新NISAがスタートしてはや1年。銀行に預けていても金利が低すぎてほとんど増えないことから、昨今は多くの人が投資に興味関心を寄せているように感じる。NISAは株式や投資信託の配当金や分配金、値上がりで得られた売却益が非課税になる国の制度だが、その認知度や利用率の実態はどのようになっているのだろうか。
新NISA認知度は高いものの、約25％は内容を把握していない
家計診断・相談サービス「オカネコ」は、全国のオカネコユーザー584人を対象に「オカネコ 新NISAの利用意向調査2025年1月」を実施した。「2024年1月から新しいNISA制度が導入されたことを知っているか？」と尋ねたところ、90.2%が「知っている」と回答。認知度はかなり高いと言えるが、一方で26.8%が新NISAの内容を把握していないと回答した。
新NISAの利用率は、「利用している」が56.8%と、半数以上が新NISAを利用していた。ちょうど新NISAが始まったばかりの昨年1月の調査では、利用していると答えた人が37.8%であったため、この1年で約20ポイントのアップとなった。制度を利用する人の多くは「つみたて投資枠」、「成長投資枠」を併用しており、旧NISAにはなかった新NISAならではの利点をしっかりと押さえて利用しているようだ。
利用者の9割以上がNISA制度に満足。一方で制度へのリスクを恐れる未利用者も
NISAの満足度はどうだろうか。「旧NISAを利用していた」または「新NISAを利用している」と回答した人へ「NISAを利用した感想」を聞いたところ「満足している」が91.8%と、多くの人がNISAを利用してよかったと感じているようだ。さらに投資意欲の変化について尋ねると、制度を利用してから「投資意欲が高まった」が70.2%、「投資意欲の変化はない」が27.9％、「投資意欲は低くなった」が1.9％という結果に。
一方「新NISAを利用していない」と回答した人へ利用しない理由を尋ねると「投資初心者なのでリスクが怖い」が44.7％と最も多く、次いで「聞いたことがない/知らない」が17.3％、「新NISAと旧NISAの違いがわからず、具体的な行動に移せない」が16.1%となっており、制度自体をよく知らないこと、手続きの複雑さや手間を理由に制度を利用していない人が少なくないことがわかる。
制度を理解し、利用開始の手続きをしてしまえば、将来のお金への不安を少しでも減らせるかもしれない。まだ新NISAを始めていない人は、これを機に制度の勉強から始めてみてはいかがだろうか。
出典元:【オカネコ】
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