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ソニー撤退でブルーレイ終了!? 音楽・映像を光ディスクで保存したいときの代替手段は?

テレビ番組や映画、音楽などを高画質で録画・保存できる「ブルーレイディスク」。DVDの約5倍の容量を持ち、フルハイビジョン映像の保存に適した記録メディアとして長年使われてきました。

一方、業界大手のソニーは2025年2月をもってブルーレイディスクの生産を終了。競合だったパナソニックも2023年2月にブルーレイディスクの生産を終了。

サブスクリプションサービスの利用ではなく「あくまで映像や音楽を記録媒体に保存して、個人的に長期保存したい」というアーカイブ性を重視する方にとって、光ディスクの今後は懸念点の1つでしょう。

今後のブルーレイディスクの代替方法はあるのでしょうか。

ブルーレイディスクからの「ソニー撤退」について

ブルーレイディスクからの「ソニー撤退」について1
(画像はスマホライフPLUS編集部で作成)
この記事の画像(3枚)

ソニーは2025年2月をもって、ブルーレイディスク(BD)メディア、録音用ミニディスク(MD)、記録用MDデータ、ミニDVカセットの全モデルの生産を終了すると発表しました。

この背景には動画配信サービスの普及や大容量記録媒体の増加に伴う、ブルーレイディスクなどの需要減少が挙げられます。ただし、この生産終了は録画用ディスクに影響するものであり、映画などのBD-ROMには影響しません。

また、前述の通り競合のパナソニックも2023年2月に録画用ディスクの全品番の生産を終了しています。「録画用ディスク」としてのブルーレイは寿命を迎えつつあるのが現状と言えるかもしれません。

音楽・映像の録画などを長期保存する「ブルーレイの代替手段」は?

ブルーレイディスクの入手が今後困難になるなか、音楽や映像を長期保存したい場合、どのような代替手段が考えられるのでしょうか。ここでは、物理メディアとデジタルストレージの両面から代表的な選択肢を紹介します。

M-DISC

M-DISC1
(画像は「Verbatim」公式サイトより引用)

まず「長期保存」という観点で記録媒体を評価する際、もっとも適しているのはM-DISCでしょう。

M-DISCは光、熱、湿度などによる経年劣化に強く、数百年にわたってデータを保存できる耐久性の高い記録媒体です。 M-DISCへの記録には対応ドライブが必要ですが、データの読み込みは一般的なDVD/BD対応ドライブで可能です。なお、M-DISC対応ドライブは各種メーカーから販売されています。

ただしM-DISCは耐久性が高い代わりに一般的なCDやDVD、ブルーレイなどよりも高価です。また筆者が確認した限り、M-DISC及びM-DISC対応ドライブは家電量販店など店頭での取り扱いが控えめなケースがかなり多く、長期保存対象の映像などが大量にある場合、ディスクの確保自体が困難になる可能性があります。入手性がブルーレイより大きく劣るのは、無視できないネックだと言えます。

またM-DISC対応ドライブからM-DISCへの書き込みには若干の操作上の注意点があり、再生はスムーズでも「書き込み」に苦戦するケースがあることにはご注意ください。

外付けHDD/SSD

外付けHDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)は、大容量のデータ保存に適しており、音楽や映像の保存にも利用できます。入手性が非常に良く、多くの方にとって使い慣れている記憶媒体でもあり、安心感もあるでしょう。

特にHDD/SSDは「3-2-1バックアップ」と呼ばれる、重要なデータのバックアップの基本的な考え方との親和性も高いです。

外付けHDD/SSD1
(画像はスマホライフPLUS編集部で作成)

これは、データのコピーを3つ作成し、異なるストレージタイプに2つ保存し、オフサイトに1つ保存するというものです。たとえばバックアップコピーを2つのストレージタイプに保存する際、1つはSSD、もう1つはM-DISCに保存するといった使い分けにも適するでしょう。

クラウドストレージ

バックアップを分散する際には、物理媒体に加え「クラウドストレージ」を使うのも一案です。クラウドストレージの代表的なサービスにはGoogleドライブやOneDrive、Dropboxなどが挙げられます。

ただし音楽や映像などを長期保存する場合、その保存対象は作曲家やレーベルが権利を持つ著作物であるケースがほとんどでしょう。クラウドストレージへの著作物のアップロードは共有状態によっては著作権違反に該当する可能性があるため、あくまで私的な利用にとどめましょう。

またクラウドストレージは監視対象となることもあります。たとえばGoogleではポリシー違反(例:児童の性的虐待と搾取、性的描写が露骨なコンテンツ、テロリストのコンテンツ)の利用に対する監視を強めており、ストレージ内に違反が疑われるコンテンツがあった場合にはアカウントが無効化される可能性もあります。

番組などの「長期保存」は今後減少する傾向に?

これまでブルーレイディスクは、手軽に高画質な映像を保存できる手段として多くの家庭で利用されてきましたが、近年はストリーミングサービスの普及や、HDD・クラウドストレージの進化によって、物理メディアへの保存需要が急速に減少しています。実際、ソニー撤退のニュースを受けて、SNS上では「長期保存できる手段がどんどんなくなり、録画を残す時代が終わろうとしているのか」といった不安の声が多く見受けられます。

一方で、ブルーレイディスクの生産自体がすぐに完全終了するわけではなく、シェア1位のVerbatimなど一部メーカーは生産継続を表明しています。しかし、需要の減少傾向は明らかで、今後はディスクだけでなく、対応レコーダーの供給も不透明になっていくと考えられます。こうした状況から、番組や映像の「長期保存」は、かつてのような一般的な習慣ではなくなり、今後は一部の熱心なコレクターや専門用途に限られていく可能性が高いでしょう。

※サムネイル画像は(Image:​「Amazon」より引用)

スマホライフPLUS編集部

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