最近、ダイソーでは550円という低価格で「高速USB 3.2 Gen2&急速充電240W」に対応したUSB-Cケーブルが販売されています。以前、ダイソーで330円で発売されたUSB 3.2 Gen1&100W対応USB-Cケーブルは、eMarker情報に誤りがあってネットで話題となりましたが、今回はeMarker情報も含めて実際の仕様に問題がないか検証していきます。

ダイソーなら高速&急速充電対応のUSB-Cケーブルも激安!
100均のダイソーでは、スマホ関連グッズもたくさん販売されています。以前、USB 3.2 Gen1&100W対応USB-Cケーブルが330円という低価格で販売されたものの、実はパッケージ表記とeMarker情報が異なっており、ネットで問題視されました。
その後、このUSB-Cケーブルはリニューアルされ、現在発売中のものはコネクタ部分に100Wと表示がありますし、eMarker情報もパッケージ同様「USB 3.2 Gen1&20V/5A(100W)」に変更されています。
そのようななか、ダイソーではついに「高速USB 3.2 Gen2&急速充電240W」に対応するUSB-Cケーブルが550円で販売されましたので、今回はeMarker情報も含めて、本当に大丈夫なのか検証してみたいと思います。


新型「USB 3.2 Gen2&240W」対応USB-Cケーブルは問題ないの?
それでは、まず550円で新発売された「高速USB 3.2 Gen2&急速充電240W」対応USB-CケーブルのeMarker情報を「USB Cable Checker3」で確認してみましょう。
すると、eMarker情報が表示され、確かに「50V/5A(EPR・最大240W)」&「USB 3.2 Gen2」と表示されました。こちらはパッケージ表記どおりであり、仕様面で大きな問題は見当たりません。


実際にスマホやパソコンの充電に使ってみる!
それでは、ダイソーのUSB-Cケーブルを使って実際にスマホやパソコンを充電してみましょう。今回は、リニューアル前の「USB 3.2 Gen1&100W対応(330円)」と新型「USB 3.2 Gen2&240W対応(550円)」のUSB-Cケーブルで比較してみます。
iPhoneを充電した結果

Androidスマホを充電した結果

パソコンを充電した結果

また、パソコン接続時のデータ転送速度ですが、USB-C接続のSSDへの書き込みで計測したところ、いずれも465MB/s前後でしたので、実測値での転送速度にほとんど差がないことが分かりました。
パソコンからSSDにデータ転送した結果

まとめ
いかがでしょうか? 今回はダイソーで330円の「USB 3.2 Gen1&100W対応」USB-Cケーブルと、550円の新型「USB 3.2 Gen2&240W対応」USB-Cケーブルをテストしてみました。
ダイソーで現在販売されているものは、いずれもパッケージ表記とeMarker情報に相違はなく、スペック的にはまったく問題がありません。
また、実際にスマホやパソコンで充電してみた結果、どちらも実測値ではデータ転送&充電速度に大きな違いは見られませんでした。つまり、日常的なスマホ充電用途であれば330円のUSB-Cケーブルでも十分といえるでしょう。
とはいえ、価格差は220円しかないので、今後の高出力充電への対応を考えるなら、550円モデルを選んでおくのも一案です。
ちなみに、最大100W(20V/5A)までに対応するのはUSB PD SPR(Standard Power Range)規格で、それを上回る240W(48V/5A)に対応するのは「USB PD EPR(Extended Power Range)」規格になります。
現状では、充電に240Wを要求するようなデバイスはほとんど見かけませんが、最大240W充電を実現するにはUSB-Cケーブルだけでなく、ACアダプターや接続するデバイスのすべてが「USB PD EPR」に対応している必要があります。
この3つのうち、いずれかひとつが非対応だった場合は自動的に100W以下の充電になりますので、今の段階でさほど240W対応にこだわる必要はないかもしれませんね。
※記事中の価格はすべて税込です。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2025年12月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。



