PayPayや楽天ペイなど、クレジットカードだけでなくさまざまなキャッシュレス決済方法が普及しているこの時代、一体どれぐらいの人々がキャッシュレス生活を送っているのだろうか。MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は今回、高校生と、高校生の子どもを持つ親を対象にキャッシュレスに関する実態調査を実施。高校生300人、親1,681人から回答が集まった。今回の調査結果から、高校生とその親世代のキャッシュレス決済の割合や、親の意識している経済圏などについて紹介していこう。
高校生のキャッシュレス決済利用率は62.1%に及んだ
今回の調査結果から、高校生の直近半年間におけるキャッシュレス決済利用率を見てみると、全体の62.1%がキャッシュレス決済を利用していることが明らかになった。内訳としては、QRコード決済が50.8%でもっとも高く、カード式の非接触型電子マネーが、スマートフォン型とほぼ同じ割合で利用されていた。QRコード決済が多かった理由としては、種類が豊富な点やPayPayの手軽さ、還元率の高さ、普及率の高さが起因していると考えられる。
直近半年間におけるQRコード決済での送金経験についても調査結果を見てみると、送金経験がある高校生は34.7%ということが明らかになった。また、送金は家族間でも非常に便利なため、直近半年間における家族間送金の経験を尋ねたところ、74.7%が家族間送金の経験があると回答。金銭の手軽な貸し借りや固定費支払いの手段として用いられているのではないだろうか。
高校生の子を持つ親のキャッシュレス決済利用率はなんと91%
高校生の子を持つ親についても、直近半年間におけるキャッシュレス決済の利用率の結果を見てみると、なんと91%の親がキャッシュレス決済を行っていることが判明。内訳としてはクレジットカードによるサインや暗証番号での決済が68%と高く、次いでQRコード決済が61%、そのほか非接触の電子マネーが続いた。クレジットカードが使えるからか、現金を利用していない人は約20%だった。
直近半年間におけるQRコード決済での送金経験についても調査結果を見てみると、半数以上が送金を経験しており、家族間送金に関しても82.5%と高い割合が経験していると判明。学校などの出先にもすぐに送金ができるのは、親にとって安心要素の一つでもあるのかもしれない。
高校生の親が今、もっとも意識している経済圏に関しても調査結果を見てみると、「楽天経済圏」がトップで36.8%。QRコード決済で人気の「PayPay経済圏」は楽天に次ぐ人気で23.5%だった。以降は「dポイント」や「Pontaポイント」などが続く結果に。
キャッシュレス決済が公共施設などでも推し進められている今、今後はさらにキャッシュレス決済の一般化が加速するのではないだろうか。
出典:【MMD研究所】
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