老後の生活費や年金、介護費用…将来のお金に不安を感じる人は多いでしょう。しかし、実際に老後を過ごしているシニア世代は、お金とどう向き合っているのでしょうか?本記事では、最新の調査データからシニアのリアルなマネー事情を読み解き、今からできるお金の備えについて考察します。

「お金の使い方」への満足度が大きく低下。長い老後を見据えた不安

ハルメク 生きかた上手研究所は2025年6月、ハルメクモニターの55~79歳の女性510人を対象に、お金の使い方に関する満足度、投資の実態などを調査した。
シニア世代における「お金の使い方」への満足度調査では、2025年全体の満足度割合は48.2%と、前年の57.5%より9.3%も低下した。特に満足度の落ち込みが大きかったのは、60〜64歳と70〜74歳の層。定年退職や年金生活の本格化といったライフステージの変化に加え、近年の物価高の影響も背景にあると考えられます。長い老後を見据え、将来への不安を強く感じていることが明らかとなった。
シニアからでも、ポイ活や投資でお金の使い方・学び方をアップデートする

「お金の使い方」への満足度が下がった一方で、お金の使い方・守り方の意識が高まっている様子もうかがえた。店舗でのメインの決済手段は「クレカ」が46.4%と最多で、「現金」(27.9%)を大きく上回った。この結果からは、ポイ活への意識が高まっていることが読み取れる。

その裏付けとして、普段意識してポイントを貯めている人に具体的な行動を尋ねたところ、「現金ではなくクレカやQR・バーコード決済で支払う」54.8%で1位に。日常の支払いから効率的にポイントを貯める姿勢は、シニア世代にも広く浸透し、当たり前のものとなりつつあるようです。

さらに投資の有無を聞いた調査では、約6割が「投資をしている」と回答。

投資実践率は前年とほぼ変わりませんが、運用・保有している商品を見ると「NISA」の利用率が46.4%と、前年の35.6%から10ポイント以上増加していました。年齢を重ねても新しい制度を取り入れながら運用を学び、実践している姿が浮かび上がる。
今回の調査は、シニア世代であっても学び直しを通じてお金との向き合い方をアップデートする時代であることを示しています。今から備えることの重要性を改めて実感させられる結果となりました。
出典:【ハルメク 生きかた上手研究所】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)