ロボット掃除機は予想以上の凄い動きを見せた!
準備ができたところで、実際にダイソーのロボット掃除機を使ってフローリングを掃除してみましょう。
まずは、自宅のもっとも長いフローリングの廊下で電源を入れてみます。すると、ロボット掃除機は意外にも回転することなく真っすぐ進み始めました。
そして、壁に接触すると方向転換していきます。その動きは、まさに“ロボット掃除機そのもの”だと言っていいでしょう。
いよいよロボット掃除機は玄関の15cmほどの段差に近づきました。壁はないのでそのまま落ちてしまうのでは? と思いきや、クルっと方向転換していきます。
思わず「おおっ〜!」と声が漏れた筆者ですが、どうやら、大理石の端の1.5mmほど高くなっている部分にタイヤが当たって方向転換したようです。
というわけで、ダイソーのロボット掃除機は筆者の想像以上にロボット掃除機らしい動きを見せてくれました。センサーも何もなくあの単純な走行ユニットだけで、どうやってこの動きを再現しているのか、本当に不思議です。
ある程度廊下を走り回ったところで、本体裏のクリーンシートを確認すると、髪の毛や細かい塵のようなものが引っかかっていましたので、多少は掃除をしたと言えるかもしれませんね。




障害物も回避! フラットなデスクの上からも落ちない!?
先ほどの玄関でのテストでは、大理石の1.5mmほど高くなっている部分にロボット掃除機のタイヤが当たって方向転換し、段差から落ちることはありませんでした。
そこで今度は、段差がまったくないフラットな机でも落ちないのかテストしてみます。
すると、デスクの端では見事にクルっと回転してロボット掃除機は落ちません! これにはさすがに筆者もかなり衝撃を受けました。
もっとも、10回のうち6回くらはそのまま落ちてしまうのですが、いったいどんな仕組みになっているのかますます謎が深まります。

続いて障害物がある場所でもテストしてみましょう。フローリングにオットマンを置いた状態でロボット掃除機を使用してみたところ、オットマンの足に当たるとしっかり方向転換して先に進みました。
もちろん、厚さ2mm程度のカーペットが敷いてあると、この段差にタイヤが当たって方向転換しますので、カーペットを乗り越えることはありません。

大きなゴミは蹴散らす! カーペットの上ではやっぱり動きませんでした
ダイソーのロボット掃除機が想像していた以上の動きを見せてくれたので、ちょっと感心していた筆者ですが、ほかの条件ではどうなるのかもう少しテストしてみます。
まず、廊下にパンくずや塩などを撒いてテストしてみましょう。すると、ダイソーのロボット掃除機にゴミを吸い込む機能はないため、ゴミがクリーンシートに絡むこともなく、ただ、周囲に蹴散らして進むだけでした。
あとで確認してみると、ロボット掃除機のタイヤは小さくてゴム製なので、塩がタイヤにくっついて空回りしていたようです。これでは、塵や埃、髪の毛以外のゴミはまったく回収してくれませんね。


今度は毛が短めのカーペットの上でロボット掃除機をテストしてみます。すると、ロボット掃除機的な動きはまったく見られず、その場で円を描くようにクルクル回転するだけで、真っすぐ進むことはありませんでした。

次に、リビングの毛の長いじゅうたんの上でテストしてみたところ、ほとんど走行せずその場でビクビクと動いているだけでした。もちろん、このロボット掃除機はフローリング専用なので仕方ありませんが……。

まとめ
いかがでしょうか? 今回はダイソーでたった550円のロボット掃除機を実際に使って、いろいろ試してみました。
フローリングでは“まさにロボット掃除機”のように動き、髪の毛や細かい塵程度は掃除してくれたのは、正直言って想像以上でした。
センサーもなく単純なユニットだけで、ダイソーのロボット掃除機がこのように動くのを見ていると、「ロボコン」や「魔改造の夜」を見たときのような感動すら覚えます。
もっとも、掃除機としてはあまり役に立たないので落第だと思いますが、おもちゃとしては最高のデキでしょう。
できれば、少し値上げしてもゴミを吸い取る装置も付けて欲しかった気もしますが、値段が高すぎると、それはそれで買わないような気もしますね。
※文中の価格はすべて税込です。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2025年2月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。