2025年3月24日から、マイナンバーカードと運転免許証が一体化したマイナ免許証の運用が開始される。今後は車を運転する際、既存の免許証かマイナ免許証のいずれかを携帯する必要があるが、マイナ免許証の取得に前向きなドライバーはどれくらいの割合なのだろうか。ナイルが運営する個人向けカーリースサービス「おトクにマイカー 定額カルモくん」が実施したマイナ免許証についてのアンケート結果を見てみよう。
マイナ免許証の取得予定は約6割、うち約4割が従来の免許証との併用を検討

アンケートは2025年2月21日~28日、男女2,206人を対象にインターネット調査を実施し、1,857人から有効回答が得られた。免許証を保有する人に「3月24日から免許証の持ち方を、『マイナ免許証のみ』『マイナ免許証と従来の免許証の両方を持つ』『従来の免許証のみ』の3パターンから選べるが、今の気持ちに近いものはどれか」と質問したところ、「マイナ免許証のみ」と答えた人が22.5%、「マイナ免許証と従来の免許証の両方を持つ」が37.8%と、約6割がマイナ免許証の取得を検討していることが判明した。
ただ、回答者の中には「マイナ免許証を取得しても、持ち歩きたくない」、「情報を集約するのに不安がある」など否定的な意見もあった。実際に、回答者はどのような懸念事項を抱えているのだろうか。
デメリット1位は“情報漏洩のリスク” 紛失した際の本人確認や再発行も懸念

「マイナ免許証に対し、どのような心配があるか」を尋ねたところ、最も多かった答えが「情報漏洩や悪用のリスクが大きい」で、約3割いた。具体的には「マイナンバーカードのセキュリティに不安がある」「情報が一つ漏洩したら、紐付けされたすべての情報が漏れそう」など、過去に個人情報が漏洩した事件を踏まえ、不安視する声が挙がった。
また、「紛失すると本人確認に手間がかかる」24.1%、「手続きが面倒」15.5%、「再発行に時間がかかる」8.3%など、時間や手間を懸念する声も多く挙がった。
マイナ免許証を紛失した場合、再発行するには自治体と警察署の2カ所で申請しなければならず、時間と手間を要する。従来の運転免許証であれば、運転免許センターでの手続きで即日再発行されるため、急を要する人は従来の運転免許証を選択した方がよいだろう。
情報漏洩のリスクや紛失時のデメリットを考えると、マイナ免許証の取得には二の足を踏んでしまうかもしれない。ただ、マイナ免許証を利用すると、更新時の講習(優良運転者講習・一般運転者講習)がオンラインで受講できたり、更新時の手数料が従来の免許証より安かったりと、メリットもある。運転免許保持者は、メリットやデメリットを踏まえ、マイナ免許証の取得や利用を考えてみてはどうだろうか。
※サムネイル画像(Image:「photoAC」より)