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今さら聞けない『ChatGPT』は何の役に立つ? 個人利用で有料契約する価値はあるの?

2022年11月にプロトタイプとして公開され、世界中で大きな話題を呼んだ『ChatGPT』で生成AIの存在を知った方は少なくないでしょう。

もっとも「ChatGPTはすごい!」と耳にしても、個人利用の範疇で「何の役に立つのか」イメージが湧かない方も多いでしょう。

加えてChatGPTの有料版『ChatGPT Plus』は月額20ドル、『ChatGPT Pro』は月額200ドルと安くはありません。ある程度個人利用で役立つ用途があるとしても、有料契約する価値があるのか疑問に思う方もいるでしょう。

今回は結局『ChatGPT』は何の役に立つのか、具体的に見ていきましょう。

ChatGPTの基本機能と個人ユースでの活用例

ChatGPTはチャット形式で日常生活から専門的なタスクまでさまざまな応答を得られる生成AIサービスです。そのサービスの裏で利用されているのが「大規模言語モデル(LLM)」です。

ChatGPTの基本機能と個人ユースでの活用例1
(画像はスマホライフPLUS編集部で作成)
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OpenAIが大規模言語モデル「GPT」の初代「GPT-1」を最初にリリースしたのは2018年6月。8カ月後には「GPT-2」をリリースし、2020年には多くのデータを学習できる「GPT-3」を発表しました。その機能を拡張した「GPT-3.5 」を使用したのが2022年11月にリリースされた「ChatGPT」です。

なお、言語モデルとしてはその後、2023年3月に「GPT-4」を発表し、2024年5月には「GPT-4o」、同年12月には「OpenAI o1」のフルバージョンを公開。2025年2月には最新AIモデル「GPT-4.5」が発表されています。

ChatGPTで提供される大規模言語モデルの回答精度は極めて高く、特に「GPT-4」「GPT-4o」「OpenAI o1」はその性能が高評価されています。

たとえば2024年にノーベル物理学賞を受賞した、AI研究の第一人者であるカナダ・トロント大学のジェフリー・ヒントン氏はGPT-4を「かなりよく利用している」と明言しています。

このように成長を続けるChatGPTは「研究用途のAI」のようにも見えますが、無料版でも個人ユースで以下のような用途に利用可能です。

・情報収集:ニュース要約や用語解説が瞬時に可能。
・創作支援:小説執筆のプロット作成やメール文面の推敲(すいこう)を支援
・日常タスク:献立提案(手持ち食材の写真からレシピ生成)や旅行計画の作成をサポート。
・学習支援:複雑な概念を平易に説明。たとえば、Pythonプログラミングのコード生成や解説が可能

『ChatGPT』無料版と有料版の違い

『ChatGPT』無料版と有料版には、以下のような違いがあります。

『ChatGPT』無料版と有料版の違い1
(画像はスマホライフPLUS編集部で作成)

総じて

・無料版:日常的な質問・文章校正・シンプルなタスク
・Plus:ビジネス文書作成・プログラミング支援・画像生成
・Pro:学術研究・大規模データ分析・動画生成・高度なAI開発

という用途の違いがあり、求める用途によって課金の有無や課金対象のプランを選ぶと良いでしょう。

なおPlusの料金は月額20ドル、Proの料金は月額200ドル。さらに2025年1月からは消費税が導入されており、この金額にそれぞれ10%の消費税が加算されます。特別な用途がなければ無料版で十分ですし、場合によってはGeminiやPerplexityに代表される他のAIの方が自分に向いていることもあり得ます。

ChatGPTの有料版は不要?有料契約に適する個人ユースでの使用例

生成AIの利用頻度が1日1時間以上で、なおかつクリエイティブ作業や研究(※趣味目的のものを含む)での高度な支援が必要な場合には、ChatGPT PlusやChatGPT Proの契約を検討する価値が大きいです。

ChatGPTの有料版の契約に適するような個人ユースでの使用例は、たとえば以下のようなものが挙げられます。こうした使用例を「自分でも試してみたい」場合にはChatGPT PlusもしくはProを用いて、DeepResearch機能を使う(※ChatGPT Plusの場合、月に10回まで)など高度なAI活用をする余地が大きいです。

・高度な趣味:宇宙愛好家が衛星の軌道計算や熱設計シミュレーションを趣味で行う
・クリエイティブ作業の深化:小説家がSF作品の科学考証(タイムトラベル描写の整合性チェックなど)を行う。
・学習効率の劇的向上:大学院受験生が研究計画書の仮説検証をAIと共同で実施する。

反対に簡単な質問や短文生成のみでの、偶発的な利用(週に数回程度)であれば真価を引き出すには至らないまま、むしろ高額な出費のデメリットを強く感じるでしょう。

ChatGPT有料版(Pro)を安く契約する方法はないの?

先述した通り、Proの月額料金は200ドル(税別)。日本円に換算すると、消費税込みで2025年3月時点で約33,000円となります。

一方、実は少し金額が安くなる裏技も存在します。それはウェブ版ではなくアプリから決済するという方法。

ChatGPT有料版(Pro)を安く契約する方法はないの?1
(画像は「ChatGPT」アプリより引用)

こちらはiPhoneですが、アプリ上から契約すると、自動更新で「30,000円」で固定されており、消費税の分が課金されません。さらに、Androidスマホでもこれよりも安い金額で契約することが可能です。

ちなみにPlusプランに関しては2025年3月現在、iPhone版は3,000円、Android版は2,860円のため、ウェブ版が約3,250円であることを考えるとかなりお得になります。

まとめ

ChatGPTは、文章作成から専門的なタスクまで幅広く活用できるAIツールです。無料版でも日常的な用途は十分カバーできますが、有料版では処理速度3倍・高度な分析機能・最新情報へのアクセスといった追加メリットが得られます。個人で有料契約する価値は、使用頻度と作業内容の専門性によって決まります。まずは無料版で基本機能を試し、必要に応じて段階的にアップグレードするのがおすすめです。

※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)

スマホライフPLUS編集部

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