新しいAI機能が使えるようになると聞いて、毎月の出費が増えて家計の負担になるのではないか、あるいは手持ちの古い機種では動作しないのではないかと心配していませんか?日々進化する技術に対して「ついていけない」「自分に関係があるのかわからない」と感じてしまうこともあるでしょう。この記事では、発表された新しいAI機能の利用料金、手元の端末でそのまま動作するかどうかの判断基準、そして子どもの安全を守る無料の管理機能などを整理して解説します。

「Apple Intelligence」や「Siri AI」を使うには毎月お金がかかるの?無料の範囲と制限を解説
結論から言うと、新しいソフトウェア機能は、今年の秋に無料のソフトウェアアップデート(システムを最新の状態にする無料の更新作業)として提供されます。そのため、基本的には追加の費用を支払うことなく利用を始めることが可能です。
ただし、すべての機能が完全に無制限で使えるわけではないため注意が必要です。
・画像生成(人工知能が指示に応じて画像を作り出す機能)を含む一部のApple Intelligence機能は、パワフルなサーバモデル(ネットワーク経由で処理を行う大規模なコンピューターシステム)を活用するため、1日あたりの利用制限があります。
・有料のクラウドサービスであるiCloud+のほとんどのプランを契約していると、より多くのアクセスが可能となるほか、対応するホームカメラへのApple Intelligenceサポートも含まれます。
まずは追加料金なしの範囲でどこまで便利に使えるかを試し、利用頻度に応じてプランを検討するのがおすすめです。

私のiPhoneでも動く?新機能が使える対応機種を分かりやすく整理
新しいAI機能が発表されると、「今使っている自分の端末でもそのまま動くのだろうか」と疑問や不安を抱く方も多いのではないでしょうか。機能を使うためだけに、新しく高額な機種へ買い替える必要があるのかは、慎重に判断したいところです。
今回発表されたApple Intelligence(アップルが提供するAI機能)とSiri AI(人工知能を搭載したアシスタント)は、対象となるOSや機種が指定されています。対象OSは、iOS 27、iPadOS 27、macOS 27、watchOS 27、visionOS 27です。お使いの端末が対応しているか、以下の条件をご確認ください。
-
- iPhone:iPhone 16以降のモデル、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max
- iPad・Mac:iPad mini(A17 Pro)、M1(アップル独自設計の高性能プロセッサ)以降を搭載したiPadモデル、M1以降を搭載したMac
- その他:Apple Vision Pro、およびApple Intelligenceを有効にした近くにあるiPhoneとペアリング(無線で接続)したApple Watch Series 10以降、Apple Watch Ultra 2以降、Apple Watch SE 3
これらの対応製品でApple Intelligenceを有効にし、対応する言語に設定していることが利用の条件となります。

日本語でもすぐ使える?提供時期と言語設定における注意ポイント
新しい機能が発表されると、自分の端末でいつから日本語で使えるようになるのかという不安や疑問を抱く方も多いでしょう。機能や地域、言語の設定によって使えるタイミングが異なるため、詳細を理解しておくことが大切です。
まず、Apple Intelligenceは日本語、英語、デンマーク語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ノルウェー語、ポルトガル語、スペイン語、スウェーデン語、トルコ語、ベトナム語、中国語(簡体字/繁体字)、韓国語で利用できます。
しかし、Siri AI(新しい音声アシスタント)の提供は段階的に行われます。
・Siri AIは、年内に、対応するデバイスを英語に設定しているユーザーにベータ版(開発途中の試用版)として提供される予定で、さらに多くの言語への対応を迅速に拡大する予定です。
・初期の提供状況において、Siri AIはEU内のiOSとiPadOS(スマートフォンやタブレットの基本ソフト)、および規制対応に取り組んでいる段階の中国では利用できません。ただし、EU内のMac、Apple Watch、Apple Vision Proのユーザーは、対応言語に設定されている場合にアクセス可能です。

子どものスマホの使いすぎを防ぐ!さらに強力になる無料のペアレンタルコントロール
子どもにスマホを持たせるとき、使いすぎや有害なサイトへのアクセスが心配になるものです。家計の負担を増やさずに対策をしたい場合、追加コストなしで提供されるペアレンタルコントロール(保護者による利用制限機能)が役立ちます。
お子様用アカウントを設定することで、システム全体で年齢に適した保護をすぐに有効にできます。設定アシスタントを使用すれば、子どもに使用を許可するアプリを明確に選択可能です。また、Safariで動作する「ウェブサイト閲覧のリクエスト」により、子どもが新しいウェブサイトにアクセスする前に保護者の許可が必要になる仕組みも整えられます(iPhone、iPad、Macで動作)。
さらに、安心を高める以下の機能も無料で活用できます。
・コミュニケーションの安全性:共有される画像やビデオに残酷または暴力的なコンテンツ(血や負傷など)が検出された場合に、自動でブロックする機能が追加されます。
・スクリーンタイムの「許容時間」:スクリーンタイム(アプリの利用時間を制限する機能)において、エンターテインメント、ゲーム、ソーシャルメディアアプリの毎日の合計制限時間を設定しやすくなります。主要な医療専門家などの知見に基づいた推奨時間が提示されます。
・「スケジュール」機能:時間帯(例:学校時間)ごとに子どもがアクセスできるアプリを管理できます。
新しい機種に買い替えなくても大丈夫?基本性能の向上と日常機能のアップデート
最新の機器が発表されると、高額な買い替え費用が負担に感じられ、今持っている機種をそのまま使い続けられるか不安になることもあるでしょう。実は、新しい機種を無理に購入しなくても、無料のシステムアップデートを行うことで、手元のデバイスの性能を向上させることができます。
以前のOSとの比較テストによれば、アップデートにより主要システムの性能が進化し、日々のタスク処理がより速くなります。具体的な向上内容は以下の通りです。
・iPhoneとiPadのアプリ起動が最大30パーセント高速に
・撮影した写真の読み込みが最大70パーセント高速に
・AirDrop(エアドロップ:近くの端末同士でデータを無線転送する機能)の転送が最大80パーセント高速に
さらに、日常的に役立つ様々な新機能も追加されます。iCloud共有アルバムでは、プラットフォーム(製品を動かす基本システム)をまたいで、劣化のないフル解像度(元の高精細な画質)に対応した写真共有が実現します。ワイヤレスイヤホンのAirPods(エアーポッズ)をお使いなら、サウンドをさらにパーソナライズするためのカスタムEQ(イコライザー:特定の音域を調節する機能)を楽しめます。ヘルスケアアプリでは、周期記録に閉経周辺期(閉経を迎える前後の期間)と更年期への対応が加わり、周期の偏差(ずれ)の通知などが追加されます。ただし、周期記録アプリを妊娠調節の目的や健康状態の診断に使用してはいけません。毎月の支出を抑えながら、今の端末を快適に使い続けるための選択肢として、これらの機能向上を役立ててみてください。なお、iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
結局、どうすればいい?今秋のリリースに向けて今日から準備できること
新しい機能が自分に関係あるのか、今すぐ何か行動すべきなのか迷う方もいるでしょう。まず、開発者向けベータ版(開発者向けのテスト用ソフト)はすでにテスト用に提供が開始されており、パブリックベータ版(一般に公開されるテスト用ソフト)は来月(7月)に beta.apple.com で提供されます。
新しいソフトウェア機能は、今年の秋に無料のソフトウェアアップデート(スマホの基本ソフトを最新にする無償の更新)として正式に提供される予定です。
追加の費用をかけずに備えるためにも、まずは手持ちのiPhoneがどのモデルに該当するかを確認し、必要に応じてiCloud(ネット上のデータ保存場所)ストレージや子どもの安全設定を見直しておくことが推奨されます。
出典:www.apple.com / apple-unveils-next-generation-of-apple-intelligence-siri-ai-and-more



