現在、多くの人が利用するクレジットカード。カードによってポイントプログラムや会員向け特典、サポートなどがそれぞれ異なりますが、どのクレジットカードが満足度が高いのでしょうか。そこで今回は、「2025年クレジットカード顧客満足度調査」をご紹介します。

コスト意識の強まりを背景に、「年会費」「ポイント」ファクターが顧客満足度に大きく影響

株式会社J.D. パワー ジャパンでは、クレジットカード会社が発行するプロパーカードを保有する20~69歳の本会員・8571人を対象に「2025年クレジットカード顧客満足度調査」を実施。
同社は2018年の調査開始以来、「クレジット機能」「ポイントプログラム」「会員向けサービス/特典」「手続き・サポート」「年会費」ファクターを設定し、各ファクターの影響度を算出しています。
今回の調査では、「年会費2万円以上」と「年会費1万円~2万円未満」の部門では「ポイントプログラム」が+6ポイント、「年会費」が+4ポイント、「年会費1万円未満部門」では「年会費」が+3ポイント、また「年会費無料部門」では「ポイントプログラム」が+5ポイントという結果となりました。
年会費やポイントなど直接的にコスト面に影響するファクターが上昇しているのは、顧客がメインで利用するクレジットカードに対するコスト意識のより強い表れだと考えられます。

次に、顧客満足度に及ぼす影響度が大きくなっている「セキュリティ対策」について、総合満足度とロイヤルティを見ていきましょう。調査の結果、過去調査でもっとも影響度が小さい項目だった「クレジット機能」ファクターが、全ての部門においてもっとも影響度が大きくなっていることが明らかになりました。不正使用の被害増加により、セキュリティを意識するユーザーは増加しているようです。
クレジットカード会社からの“セキュリティ対策に関する情報発信”に対する顧客の認知状況を確認すると、約8割の顧客が認知していることが判明。その一方で、明確に「見聞きしたことがある」と回答した顧客はわずか2割でした。
クレジットカード・総合満足度ランキングを年会費別に発表!

ここからは、「年会費2万円以上」「年会費1万円~2万円未満」「年会費1万円未満」「年会費無料」の4部門に分けた、総合満足度ランキングを見ていきましょう。
年会費2万円以上部門の第1位は、「エポスカード」と「三井住友カード」でした。エポスカードは「年会費」ファクター、三井住友カードは「ポイントプログラム」ファクターで高い評価を得ています。

年会費1万円~2万円未満部門の第1位は、「PayPayカード」でした。「ポイントプログラム」と「会員向けサービス/特典」で高い評価を得ています。

年会費1万円未満部門の第1位は「エポスカード」で、8年連続の1位となりました。特に「年会費」で最高評価を得ています。

年会費無料部門では、「三井住友カード」が1位にランクイン。「クレジット機能」で高い評価を得ています。
クレジットカードの顧客満足度が明らかになった本調査。クレジットカード会社における年会費や費用に応じたサービスの多様化が進むなかで、今後どのようにランキングが変化していくのか気になるところです。
出典:【株式会社J.D. パワー ジャパン】