クレジットカード、QR・バーコード決済、電子マネーなど決済方法はたくさんあるが、実際はどの決済方法が多く利用されているのだろうか。スマホ一つで決済できるQR・バーコード決済を使える店舗もかなり増えているが、どれくらいの人が利用しているのだろうか。人気の決済方法はどれなのだろうか。今回は、決済方法に関する調査結果を紹介しよう。
どの世代においても「現金」での決済がトップに
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MMD研究所は、2025年1月10日~14日、18~69歳の男女25000人を対象に「2025年1月決済・金融サービスの利用動向調査」を実施した。
「直近1カ月の普段利用している支払い方法」について聞いたところ、「現金(77.0%)」が最も多く、次いで「クレジットカード(57.0%)」「QR・バーコード決済(46.7%)」「非接触の電子マネー(32.5%)」「クレジットカードブランドのタッチ決済(25.0%)」だった。スマホやカードなど便利な決済方法が増えているものの、やはり現金で支払う人が多いようだ。
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年代別では「現金」は10代が83.0%、「クレジットカード」は60代が69.4%、「QR・バーコード決済」は40代が49.5%、「非接触の電子マネー」は60代が38.9%、「クレジットカードブランドのタッチ決済」は60代が29.9%、「デビットカード」は20代が7.4%で最多となった。特に「クレジットカード」「非接触の電子マネー」「クレジットカードブランドのタッチ決済」については、年齢が上がるにつれて利用率も増えている。
QRコード決済、利用率が高いのは「PayPay」
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直近1カ月の決済方法について見てきたが、「QR・バーコード決済」についてはどれくらいの人が利用しているのだろうか。スマホを所有する22,356人を対象に、「QR・バーコード決済」の利用について尋ねると、7割が「利用している(72.5%)」と回答した。
また、「QR・バーコード決済」利用者16,205人を対象に「現在利用しているQR・バーコード決済」を聞いたところ、「PayPay(65.1%)」が最も多い結果に。PayPayカードを契約しなくても、電話番号とパスワードの登録のみで利用できる点やお得なクーポンが豊富な点が選ばれる理由になるのだろう。次いで多かったのは、「楽天ペイ(36.0%)」「d払い(28.6%)」だった。すでに楽天グループ、ドコモグループのサービスを利用している人は、ポイント還元率が高い点やクレジットの紐づきから使いやすい点が人気だと伺える。
「QR・バーコード決済」では「PayPay」の利用が圧倒的に多いことがわかったが、2025年夏から他社クレジットカードを紐づけて支払う場合、手数料の負担があるのではないかと噂されている。今後、利用率の変化がどれくらい起きるのか注目したい。
出典:【MMD研究所】