今や、スマホはなくてはならないものとして浸透している。生活を便利にする一方で、スマホ依存が問題となっており、その問題は大人だけではなく高校生にも及んでいる。「女子高生ラボ」の調査によると、女子高校生の95%がスマホ依存と認識しているようだ。現役女子高生のスマホ依存に関する実態調査の結果を紹介する。

5割がスマホなし生活「不安で無理」

ティーン向けエンタテインメント事業を展開する株式会社with tが運営する「女子高生ラボ」は2025年7月11日~15日、全国の女子高校生100人を対象に現役女子高生のスマホ依存に関する実態調査を実施。1週間だけスマホなしで生活を送るとしたらどう感じるかを尋ねたところ、47%が「不安で無理」と回答。反対に41%は「最初はきついけど慣れそう」、2%は「むしろ楽しそう」といった前向きな声もあった。スマホが生活の中心にあり、不便ということだけでなく孤立感や情報から取り残されてしまう不安感があるようだ。

次に、スマホの存在がしんどいと感じたことはあるかという質問で、一番多かった回答が「たまに感じる」(58%)だった。また「よく感じる」(17%)と合わせると全体の75%がしんどさを感じているようだ。長時間使用による疲労だけではなく、常に誰かと繋がっていなければならない環境がストレスになっていることが分かる。スマホは便利なツールであると同時にストレスの新しい形を映し出す存在になっていることが分かる。
8割がスマホで「時間を無駄にした」

続いて、スマホ使用後に時間を無駄にしたと感じることがあるかと尋ねたところ、46%が「よくある」、34%が「たまにある」と回答。約8割がスマホで時間を無駄にしたと感じるようだ。スマホは気づいたら長時間経過していたということが起こるので、自分が使っているつもりが使わされている状態に陥りがちになり、意識して使うことが求められる。

スマホに依存しているかを尋ねたところ、どちらかというと依存していると思う(49%)と完全に依存していると思う(46%)を合わせて95%がスマホ依存を自覚しているという結果に。スマホ依存を自覚しているということは、使用頻度が高いだけではなく自分の意志では手放すことが難しいことを表している。スマホは生活を支えているだけでなく、生活や交友関係、学校生活のすべてがスマホを基盤とした生活になっているため個人の努力だけでは改善が難しい現状があるようだ。
スマホは便利な一方で依存をしてしまう面もある。使い方には気を付けていきたいものだ。
出典:【株式会社with t】
※サムネイル画像(Image:「photoAC」より)