iPhone/Androidスマホやキャッシュレス決済、SNS、アプリに関する情報サイト スマホライフPLUS
スマホライフPLUS > マネーニュース > 今さら聞けない「NEOBANK」とは何か? 異業種の銀行にお金を預けて大丈夫?
New

今さら聞けない「NEOBANK」とは何か? 異業種の銀行にお金を預けて大丈夫?

近年、金融サービスの新しい形として注目を集めているNEOBANK(ネオバンク)。その最大の特徴は「NEOBANK」の仕組みを通じて、たとえばJR東日本やNTTドコモ、ヤマダデンキ、高島屋など、これまで銀行事業と関わりがなかったような企業によるサービス提供が目立つことです。

今さら聞けない「NEOBANK」とは何か?異業種の銀行にお金を預けて大丈夫?1
(画像は筆者作成)
この記事の画像(4枚)

たとえば2024年11月末にはヤマダデンキが展開する「ヤマダNEOBANK」が常設プログラムとして「ヤマダ積立預金プログラム」を発表。リリース記念キャンペーンの特典内容が「積み立てを1年続けると利息とは別に元金プラス総額の10%のヤマダポイントをもらえる」という、実質年利18.5%となるもので、ネット上で大きな話題に。結局、翌12月2日にサービスの停止が発表されたことを含め、この騒動で初めて「NEOBANK」を知った人もいたのでは?

一方、その話題性とは裏腹に「そもそも異業種の企業が手掛ける銀行サービスにお金を預けて大丈夫なのか不安」という方もいるのでは。そこで今回は改めて「NEOBANK」とは何か、ご紹介します。

NEOBANK(ネオバンク)の仕組み

まず「NEOBANK」は「BaaS(Banking as a Service)」と呼ばれる仕組みを採用した金融サービスです。BaaSとは銀行が融資や決済、預金機能といった銀行機能を、銀行以外の外部事業者に対してクラウドサービスとして提供するもの。

NEOBANK(ネオバンク)の仕組み1
(画像は筆者作成)

つまり「銀行業の免許を保有する銀行」が、自社の融資や決済、預金機能をクラウドサービスとして外部に提供する形となります。よって銀行業の免許を取得していない外部企業が直接的に銀行業を運営しているわけではありません。

そのためNEOBANKを利用しても、異業種かつ免許未取得の銀行にお金を預けることを意味しません。

代表的なNEOBANK「高島屋ネオバンク」は年利15%相当

なおNEOBANKを利用する個人ユーザーにとっては、取引内容に応じてそのパートナー企業のポイントを貯めて活用することなどができる場合も。先述した通り、ヤマダデンキの「ヤマダNEOBANK」ならヤマダポイントを貯めることができ、JALのJAL NEOBANKならば、マイルを貯めることができます。

こうした数あるなかでも、代表的なNEOBANKの一つが「髙島屋ネオバンク」です。サービスの特徴は、「スゴ積み」と呼ばれる積み立て機能です。スゴ積みは、毎月一定額を積み立てると、1年後に1カ月分をボーナスとして提供されます。

代表的なNEOBANK「高島屋ネオバンク」は年利15%相当1
(画像は「高島屋ネオバンク」公式サイトより引用)

積み立てた金額はアプリ内の「お買物残高」にチャージされて、高島屋での買い物に利用することが可能です。年利にすると約15%。住信SBIネット銀行の1年間の定期預金の金利が0.4%であることを考えると、非常に高い金利(相当)であることが分かるでしょう。

そのため、高島屋ネオバンクは若者層を中心に非常に注目を集めており、口座開設が増加傾向にある。

高島屋ネオバンクの口座開設は資産運用に適する?

年利15%とはいえ満期に現金で戻るわけではなく「買い物」に用途が限定されるため、資産運用に直接的に適するかと言えば「個人のニーズによる」といえます。ハイブランドやデパコスを普段から購入する機会が多い場合はメリットが大きく、また「1年間少しずつ積み立てをして、1年後にまとめてデパコスを買いたい!」というニーズにも応えてくれるものでしょう。

そのため「普通の口座で積み立てをしていると、いつの間にか高島屋で使えるボーナスを受け取れる仕組み」として高島屋ネオバンクをとらえるのも魅力的であり、投資や資産運用に普段は縁が遠い若年層のハートをとらえているのも事実。

一方、そうしたニーズがない場合は投資信託など一般的な資産運用の方がベターであるという考え方もできます。

その他の主なNEOBANK

その他の主なNEOBANK1
(画像は「NEOBANK」公式サイトより引用)

住信SBIネット銀行のNEOBANKには他にもJALの「JAL NEO BANK」などがあるほか、JR東日本は楽天銀行と提携して「JRE BANK」を提供しています。「JAL NEO BANK」は取引内容によってマイルを付与してくれるため、メインバンクをJAL NEOBANKにすることで実質旅行資金(航空券費用)を貯めることができます。

また、「JRE BANK」はR東日本営業路線内の片道運賃および片道料金が4割引になる「JRE BANK優待割引券」を実施しており、資産残高やビューカードの引き落としなどで提供枚数が変わってきます。

このように、NEOBANKは通常の銀行が行っていないサービスを提供しているの点が魅力。「銀行ではないところでお金の取引をするのは抵抗感がある」というシニア層でも、たとえば「1年間定額を積み立てるだけで高島屋でのお買い物がお得になる」と考えれば開設のハードルも低くなるでしょう。

今後NEOBANKはさらに拡大していくとみられ、それぞれの企業の強みを活かしたサービスがもっと提供されるのではないでしょうか。

※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています

スマホライフPLUS編集部

スマホライフPLUS編集部

iPhone/Androidスマホやキャッシュレス決済、SNS、アプリに関する情報サイト スマホ ライフPLUS

今さら聞けない「NEOBANK」とは何か? 異業種の銀行にお金を預けて大丈夫?のページです。スマホライフPLUSは、【マネーヤマダデンキネット銀行NEOBANK銀行】の最新ニュースをいち早くお届けします。