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キャッシュレスの新トレンドは「熱中症」?決済アプリの熱中症保険とは

日本の夏は年々厳しさを増し、猛暑日や熱帯夜が続くことはもはや珍しくありません。2024年には全国で10万人近くが救急搬送されるなど、熱中症は深刻な社会問題として認識されています。

こうした状況を受け、国や自治体は「クーリングシェルター」の設置といった対策を進めていますが、個人のレベルでも新たな備えが求められています。そこで今、注目を集めているのが、日常的に利用する決済アプリから手軽に加入できる「熱中症保険」です。「熱中症保険」は、ここ数年で急速に普及した新しいタイプの保険であり、従来の保険のように複雑な手続きや高額な保険料は必要なく、スマートフォン一つで手軽に加入できる点が大きな特徴です。

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(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています
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キャッシュレス決済アプリで加入できる熱中症保険とは具体的にどのようなものか、また従来の保険とは何が違うのか詳しく見ていきましょう。

「熱中症保険」とは?スマホで完結する新しい保険の形

決済アプリで手軽に加入できる熱中症保険は、熱中症に特化した補償が提供される新しい形の保険です。主に「日射または熱射」が原因で医師による点滴治療を受けた場合や、1泊2日以上の入院をした場合に、お見舞い金として定額の保険金が支払われる仕組みです。

これらの保険の多くは、保険業法における「少額短期保険(ミニ保険)」に分類されます。その名の通り、保険料は1日数10円~100円程度と安価で、保険期間も1日から1カ月単位で柔軟に選べます。

具体的なアプリとその保険の例を見ていきましょう。

PayPayほけん:「熱中症お見舞い金」で市場を開拓

PayPayほけん:「熱中症お見舞い金」で市場を開拓1
(画像は「PayPayほけん」公式サイトより引用)

PayPay保険サービスは、2022年に業界で初めて熱中症に特化した保険として「熱中症お見舞い金」の提供を開始しました。累計加入件数は30万件を突破(2025年6月時点)するなど、市場のパイオニアとして多くのユーザーに支持されています。保険料は1日100円から、月額では200円から加入可能。前年に加入したユーザーには「リピート割」が適用されるなど、継続利用を促す仕組みも導入しています。

楽天ペイ:「熱中症のほけん」

楽天ペイ:「熱中症のほけん」1
(画像は「楽天少短」公式サイトより引用)

2025年7月17日、楽天グループも「楽天ペイ」アプリで「熱中症のほけん」の提供を開始しました。保険料は1日100円からで、申し込みから保険金請求までが楽天ペイアプリ経由で完結します。最大の強みは楽天エコシステムとの連携です。保険料の支払いに楽天ポイントを利用できるほか、支払い額に応じてポイント還元されるなど、楽天ユーザーにとってメリットの大きい設計となっています。

加入から請求まで、スマホ一つで完結

なおPayPay、楽天ペイのどちらで保険に加入する場合でも、その手順はほぼ共通しています。今回はPayPayほけんを利用する場合の申し込み手順の例をご紹介します。

まずPayPayアプリを開き、ホームからすべての機能を開きます。

加入から請求まで、スマホ一つで完結1
【1】①「PayPayほけん」をタップ。【2】②「上記に同意して続ける」に進みます。【3】③「熱中症見舞金」をタップします
加入から請求まで、スマホ一つで完結2
【4】④加入期間、⑤被保険者人数、⑥プランを選択し、⑦「加入手続きに進む」をタップ。【5】⑧「上記内容を確認しました」をタップし、画面の指示に従って手続きを進めれば申し込み完了です

なぜ決済アプリが「ミニ保険」に参入するのか?

一見、決済と保険は異なる分野に見えますが、事業者にとっては密接な関係があります。PayPayや楽天ペイといった決済サービスは、数千万人規模のユーザーを抱えています。この巨大な顧客基盤は、保険商品を販売する上で非常に強力なチャネルとなります。

将来的には、位置情報や購買履歴といったデータを活用し、ユーザーごとに関心の高い保険商品を最適なタイミングで提案する「パーソナライズ化」が進む可能性があります。例えば、熱中症警戒アラートが発表された地域にいるユーザーに保険を提案するといった活用が考えられています。

従来の保険は「手続きが面倒」「内容が難しい」といったイメージが先行しがちでした。しかし、決済アプリを介することで、申し込みから支払い、請求までが普段のスマホ操作の延長線上で完結します。この「シームレス(継ぎ目のない)な顧客体験」は、保険加入への心理的なハードルを劇的に下げ、これまで保険に関心がなかった層を取り込む原動力となっているといえるでしょう。

金融サービスへのアクセスを広げる「金融包摂」の側面

金融サービスへのアクセスを広げる「金融包摂」の側面1
(Image:Shutterstock.com)

安価で分かりやすい保険商品は、これまで経済的な理由や手続きの複雑さから保険を敬遠していた人々にも、金融サービスへの扉を開きます。これは、誰もが必要な金融サービスにアクセスできる社会を目指す「金融包摂(Financial Inclusion)」の考え方にも通じます。

しかし「熱中症保険」が、そのサービスを本当に必要とするシニア層に広く届くには、まだ時間がかかるかもしれません。なぜなら、熱中症が生命にかかわる深刻なリスクになりやすいのは「シニア層」であるためです。国立環境研究所のデータによると、気温が上昇するにつれて65歳以上の高齢者の熱中症発生率は他の年代に比べて急激に高まる傾向にあるとのこと。

一方で、65歳以上の高齢者にとって、PayPayほけんや楽天ペイで熱中症保険に加入することが「簡単」で「身近な選択肢」かといえば、まだ課題が残ります。

決済アプリでミニ保険へと、必要に応じて手軽に加入できることは間違いなく有意義ではあります。熱中症アラートが発令されている日に外出予定がある際、ワンコインで手軽に保険に加入するというのは万が一の備えとして価値があるためです。

しかしこの利便性が極めて広く認知されるには、シニア層の間でもキャッシュレス決済アプリの利用がもう少し広がることもまた必要かもしれません。

※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています

スマホライフPLUS編集部

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