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災害時にLINEで「無事です」が送れない? 今すぐ確認すべき3つの設定

LINEを触る手元の写真
(画像はスマホライフPLUS編集作成)

「え、どこかで地震あった?」「もしかして戦争……?」──2026年3月10日、多くのLINEユーザーのスマホに突然表示された「LINE安否確認」の赤いバナー。何の前触れもなく現れたその通知に、SNSは一時騒然となりました。

結果的にこれは”訓練”でした。しかし、実際に災害が起きたと誤認して家族に電話をかけた人、119番への通報を連想して不安になった人もいたようです。便利なはずの防災機能が、なぜここまで混乱を引き起こしてしまったのでしょうか。

この記事では、今回の騒動の背景と原因を整理しつつ、LINE安否確認の「正しい使い方」と、私たちが今すぐやっておくべき備えをお伝えします。

何が起きたのか──”予告なし”の安否確認テスト

3月10日に突然表示された赤いバナー

LINEヤフーは2026年3月10日、東日本大震災から15年となる翌11日を前に、防災意識を高める目的で「LINE安否確認」機能を一日限定で公開しました。LINEアプリのホームタブに赤枠のバナーが表示され、タップすると自分の安否を友だちに共有したり、友だちの状況を一覧で確認できる仕組みです。

LINE公式Xアカウント(@LINEjp_official)でも「もしもに備え、ぜひ体験を」と呼びかけていました。しかし問題は、この告知がほとんどのユーザーに届いていなかったことです。

SNSに溢れた困惑の声

Xでは「日本って今なにか災害起きてるの?」「LINEから安否確認って、関東で地震でも起きてる?」といった投稿が次々と上がりました。Yahoo!リアルタイム検索のデータによると、関連投稿の感情分析ではポジティブがわずか10%、ネガティブが90%という圧倒的な偏りを見せています。

「防災意識を高める取り組みは良いが、フェイクニュースと変わらない」「119番へのいたずら電話と同じレベルで人を驚かせている」といった厳しい指摘も少なくありませんでした。

そもそも「LINE安否確認」とは?──知っておくべき基本機能

LINE安否確認は、2022年2月に実装された災害時専用の機能です。大規模な地震や台風などが発生した際に自動的にアクティブになり、ワンタップで「無事です」「被害があります」といったステータスを友だち全員に共有できます。

この機能が大きく注目されたのは、2025年1月1日の能登半島地震のときです。発災からおよそ2週間で全国約1,200万人が自身の安否を報告。電話回線がパンクしやすい災害直後において、データ通信で安否を伝えられるこの機能は多くの人の”命綱”になりました。

従来、災害時の安否確認といえばNTTの「災害用伝言ダイヤル(171)」やGoogleの「パーソンファインダー」がありましたが、LINEはユーザー数9,700万人超という圧倒的なプラットフォーム規模を活かし、「普段使いのアプリで、特別な操作なしに安否が伝わる」という手軽さで差別化しています。

なぜここまで混乱したのか──3つの原因を分析

原因①:アプリ内での事前説明がゼロだった

最大の問題は、LINE側の告知が公式Xアカウントにほぼ限定されていた点です。LINEの月間アクティブユーザーは9,700万人を超えますが、公式Xアカウントをフォローしている人はそのごく一部にすぎません。アプリ内のポップアップやプッシュ通知で「これは訓練です」と一言添えるだけで、混乱は大幅に防げたはずです。

原因②:「赤枠」のデザインが緊急事態を想起させた

LINE安否確認のバナーは、実際の災害時と同じ赤枠のデザインで表示されました。赤は人間の心理において「危険」「緊急」を連想させる色です。訓練であれば青やグレーなど、明確に”テスト”と分かる色味にすべきだったという声は、UXデザインの観点からも的を射ています。

原因③:ユーザーが主導権を握れなかった

多くのユーザーが求めていたのは「事前告知」と「オン/オフの切り替え機能」です。自治体の防災訓練でさえ、日時を事前に告知し、参加は任意です。それがスマホのもっとも身近なアプリで、何の前触れもなく実施されたことに、ユーザーは「自分のスマホなのにコントロールできない」という不快感を覚えたのでしょう。

それでも「安否確認」は必要──防災ツールとしての価値を考える

「備え」は実際に触らないと意味がない

一方で、LINE側の意図を全否定するのはフェアではありません。防災訓練は「面倒だけど、やっておいてよかった」と実感するものです。消火器の使い方を知っていても、実際に噴射したことがある人はほとんどいないように、「知っている」と「使える」には大きな差があります。

能登半島地震の際、LINE安否確認を初めて知ったというユーザーも多くいました。あのとき「使い方が分からない」と戸惑った経験がある方は、今回の”予行演習”の意味を理解できるのではないでしょうか。

方向性は正しい。ただし実行が雑だった

スマホライフPLUS編集部としては、今回の施策は「方向性は正しいが、実行が雑だった」と考えます。比較として、Yahoo!防災速報アプリは毎年3月に「防災模試」を実施していますが、こちらはアプリ内で趣旨を明記し、ユーザーが自発的に参加する形式を取っています。この差が、ユーザー体験の明暗を分けました。

LINEヤフーには来年以降、以下の改善を期待したいところです。

  • アプリ内での事前告知(最低でも前日にプッシュ通知を配信)
  • テスト時のUI差別化(バナー色の変更、「これは訓練です」のラベル表示)
  • ユーザーによるオプトイン方式(参加・不参加を選べる設計)

今すぐやっておきたい3つの防災アクション

今回の騒動をきっかけに、ぜひ以下の3つを確認してみてください。5分もかかりません。

① LINE安否確認の場所を確認する

LINEアプリの「ホーム」タブに表示されます。災害時にはここに赤枠バナーが出現するので、場所だけでも覚えておきましょう。

② 家族・パートナーとの連絡手段を決めておく

LINEだけに頼るのはリスクがあります。災害用伝言ダイヤル(171)の使い方も合わせて確認し、「電話がつながらなかったらLINEで安否確認を送る」といったルールを家族間で共有しておくと安心です。

③ スマホの通知設定を見直す

防災アプリ(Yahoo!防災速報、NHKニュース・防災など)の通知がオフになっていないか、この機会にチェックしてみてください。通知が多すぎて全部オフにしている方は、防災関連だけは”例外”として許可しておくことをおすすめします。

まとめ

今回のLINE安否確認の一件は、多くの人にとって「びっくりした」で終わるニュースかもしれません。しかし、この”驚き”こそが、私たちの防災意識がまだまだ日常から切り離されている証拠でもあります。

LINEの告知方法には明確な改善の余地があります。ただ、「自分は災害時にどうやって家族の安全を確認するのか」──この問いに即答できない方は、今日がその答えを準備するベストなタイミングです。東日本大震災から15年。あのとき連絡が取れなかった不安を、もう繰り返さないために。

※サムネイル画像はスマホライフPLUS編集部が作成したものです。

スマホライフPLUS編集部

スマホライフPLUS編集部

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