旅行の計画を立てる際には、どこに立ち寄るか・お土産は何を買うかなど、事前のリサーチが必須。情報サイトやSNS、口コミなど旅情報の検索先はさまざまだが、インバウンドの情報収集法は何が主流なのだろうか? また現代の疑問解決に欠かせない、AIはどのくらい活用されているのだろうか? 東京の浅草に本社を構える「SAMURAI NINJA MUSEUM TOKYO with Experience」が実施した、外国人観光客を対象としたアンケート調査による情報検索の実情を見てみよう。
旅行情報検索に活用するのはGoogle & YouTube
本調査は東京浅草にある「SAMURAI NINJA MUSEUM TOKYO with Experience」のチケットを購入した外国人旅行者159人に対して、旅行計画中の情報検索ツールは何か、AIプラットフォーム(ChatGPT、Gemini、Claude)を使用したかどうかを調査。
検索ツールに関しては、約7割が「最も利用したのはGoogle・YouTube」と答え、2位のソーシャルメディア11%や3位の友人や家族からのおすすめ9%を大きく引き離し断トツのトップに。
「旅行計画にAI生成ツールを使った」と答えたのは6%のみ。そのうち、普段からAIプラットフォームを主要な意思決定ツールとして使っているのはわずか2%だった。さらに男女比や年齢層を深掘りすると、AI利用者は若い男性に偏っており、女性や40歳以上の旅行者はGoogle検索やYouTubeが主要ツールとなっていることが判明した。
利用は少数派だが、AI生成コンテンツに興味がある人は多数
今回の調査から、旅行情報の検索においてもGoogle・YouTubeが大きな影響力を持っていることが証明されたが、「ソーシャルメディアの更新にAI生成の人間キャラクターが登場することについてどう感じるか」と尋ねたところ、56%が「気にしない」と回答。
さらに、26%はそのようなコンテンツに対して「興味がある」「注目している」と答えており、好意的な意見が寄せられていることも明らかに。
旅行者はAI生成のオンラインコンテンツに対して抵抗がなく、特にソーシャルメディアに関してはオープンであるようだ。今後、旅行業界においてもAI生成のコンテンツを活用した創造的な戦略がどんどん登場してくるかもしれない。
出典元:【KYOTO MAIKOYA】
※サムネイル画像(Image:Primakov / Shutterstock.com)