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子どもに“防水じゃない”は通じない?親が直面したタブレット誤解の実話

スマートフォンやタブレットが家庭や学校に広く浸透する中で、子どもがICT機器を扱う機会も当たり前になってきた。特に小学校では、一人一台タブレットを持つケースも増えている。

そんななかで改めて浮き彫りになるのが、大人と子どもとの認識の違いだ。浅木胡逸(あさぎこいち)(@asagiko)さんがXに投稿した四コマ漫画には、注意したつもりがまったく伝わっていなかったという出来事が描かれている。

子どもに“防水じゃない”は通じない?親が直面したタブレット誤解の実話の画像1
(画像は「浅木胡逸(あさぎこいち)(@asagiko)」さん提供)
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テーマは「防水」。多くの保護者が一度は経験するであろう、機器の取り扱いに関するすれ違いが、ユーモラスかつ示唆に富んだかたちで表現されている。

「防水じゃないよ」と伝えたはずが伝わっていなかった

子どもに“防水じゃない”は通じない?親が直面したタブレット誤解の実話の画像2
(画像は「浅木胡逸(あさぎこいち)(@asagiko)」さん提供)

漫画の一コマ目では、学校から支給されたタブレットを手にした子どもが「ぼうすい? じゃないって言ってたけど、なに?」と首をかしげる。大人にとっては当然のように使う「防水」という言葉も、子どもにとっては意味が曖昧なままだ。

2コマ目で保護者が「それを水に入れちゃだめってこと」と補足することで、ようやく少し意味が伝わったかに見えるが、子どもの反応はどこかピンときていない様子だ。

3コマ目では、「お風呂の中にも、みそ汁の中にも入れてもだめよ」と、さらに具体的な例を挙げて説明が続く。ここでようやく、子どもが「水に入れてはいけない」という意味を、水道水だけでなくさまざまな液体にも当てはめて理解し始める様子が描かれる。

4コマ目では、驚いた子どもが「そうなの?」と反応し、思わずみそ汁にタブレットを入れそうになる場面で締めくくられる。「あっぶねー」というセリフは、危なさと可笑しさが混ざった、リアルで印象的なオチになっている。

言ったつもり、伝わったつもりがすれ違いを生む

この投稿が多くの共感を呼んだ理由は、「ちゃんと注意したはずなのに、まったく伝わっていなかった」という保護者としての経験が、ありありと描かれていたからだ。

「防水じゃないから」と伝えた時点で、大人は「水分全般に注意」「少しでも濡れたら壊れる可能性がある」という前提を当然のこととして共有している。しかし子どもはその背景を知らない。

子どもに“防水じゃない”は通じない?親が直面したタブレット誤解の実話の画像3
(Image:Shutterstock.com)

重要なのは、言葉そのものを知らないのではなく、その言葉が実生活でどのような場面に関係するかを、子どもが想像できていないことだ。

たとえば「濡らさないでね」と言われたとき、子どもは「水を直接かけてはいけない」という理解にとどまり、「手が濡れている状態で触ってはいけない」「食事中のテーブルに置かないようにする」といった行動レベルの判断には至らないことがある。

保護者側にも伝え方の工夫が求められる

浅木胡逸(あさぎこいち)(@asagiko)さんの投稿は、ただ言葉が通じなかったという話にとどまらない。「防水じゃない」というひとことに、私たち大人はどれだけの情報を詰め込んでいるかに気づかされる。

今の子どもたちは、最初からデジタル機器が身近にある世代だ。しかし、それらを安全に使うための「背景知識」は誰かが教えなければならない。

そのためには、ただルールを伝えるだけでなく、「なぜそれが必要なのか」という理由や、「具体的にどんな行動がだめなのか」を丁寧に言葉にする必要がある。

たとえば次のような伝え方が効果的だ。

・水がかかると壊れてしまうから、飲み物の近くには置かないようにしよう
・手が濡れているときは触らないこと
・お風呂や台所には持っていかないようにしよう

こうした説明によって、子どもは現実の生活のなかで自分の行動を調整する力を身につけていく。

大人の言葉を子ども目線に変換する視点が必要

最後の「あっぶねー」というセリフが印象的なのは、子どもが保護者の言うことを無視していたのではなく、純粋に「そういう意味だったとは思っていなかった」ことがよく伝わるからだ。

親子の間で「言ったのに」「聞いていなかったの?」というやり取りはありがちだが、実際にはその多くが「伝え方のズレ」によるすれ違いだ。

デバイスの進化が進む現代だからこそ、それを使う子どもにどう伝えるか、そしてどのように伝わっているかを確認する姿勢が欠かせない。

「防水じゃないから濡らさないでね」

このひとことが本当に伝わるようにするには、大人の側が言葉をかみくだき、子どもにとってわかりやすいかたちで伝え直す必要がある。

それが、小さな事故やトラブルを未然に防ぐ、もっとも効果的な方法なのだ。

※サムネイル画像(Image:「浅木胡逸(あさぎこいち)(@asagiko)」さん提供)

スマホライフPLUS編集部

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