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スマホ一体型のマイナ免許証があれば、スマホのみ所持でも「免許不携帯」にはならない?

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(Image:umaruchan4678 / Shutterstock.com)
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2025年3月24日から、マイナンバーカードと運転免許証の一体化、通称「マイナ免許証」の運用が開始されました。 これにより、希望者はマイナンバーカードを運転免許証として利用できるようになりました。

この「マイナ免許証」を取得すると、スマホアプリ「マイナポータル」から免許証情報を確認することができます。

スマホ一体型のマイナ免許証があれば、スマホのみ所持でも「免許不携帯」にはならない?2
(画像は「マイナポータル」より引用)

参考までに、マイナ保険証のスマホ対応はすでに開始されており、医療機関での利用も可能です。

ではマイナ免許証のスマホ対応が進んだ際、多くのドライバーが疑問に思うのは、「将来、スマホだけで運転できるようになるのか?」「スマホだけを携帯して運転した場合でも免許不携帯にならないのではないか?」という点ではないでしょうか。

結論から言えば、2025年10月現在では、スマホ対応したマイナ免許証があっても「スマホのみ所持」は免許不携帯に相当します。免許不携帯とされる理由は実はややこしく、総じてマイナ免許証の導入とスマホ対応は「過渡期」であることは否めません。

そこで今回は「スマホ一体型のマイナ免許証」について詳しく見ていきましょう。

マイナ免許証とスマホ対応の現状

マイナ免許証とスマホ対応の現状1
(画像はスマホライフPLUS編集部作成)

マイナ免許証とは、手持ちのマイナンバーカードのICチップに運転免許証の情報を記録し、運転免許証として利用できるようにしたものです。

運転免許の保持者は、以下の3つの保有形態から自分に合ったものを選択できます。
・マイナ免許証のみを保有
・従来の運転免許証とマイナ免許証(情報が記録されたマイナンバーカード)の2枚持ち
・従来の運転免許証のみを保有

ただし、いくつか注意点もあります。

まず、マイナンバーカードと一体化しても、カードの券面(表裏)には免許に関する情報は一切記載されません。 運転免許証の有効期限や免許の種類といった情報を確認するには、スマートフォンの「マイナ免許証読み取りアプリ」やマイナポータルを利用する必要があります。

またマイナ免許証の導入とスマホ対応が過渡期であることも注意が必要です。スマートフォンそのものが免許証の代わりになるわけではありません。2025年現在では、あくまで、スマートフォンアプリはマイナンバーカードに記録された免許情報を「確認・読み取り」するためのツールに過ぎません。。

【現状】「スマホのみ所持」は免許不携帯になる

冒頭でも触れた通り、「スマホ対応のマイナ免許証があれば、スマホのみの所持で免許不携帯にならないのでは?」という問いに対する答えは、「現状では免許不携帯になる」です。

自動車やバイクを運転する際には、物理的な「運転免許証」または「マイナ免許証(運転免許証の情報を記録したマイナンバーカード)」のどちらか実物のカードを必ず携帯しなければなりません。

この点については、マイナポータルのマイナ免許証画面に「本画面は、マイナ免許証の携帯証明にはなりません」と記載されています。

【現状】「スマホのみ所持」は免許不携帯になる1
(画像は「マイナポータル」より引用)

なぜスマホの画面提示だけではダメなのか?

マイナ免許証がスマホ対応しても、スマホのみでは免許不携帯となるのは、運転時にマイナンバーカードまたはプラスチック製の免許証本体を物理的に携帯することが道路交通法で義務付けられているからです。スマホアプリに免許情報が記録されていても、それはあくまで補助的なもので、カード本体がないと「免許不携帯」とみなされ違反になります。

この決まりの根拠となっているのが、道路交通法 第95条(免許証の携帯及び提示義務)です。

第九十五条 免許を受けた者は、自動車等を運転するときは、当該自動車等に係る免許証を携帯していなければならない。

2 免許を受けた者は、自動車等を運転している場合において、警察官から(中略)免許証の提示を求められたときは、これを提示しなければならない。

この条文で定められている「免許証」とは、公安委員会が交付した「免許証の原本(物理的なカード)」を指すのです。この法律が改正されない限り、たとえマイナ免許証の機能がスマートフォンに完全に搭載されたとしても、物理的なカードの携帯義務はなくなりません。

また、2025年10月現在、マイナ免許証やマイナ保険証は本人確認書類としては利用できません。しかし、2026年秋には本人確認と年齢確認ができる「属性証明機能」が可能になる予定のため、今後使い道は広がっていくでしょう。

もっとも、マイナ免許証の機能がスマートフォンに完全対応したとしても「スマホを所持していることと、マイナ免許証を携帯していることが同義ではない」のは一般のドライバーにとって分かりづらさがある点は否めません。マイナ免許証が導入されても、いわゆる「2枚持ち」を選ぶ方が多い理由の1つでもあるでしょう。

マイナ免許証の運用はまだまだ始まったばかりであり、今後の普及と、それに伴う法改正の進展が期待されます。

※サムネイル画像は(Image:umaruchan4678 / Shutterstock.com)

スマホライフPLUS編集部

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