いよいよ師走も終盤を迎え、渡す側ももらう側も、お年玉のことを考える時期になってきた。そこで今回、株式会社インテージは、全国の15歳~79歳の男女(5,000人)を対象に「お年玉」に関する調査を実施。どのような方法でお年玉が欲しいのか、渡す側はどのような方法で渡す予定なのか、さらにお年玉の予算総額について紹介する。

お年玉をキャッシュレスでもらいたい人は昨年より増えている

今回の調査結果から、お年玉をもらう側の人を対象に、今度のお年玉はスマホのキャッシュレス決済でもらいたいか尋ねたところ、「もらいたい」という回答は38.5%と、4割に迫る結果となった。これは2024年1月と比較して10%以上増えており、年々増加傾向にあることが分かる。

一方、お年玉を渡す側の意見を見てみると、渡す方法は、自分の子ども・孫・親戚の子どもを問わず、「現金手渡し」が90%を超えていることが分かった。「現金書留」や「振り込み」も多少いるが、やはり現金派が圧倒的。ありがたみが伝わりやすいといった意見があるほか、遠方でない限り、手渡しで直接喜ぶ顔が見たいという人が多いのかもしれない。また、キャッシュレス決済に慣れていない人が多いこともうかがえる。
お年玉の予算総額は平均2万4,039円

今回の調査結果から、お年玉を渡す側の予算総額について平均額を見てみると、2024年は2万5,099円、2025年は2万4,775円、2026年は2万4,039円となり、年々下がっていることが判明した。ハレの行事であるお年玉の金額が減少傾向にある背景には、昨今の物価高や円安が大きく影響していると言えるだろう。

お年玉を渡す側の気持ちについて尋ねたところ、「喜んでくれるので続けていきたい」が56.5%で最も多く、他にも「子どもたちの喜ぶ顔が見られて嬉しい」「日本の文化として続けていきたい」「自分自身、喜んであげている」「会うきっかけとなるので続けていきたい」と、ポジティブな回答が非常に多く集まった。一方でネガティブな意見も見られ、「年齢が上がるにつれて金額が上がり厳しい」が18%、他にも「あげる金額に悩む」「何歳まであげるか悩む」「物価高で正直厳しい(出費が負担)」といった声も集まった。
お年玉に限らず、子どもたちの笑顔のためにも、物価高や円安などの社会情勢が良い方向に向かうことを期待したい。
出典:【株式会社インテージ】
※サムネイル画像(Image:「PayPay」公式サイトより引用)



