同額の意):
中国、日本、香港、米国、オーストラリア、カナダ、アラブ首長国連邦、韓国、インド、タイ、ベトナム、マレーシア、台湾、スイス、ニュージーランド、シンガポール、フィリピン、メキシコ、チリ、英国、ルクセンブルク、ポーランド、チェコ、ドイツ/オーストリア、スペイン、フランス/オランダ/ベルギー、イタリア/アイルランド、ポルトガル、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ハンガリー、ノルウェー、ブラジル、トルコ
出典:【MM総研】
※サムネイル画像は(Image:「Apple」公式サイトより引用)