首都圏に住んでいればJR東日本の交通系ICカード「Suica」を持っている人は多いでしょう。でも、Suicaって1人で何枚も持っていいんでしょうか? そこで今回は、Suicaの所持毎数について意外と知られていないルールを紹介します。
おとな用Suicaは一人で何枚所持してもOK! ただし……
結論から言えば、一般的なカード型の「おとな用Suica」や「おとな用Suica定期券」の所持枚数に制限はなく、一人で何枚持っても大丈夫です。
記名式のSuica定期券と違って、無記名式Suicaなら友だちや家族間で自由に貸し借りもできますし、記念Suicaなども発売されていますので、コレクションとして複数枚持っている人も珍しくないでしょう。
ただし、「こども用Suica」や「こども用Suica定期券」は一人1枚までと規定されており、複数枚所持することはできません。また、外国人観光客向けに販売されている「Welcome Suica」も原則一人1枚となっています。
ちなみに、複数のSuicaを所持しているときの注意点としては“複数枚を併用できない”こと。これは鉄道の乗車券として使うときもそうですし、コンビニやショップでの支払い時でも同じです。たとえば、Suicaの残高が足りないからといって、別のSuicaで残額を支払うことはできないんですね。

実はモバイルSuicaの発行枚数は端末によって異なる!
モバイルSuicaは、ひとつのアカウントで複数枚のSuicaが発行できますが、実は発行枚数は端末によって違うのをご存じでしょうか?
なかでもAndroidスマホは、発売時期によって細かい制限があり、モバイルSuica公式サイトによると、大きく3パターンに分けられます。
まず、「TYPE1」はモバイルSuicaを2枚以上・モバイルPASMOを1枚まで発行可能。「TYPE2」はモバイルSuica/モバイルPASMOどちらか1枚のみ発行可能。「TYPE3」はモバイルSuicaのみ対応(モバイルPASMOサービス対象外)となっています。
●モバイルSuica「モバイルSuica対応端末を知りたい。」は→こちら

■モバイルSuicaの対応端末(Androidの場合)
【TYPE1】モバイルSuicaを2枚以上・モバイルPASMOを1枚まで発行可能
【TYPE2】モバイルSuica/モバイルPASMOどちらか1枚のみ発行可能
【TYPE3】モバイルSuicaのみ対応(モバイルPASMOサービス対象外)
「TYPE2」「TYPE3」はモバイルSuicaとモバイルPASMOの枚数に制約がありますが、この2つは2018年より前に発売された少し古い機種が該当し、最近の機種はほとんど「TYPE1」になるようです。
ちなみに、モバイルPASMOは端末の種類によらず1端末につき1枚のPASMOしか発行できません。当然、同アカウントによる別機種への使い回しもできませんよ。
複数枚Suicaを持っていてもJRE POINTはひとつにまとめられる!
複数枚のSuicaを持っていると、Suicaを利用した際にもらえるJRE POINTが分散してしまうのが困りもの。
でも、大丈夫です。JRE POINTは複数のアカウントをひとつにまとめることができるんです。JRE POINTアカウントから「マイページ」→「カード管理」を開くと、なんと、最大20枚までのSuicaを登録することが可能となっているんですね。
もちろん、JRE POINTに登録できるのは「カード型Suica」「モバイルSuica」「ビューカードのSuica」など、何でもOKです。

まとめ
いかがでしょうか? おとな用のカード型Suicaには所持枚数の制限はなく、一人で何枚持っても構いません。ただし、こども用Suicaや外国人観光客向けの「Welcome Suica」は原則一人1枚となっています。
モバイルSuicaに関してはAndroidスマホの場合、機種によって発行枚数が異なるものの、最近の機種ならモバイルSuicaを2枚以上&モバイルPASMOを1枚まで発行可能です。たとえば、通勤用とプライベート用で使い分けている人も多いのではないでしょうか?
なお、JRE POINTでは複数枚のSuicaを合算できますので、すべて登録しておけばJRE POINTを効率よく使うことができるでしょう。