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ファミコン・セガサターンなどのレトロゲーム人気が再燃! その魅力はどこ?

1983年7月15日に、家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」が発売されてから42年が経過しましたが、今レトロゲームが再び脚光を浴びています。もちろん、当時子どもだった40~50代にとっては懐かしさもあるでしょうが、レトロゲームの魅力はそれだけではないようです……。

YouTube配信でバズる動画も! 今、レトロゲーム人気が再燃中

1983年7月15日、任天堂からカセット式の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」が発売されました。

家庭用テレビゲーム機自体は、米国で1972年にマグナボックス社の「オデッセイ」やアタリ社の「ポン」などが発売されていますし、1976年にはフェアチャイルドセミコンダクター社がカセット式のゲーム機「Video Entertainment System」を発売しています。

実は日本でも、1981年7月にエポック社が任天堂より先にカセットを交換できる家庭用ゲーム機「カセットビジョン」を発売しており、40~45万台を売り上げました。

しかし、1985年に『スーパーマリオブラザーズ』が発売されると、ファミコンは爆発的なブームとなり年間500万台以上、翌1986年には1,000万台近くを販売することになったのです。

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(Image:robtek / Shutterstock.com)
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それから40数年が経過しましたが、その間、「セガ・セガサターン」や「ソニー・PlayStation」など、数多くのゲーム機とゲームソフトが発売され、グラフィックやゲーム音楽などが大きく進歩しました。

現在では、スマホゲームがかなり普及していますが、Nintendo Switchでは「ファミリーコンピュータ&スーパーファミコン&ゲームボーイ Nintendo Switch Online」としてレトロゲームを配信していますし、YouTubeでもレトロゲーム関連の動画配信が増えていることから、改めて、今レトロゲームに注目が集まっているのです。

もちろん、当時子どもだった40~50代が懐かしさもあってレトロゲームを楽しんでいるのがいちばんの要因でしょうが、実は、若い世代にもレトロゲームが注目されています。

まず考えられる理由は“新作ゲームを買うよりも安く購入できる”こと。これはゲームソフトだけでなくゲーム機本体も安く買えるものが多いですし、Nintendo SwitchやPS 4、PS 5で遊ぶことも可能です。

なかには、「NEO GEO」のようにゲーム機本体がプレミア価格になっていたり、ゲームソフトが数十万円もする場合もありますが、『ファイナルファンタジー』シリーズのように当時人気が高かったゲームソフトは、中古市場でも数が多いので数百円と安価に購入できます。

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中古ゲームショップでは、レトロゲームコーナーが作られるほどの人気ですし、中野ブロードウェイや秋葉原にはレトロゲーム専門店も存在します(筆者撮影)

次に、ファミコンやスーパーファミコン(スーファミ)といったゲームでは、チープなグラフィックや、BGM(バックグラウンドミュージック)とSE(効果音)が高く評価されています。

この時代のゲームは、今と違って楽曲作成に音数や楽器の制限も多く随所に工夫が凝らされており、それが40~50代には懐かしく、当時を知らない若い世代には新鮮に感じられるようです。

そのような懐かしいゲームのBGMやSEを収録した「サウンドトラック」CDも販売されていますが、流通量は非常に少なく、その多くがプレミア価格で取引されている状況です。

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Amazonでもレトロゲームのサウンドトラックは人気が高く、すべてが★4以上の評価を得ています。こうしたゲーム音楽もレトロゲームの魅力でしょう(画像はAmazon公式サイトより引用)

レトロゲームの魅力はほかにもあります。それは“不親切で難しい、ときには理不尽”であること。

最近のゲームは親切なものが多いので意外な感じもするでしょうが、激ムズゲームをクリアしたり、秘密の宝箱を発見したときには、今のゲームにはない達成感を味わえるのです。

このような高難度ゲームは、YouTuber配信でもよく取り上げられており、クリアしたときは配信者と視聴者が一緒になって大盛り上がりすることも珍しくありません。

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超高難度のゲームの名作として人気の高いカプコンの『超魔界村』は、1991年にスーファミのゲームとして発売。今でも多くのYouTuberがゲーム実況配信で取り上げています(画像は任天堂公式サイトより引用)

レトロゲームで遊んだことがある40~50代の意見は?

ここまでレトロゲームの魅力をいろいろと解説してきましたが、ここで、実際にレトロゲームをプレイしたことのある40~50代の男女を対象に、トイズキングが2024年10月に実施したアンケート結果を紹介しましょう。

まず、「レトロゲームの魅力」については、第1位が「懐かしさ」で70.9%。第2位は「シンプルさ」で60.6%、第3位が「青春の思い出」で21.8%となっています。

1位と3位については「昔の思い出」が魅力でしたが、注目したいのが2位の「シンプルさ」。最近のゴチャゴチャしたゲームよりも、昔のシンプルなゲームに魅力を感じる人も意外と多いんですね。

●トイズキング「T-BASE JAPAN」(公式)は→こちら

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40~50代の人にとっては、当然「懐かしさ」が1位ですが、2位に「シンプルさ」が入っていて、若い世代には、今のゲームでは味わえない楽しさがあることが伺えます(画像はトイズキング プレスリリースより引用)

次に、「レトロゲームをもう一度プレイしたいと思いますか?」という質問に対しては、「とてもそう思う」「ややそう思う」を合わせて72.5%もの人が肯定的でした。やはり、何度もプレイしたくなる魅力がレトロゲームにはあるようです。

その理由としては「昔の思い出を振り返りたい」が47.5%で約半数を獲得して1位。「ゲームのストーリーを再体験したい」が2位で32.7%でした。このふたつは、レトロゲームの魅力にも挙げられていた「思い出」の部分ですが、3位は「子どもと一緒にプレイしたい」で27.6%の回答がありました。

確かに、協力プレイやマルチプレイができるゲームはたくさんありますが、今のゲームで“交互にプレイする”スタイルはあまり見かけませんよね。

子どもが遊んでいるうしろで親が応援したり、子どもに親が当時の裏技を披露できることなどは、レトロゲームのもうひとつの魅力だと言えるでしょう。

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レトロゲームをプレイしたい理由の3位には「子どもと一緒にプレイしたい」が入っています。レトロゲームのほうが子どもと一緒に遊びやすいのかもしれませんね(画像はトイズキング プレスリリースより引用)

まとめ

いかがでしょうか? 今回は、なぜ今、レトロゲームの人気が再燃しているのか、その理由について考えてみました。

もちろん、40~50代の人がレトロゲームをプレイすると昔を思い出して懐かしいでしょうが、子どもと一緒に二世代でプレイできるのも大きな魅力になっているんですね。

また、レトロゲームを知らない若い世代にとっては、昭和のシンプルなゲーム画面やシステム、独特の音楽などが非常に新鮮に感じられるのかもしれません。

※サムネイル画像(Image:v74 / Shutterstock.com)

尾崎貴也

尾崎貴也

編集・ライター。ゲーム関連の雑誌・書籍編集を経て、スマホやオーディオなどの趣味系ジャンルが得意。最近ではVTuber関連の記事の執筆を中心に活動。YouTubeを毎日見て、新人VTuberをチェックするのが最近の趣味。

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