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東京メトロに導入されたQRコード&クレカタッチ改札、実際に使ってわかったこと

最近、首都圏で地下鉄を利用していると、改札にクレカタッチとQRコードの読み取り装置が追加されているのに気が付いた人も多いと思います。アレっていったいどのように使えばいいのでしょうか? そこで今回は、実際に筆者が利用してみた使用感などを紹介します。

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(筆者撮影)
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実は使えるのは「東京メトロ24時間券」のみ!

東京メトロは2025年3月22日から、クレカタッチとQRコードに対応した自動改札を導入しました。

でも、普通のPASMOやモバイルPASMOなどが使えそうな雰囲気はありません。では、これはいったい誰がどのように使うものなのでしょうか?

実は、東京メトロでクレカタッチとQRコードに対応しているのは、東京メトロ線全9路線が乗り放題になる「東京メトロ24時間券」のみ。

これは、駅の券売機で購入できますが「紙のきっぷ」「交通系ICカード」「クレカタッチ」「QRコード」の4種類が用意されています。価格はすべて700円(小児350円)で、各自で使いやすいものを選択できるのがありがたいですね。

東京メトロ24時間券の有効期限は前売り券なら6カ月間、クレカタッチとQRコードは90日間で、有効期間内であれば好きなタイミングで24時間利用することができます。

一方、券売機で購入したきっぷは買った時点から24時間有効、ICカードは購入当日に改札に入ったときから24時間有効となるのでご注意を。

また、「クレカタッチ」と「QRコード」については、東京メトロの専用販売サイト「東京メトロ24時間券」で購入することが可能です。決済方法はクレカのみでVISA、Mastercard、JCB、アメックス、ダイナースが使えます。

ただし、クレカタッチでの乗車ができるのは、“タッチ決済に対応したクレカ”のみで、タッチ決済非対応クレカやMastercard、モバイル端末のクレカタッチでは改札を通ることができません。

とはいえ、タッチ決済できないクレカで購入した場合は、購入後にQRコードへ変更することもできますのでご安心を。ちなみに、有効期限内で使用開始前であれば、マイページにて手数料220円で払い戻すことは可能となっています。

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最近のクレカには「タッチ決済」マークがついていますが、このマークがあれば「クレカタッチ」ができます(Mastercardを除く)(筆者撮影)

東京メトロ24時間券を購入するのはスマホから簡単にできます。まず、東京メトロ24時間券の専用販売サイトで「購入」をタップし、チケットの枚数を入力して「予約手続きへ」に移動。

次に、参加者情報を入力して「予約を確定する」をタップしたら、支払い方法の「クレジットカード」を選択して「支払いへ」を押します。最後にクレカ情報を入力して「JPY 700を支払う」をタップすれば購入は完了です。

●東京メトロ「東京メトロ24時間券」は→こちら

東京メトロ24時間券(クレカタッチ)を購入する手順

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東京メトロ24時間券の専用販売サイトを開いたら、まず「購入」をタップ(今回はクレカタッチを選択)(左写真)。次に、チケットの枚数を入力して「予約手続きへ」を押します(右写真)
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続いて、参加者情報を入力して「予約を確定する」をタップ(左写真)。次の画面では支払い方法で「クレジットカード」を選択して「支払いへ」を押しましょう(右写真)
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最後にクレカ情報を入力して「JPY 700を支払う」をタップすれば購入は完了です(左写真)。予約情報が「確認済み」と表示されていることを確認したら、有効期限などもチェックしておきましょう(右写真)

スマホで買った東京メトロ24時間券のクレカタッチを有効にするには?

スマホで、クレカタッチの東京メトロ24時間券を購入したら、さっそく使ってみましょう。

まずはチケットを有効にします。スマホでチケットを購入した東京メトロ24時間券公式サイトを開き、画面右上の「プロフィール」で「予約情報」をタップ。

すると、購入済みのチケットが表示されるので「詳細を見る」を押すと、「Eチケットを利用」が表示されるので、これをタップして「利用開始」を押せばOKです。

ちなみに、利用開始を押すとWebサイト内の列車が動いているので、すぐに「有効」だと分かります。この状態で、購入時に利用したクレカでタッチすれば、自動改札を通ることができるんです。

東京メトロ24時間券のクレカタッチを有効にする手順

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まず、東京メトロ24時間券公式サイトを開き、画面右上にある人型アイコンから「予約情報」をタップ(左写真)。次に、購入したチケットの情報が表示されるので「詳細を見る」を押します(右写真)
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すると、「Eチケットを利用」ボタンが表示されるので、これをタップ(左写真)。「チケットの利用を開始しますか?」画面で「確認」を押せばEチケットが有効になります(右写真)

なお、チケットの画面にある「QR表示」を押すことでクレカタッチからQRコードへ変更することができます。もし、クレカタッチ非対応のクレカの場合は、QRコードに変更して利用しましょう。

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左写真がクレカタッチの画面。「QR表示」をタップすると、QRコードへ変更することができます。右写真がQRコードの画面。こちらは「クレジットタッチ」を押すことでクレカタッチへ戻すことも可能です

実際にクレカタッチで東京メトロ24時間券を使ってみる!

それでは、実際にクレカタッチで東京メトロ24時間券を使ってみましょう。まず、クレカタッチやQRコードをかざす部分は、PASMOなどの交通系ICカードと違って、きっぷ投入口の手前にあります。

クレカタッチのマークが点灯しているときにタッチすると読み取ってくれるので、確認してからクレカをかざしましょう。

正しく読み取られると“ピンポーン”と音がして改札を通ることができます。反応速度は、交通系ICカードよりワンテンポ遅いので、一瞬立ち止まることになるのでご注意を! 

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こちらが東京メトロのクレカタッチとQRコードに対応している自動改札。これが設置されていない改札では、駅員を呼んで対応してもらうことになります(筆者撮影)
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クレカタッチの場所は上部分の小窓。写真のように青く光っていればタッチOKです(左写真)。QRコードは、手前の大きなリーダーにスマホ画面をかざせば読み取ってくれます(右写真)

非対応改札機の駅や乗り換えには要注意!

自動改札ではスムーズな東京メトロ24時間券ですが、実際に利用してみるといくつか注意したい点が見つかりました。

まずは、東京メトロでは全駅がクレカタッチとQRコードに対応しているわけではなく、半蔵門駅や神保町駅など、一部の駅は対応していません。2025年7月現在でJR東京駅の乗り換えに便利な大手町駅に対応していないのは驚きました。

対応していない駅では、駅員に訪ねたり駅員がいない場合はインターホンで呼び出す必要がありますので、これはかなり面倒です。

また、首都圏には東京メトロ以外に都営地下鉄も通っています。東京メトロから都営交通に乗り換える際に、九段下駅や白金高輪駅では改札を通らずに乗り換えができてしまうため、いつの間にか24時間券の対象外の路線に乗っているなんてことも……。

さらに、中野駅ではJR東日本、渋谷駅では東急電鉄、代々木上原駅では小田急電鉄、小竹向原駅では西武鉄道、押上駅では東武鉄道などが乗り入れている場合も多いので、他社路線に乗り入れないようにする注意が必要です。

東京に長年住んでいても、乗りなれない路線では間違ってしまうこともあると思いますが、東京が初めての旅行者ならかなり戸惑うでしょう。

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こちらがクレカタッチとQRコードに対応している駅。非対応駅があるのは仕方ないと思いますが、4路線が乗り入れている大手町が非対応なのは、なかなか厳しいですね……(画像は東京メトロ公式サイトより引用)

●東京メトロ「クレジットカードタッチ QR 対応自動改札機設置駅」は→こちら(PDF)

まとめ

いかがでしょうか? 今回は、最近東京メトロに導入されたクレカタッチとQRコードの改札について解説しました。実は、東京メトロ24時間券しか使えないことを知らなかった人も多いのではないでしょうか? 

実際に使ってみると、クレカタッチやQRコードの反応速度は交通系ICカードよりやや遅く、一瞬止まる感じになるのでその点には注意が必要です。

また、クレカタッチやQRコードの改札は東京メトロの全駅が対応しているわけではありませんし、知らないうちに都営地下鉄や私鉄に乗ってしまう可能性もあります。利用する場合は、事前に利用可能駅をチェックしてから使うようにしたほうがよさそうですね。

西澤浩一

西澤浩一

アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。趣味は乗り鉄であり、休日はフリーきっぷ片手に日本全国を徘徊中。お気に入りは青春18きっぷで乗れるリゾートしらかみ。他にもゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も趣味のひとつ。

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