「超高齢化社会」という言葉が注目される今、総務省の「人口推計」によると、2035年には65歳以上人口の割合(高齢化率)が32.3%に達すると見込まれている。テレビが生活に深く関わってきたシニア世代にとって、テレビはどのような存在となっているのだろうか。パナソニック株式会社は今回、関東圏、関西圏に暮らす65歳以上の男女1,400名を対象に、「テレビ視聴に関する意識調査」を実施。シニア世代のテレビとの関わり方について見ていこう。

シニア世代にとってテレビは“生活必需品”?

今回の調査から、シニア世代にとってテレビがどんな存在であるかの回答を見てみると、「毎日の生活に欠かせない存在」という回答が72.3%と最も多く、「できれば見たいがなくても困らない」という回答は14%、「テレビは必要ない」という回答はわずか1.2%程度ということが明らかになった。

どんな目的でテレビを視聴しているかについても見てみると、「ニュース・天気予報での情報収集」が特に多く、「娯楽や気分転換のため」という人も多いことが分かった。一日の平均視聴時間についても尋ねたところ、3時間以上見ている人が53.1%いると判明した。よく見る番組ジャンルについても尋ねたところ、上位では「ニュース・天気予報」が最も多く、「スポーツ中継」「国内ドラマ」が後に続く結果となった。

地域別でよく見る番組ジャンルを見てみると、「スポーツ中継」に関しては千葉県が特に多く、関東圏では関西圏に比べて視聴率が高いことが分かった。一方、関西圏では「歌番組・音楽番組」が平均的に高く、関東圏の平均より4%も上回ることが明らかになった。「テレビ離れ」が若者の間で始まっているものの、シニア世代では今もテレビが日常生活に根付いていることが分かる。
シニア世代はテレビ視聴からくる「目への負担」を気にしている人が多い

テレビに関連し、レコーダーなどの録画機器を利用しているかについて調査結果を見てみると、7割以上が「利用している」と回答。録画機器を利用する目的についても尋ねたところ、リアルタイムで視聴できない場合に備えていることが分かった。

シニア世代がテレビに欲しい機能についても調査結果を見てみると、「目に優しいブルーライトカットモード」という回答が最も多く、テレビを見たいが目への負担は気遣いたいという人が多いと分かった。また世代別で、「テレビの場所を自由に動かせる」という機能が欲しいという回答が60~70代女性に多いと判明。
若者はスマホやPC、シニア世代はテレビと、利用する機器に違いはあるものの、どの世代にとっても映像視聴は日常生活の一部として定着しているといえる。
出典:【パナソニック株式会社】
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