USBで動作する機器に電源スイッチがないと、毎回USBを抜き挿しするのが面倒ですよね。そのようなときは電源をオン・オフできるスイッチ付きのUSBアダプタを使うのがオススメ。そこで今回は、AINEX製「USB電源スイッチアダプタ (ADV-111B )」を購入していろいろ試してみましたので、使い勝手や注意点などを紹介しましょう。
USB機器に電源スイッチを追加できるアダプタってどんなもの?
最近はUSBで電源を供給したり動作するガジェットが増えています。でも、なかには電源スイッチがなくて、毎回USBを抜き挿ししないといけないものもありますよね。
実は、USBコネクタはあまり耐久性がないので、壊れないようにできるだけ付けっぱなしにしたい人もいるでしょう。
そのようなときは、簡単に電源のオン・オフができるUSBアダプタを使用するのがオススメです。これならUSBガジェットを抜き挿ししなくて済みますよ。
そこで今回は、筆者がAINEX(アイネックス)の「USB電源スイッチアダプタ(ADV-111B)」をAmazonで購入して、いろいろテストしてみます。
●AINEX(公式)は→こちら

AINEX「USB電源スイッチアダプタ」はUSB Type-Aのオス・メスになっており、本体に小さなオン・オフスイッチが付いています。
USB 2.0規格でデータの転送にも対応しており、本体のスイッチで電源とGNDのオン・オフが可能となっています。
実は、以前100均でもほぼ同じような製品が販売されていましたが、現在は店頭でほとんど見かけることはありません。
AINEXは自作パソコンを組んだことがある人には有名な会社で、細かなニーズに応えるパソコン関連製品をたくさん販売している日本の会社です。
保証も6カ月付いているので、Amazonで怪しい中華製よりは安心して使用できるでしょう。
まずはLEDテープライトのオン・オフに使用してみる!
USB機器で電源スイッチがなくてちょっと困るのが、LEDライトや卓上扇風機、小型スピーカーといったガジェットでしょう。
そこで今回は、ダイソーで330円のLEDテープライト(1m)に接続して問題なく使えるかテストしてみます。ちなみに、このLEDテープライトは5V/379mAの電源供給が必要ですが、問題なく動作するでしょうか?

まず、ACアダプタにAINEX「USB電源スイッチアダプタ」を接続して、LEDテープライトのUSB端子を挿します。
次に、AINEX「USB電源スイッチアダプタ」のスイッチをオンにしてみると、問題なく青いLEDが点灯しました。
これで毎回USBの抜き挿しをしなくて済むので、このようなタイプのガジェットに使うと、かなり便利だなと感じます。


とはいえ、AINEX「USB電源スイッチアダプタ」の電源スイッチはかなり小さく、ちょっと頼りない感じもしますので、LEDテープライトのオン・オフ程度であれば、ダイソーで110円の「スイッチ付Type-Aケーブル」でも十分でしょう。
ただし、こちらはデータ通信はできませんので、ある程度は用途が限定されます。

スマホの充電にも使える? 速度は落ちないの?
USBで充電する機器といえばスマホが思い浮かぶ人も多いでしょう。もちろん、スマホは常にUSBケーブルで充電し続けることはないので、AINEX「USB電源スイッチアダプタ」を使う必要はないと思います。
しかし、AINEX「USB電源スイッチアダプタ」を利用した場合、スマホの充電にどの程度の影響があるのかは知りたいところ。
そこで筆者は、USB-C/AケーブルでAndroidスマホを充電するとき、AINEX「USB電源スイッチアダプタ」の有無で充電速度が変わるのかテストしてみました。
まず、USB電源スイッチアダプタなしで、USB-C/Aケーブルを直挿ししてみます。その結果は9.09V/1.49A=13.6Wで、普通に急速充電されました。
次に、USB電源スイッチアダプタを装着してみたところ、4.95V/1.46A=7.23Wで充電されました。
これでも決して遅くはありませんが、未装着時の半分程度まで数値が落ちてしまいましたので、スマホの充電などでは装着しないほうがいいようですね。


データの転送速度に影響はあるの?
ダイソーで110円の「スイッチ付Type-Aケーブル」はUSBの電源をオン・オフできますが、データ転送機能はありません。
しかし、このAINEX「USB電源スイッチアダプタ」はUSB 2.0規格でのデータ転送も可能となっています。
そこで、実際にパソコンに接続して、USBメモリ(USB 3.1対応)のデータを転送したときの速度がどの程度変わるのかテストしてみましょう。
まず、AINEX「USB電源スイッチアダプタ」を使わずに、USBメモリをパソコンに直挿ししてデータを転送してみたところ、速度は135MB/sでした。
次に、AINEX「USB電源スイッチアダプタ」を装着してUSBメモリをパソコンに挿してデータを転送してみたところ、速度は36.3MB/sまで落ちました。
この結果から、USB 2.0規格のAINEX「USB電源スイッチアダプタ」を装着すると、当然のことながらデータ転送速度は1/4近くまで落ちることが確認できました。やはり、このような使い方には注意が必要ですね。



まとめ
いかがでしょうか? 今回はUSBアダプタに電源をオン・オフできるスイッチが付いたAINEX「USB電源スイッチアダプタ」を紹介しました。
常設のデスクトップパソコンなどでLEDライトや卓上扇風機、小型スピーカーといったガジェットを使うときは、いちいちUSBを抜かなくても電源のオン・オフができるようになって、かなり便利になると思います。
ただし、基本的にはUSB 2.0規格の製品ですので、データ転送速度が遅くなったり、スマホの充電速度が遅くなったりすることは覚えておきましょう。
※文中の価格はすべて税込です。
※記事中の商品は筆者が購入時点のものです(2025年3月)。Amazonや店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。