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ダイソーで1,100円の32W対応AC充電器(ACアダプタ)は本当に大丈夫なのか検証してみた!

最近、スマホやタブレット、ノートパソコンなど、USBで充電できるデバイスが増えてきました。そこで筆者が目を付けたのが、ダイソーで1,100円の最大32W(5.4A)対応AC充電器です。USB PD企画にも対応するそうなので、ノートパソコンやiPhoneでも使えそうですが、本当に問題ないのか、実際に筆者が購入してテストしてみました。果たしてその結果やいかに?

最大32W(5.4A)のAC充電器のスペックを確認!

最近は、スマホやタブレットだけでなく、ワイヤレスイヤホンやノートパソコンなどを充電するのにもUSBを使いますよね。

そこで困ってしまうのがAC充電器(アダプタ)です。性能の低いものでは急速充電ができませんし、ポート数が少ないと同時に複数のデバイスを充電することができません。そこで今回筆者が注目したのが、ダイソーで1,100円の最大32W(5.4A)対応のAC充電器です。

このAC充電器は、最大出力20Wに対応するUSB Type-Cが1ポート、最大出力12WのUSB Type-Aが3ポート用意されており、4つのデバイスを同時に充電可能です。

ダイソーで1,100円の32W対応AC充電器(ACアダプタ)は本当に大丈夫なのか検証してみた!の画像1
こちらがダイソーで1,100円のPD最大32W対応のAC充電器です。USB Type-C×1ポートとUSB Type-A×3ポートの計4ポートを同時に利用できます(筆者撮影)
この記事の画像(8枚)

パッケージには目立つように最大出力32W/5.4Aとあるのですが、これはあくまでも4ポートの最大出力のことであり、1ポートで32W(5.4A)の出力ができるわけではありません。筆者も店頭で見たときは、一瞬騙されそうになりましたのでご注意ください。

ダイソーで1,100円の32W対応AC充電器(ACアダプタ)は本当に大丈夫なのか検証してみた!の画像1
3ポートがUSB Type-Aで最大12W(合計出力は2.4A)。いちばん下がUSB Type-Cで、こちらはPD対応の最大20Wになっています。4ポート合計の最大出力が32W(5.4A)です(筆者撮影)

■ダイソー「USB充電器 Type-A 3ポート PD 1ポート5.4A 32W」のスペック
【サイズ】6.4×6.6×3.1cm
【重量】92g(実測値)
【合計最大出力】4ポート合計5.4A・32W(USB Type-A/2.4A×3ポート+USB Type-C/3A)
【USB Type-Cポート】PD3.0対応最大20W×1ポート
(5V/3A・9V/2.22A・12V/1.67A)
【USB Type-Aポート】最大12W×3ポート
(3.5V×2.4A)
【PSE】適合
【価格】1,100円

●ダイソー「USB充電器 Type-A 3ポート PD 1ポート5.4A 32W」は→こちら

USB Type-Cは独立しており、Type-A使用時でも20Wで充電可能!

実際に充電テストを行う前に、このAC充電器の詳しいポート構成を確認しておきましょう。

まず、USB Type-Aは3ポートあり、USB Type-Aだけを使っているときは最大5V/2.4A=12Wで充電できます。ただし、3ポートの合計は最大2.4Aになる点は注意してください。

次に、USB Type-Cは大容量出力にも対応できる規格「USB PD(Power Delivery)3.0」に対応しており、最大20W(12V/1.67A)での給電が可能となっています。

それでは、最初にUSB Type-CにAndroidスマホ(今回はOPPO Reno10 Pro 5Gを使用)を接続して充電してみます。USBテスターの数値は9.27V/1.08A=10.1Wとまずまずの結果でした。

次に、USB-C端子を持つiPhone 15 Proを、USB Type-Cに接続して充電してみたところ、こちらも5.17V/2.02A=10.4Wで高速充電できました。

USB Type-CでAndroidスマホを充電

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まず、AndroidスマホをUSB Type-Cに接続しました。数値は9.27V/1.08A=10.1Wでまずまずの結果でした(筆者撮影)

USB Type-CでiPhone 15 Pro充電

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次に、iPhone 15 ProをUSB Type-Cに接続すると、5.17V/2.02A=10.4Wで高速充電することができました(筆者撮影)

今度はUSB Type-AにAndroidスマホを接続してみます。その結果は4.97V/1.76A=8.75Wというもので、USB Type-Aとしては悪くない数字です。

USB Type-AでAndroidスマホを充電

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AndroidスマホをUSB Type-Aに接続してみたところ、4.97V/1.76A=8.75Wで充電されました。USB Type-Aとしては良好な数値です(筆者撮影)

続いて、USB Type-Cを使ってノートパソコン「dynabook」を充電してみましょう。こちらはPD対応なので12.3V/1.60A=19.7Wという数値でした。スペック上の最大出力が20Wなので、これはかなり優秀ですね。

USB Type-Cでノートパソコンを充電

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USB Type-Cでノートパソコン「dynabook」を充電したところ、数値は12.3V/1.60A=19.7Wでした。スペックのほぼ上限でしっかり充電できています(筆者撮影)

最後にスマホ2台(USB Type-A)とノートパソコン1台(USB Typ-C)を同時に接続してみましょう。

通常、複数ポートを備えるAC充電器はUSB Type-Aポートを使っていると、USB Type-Cポートの出力も低下することが多いのですが、今回のテストでは、ノートパソコンを接続しているUSB Type-Cは12.4V/1.60A=19.8Wのままで、ほとんど数値に変化がありませんでした。

実はこのAC充電器、USB Type-AとUSB Type-Cが別回路になっており、USB Type-Aで同時充電してもUSB Type-Cの充電には何の影響も出ない仕様だったんですね。

ただし、USB Type-Aの3ポートは合計で2.4Aなので、こちらに複数のデバイスを同時に接続すると、充電速度はかなり落ちてしまうので、注意してください。

スマホ2台+ノートパソコン1台を同時充電

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USB Type-Cでノートパソコンを充電したままUSB Type-Aでスマホを2台を同時に充電してみましたが、USB Type-Cのほうは12.4V/1.60A=19.8Wをキープして、充電速度は落ちませんでした(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回はダイソーで1,100円の「最大32W(5.4A)対応AC充電器」を実際に購入してテストしてみました。

価格は1,100円とダイソーでは高額商品になりますが、USB Type-CがUSB Type-Aとの同時充電時でも最大出力20Wを維持できたのは正直驚きました。

これなら、ノートパソコンとスマホの同時充電でもまったく問題なく高速充電できますね。

なお、このAC充電器本体はやや大きめですが、重量は実測値でたった92gしかなく、非常に軽いのも好感が持てます。これなら出張時に持って行っても邪魔になりませんね。

ダイソーで1,100円の32W対応AC充電器(ACアダプタ)は本当に大丈夫なのか検証してみた!の画像1
高性能なAC充電器は、けっこうズッシリ重いものが多いのですが、このAC充電器の重さは実測値で92gしかありませんでした(筆者撮影)

すずきあきら

編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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