今の時代、社会人になればパソコンが使えて当たり前であり、多くのスキルが求められる。そこで、子どもにはいつ頃からパソコンを与えるのが適切なのか、悩んだことはないだろうか。LINEリサーチでは、現役の高校生と大学生に「パソコンを使い始めた時期や行っていること、今後できるようになりたいこと」に関する調査を実施した。実際にPCデビューしたのはいつ頃なのか、どのような用途で使っているのか紹介しよう。

高校生・大学生ともに「小学校高学年」でPCデビューが最多

LINEヤフー株式会社が運営するLINEリサーチでは、2025年6月20日~23日、全国の15歳~25歳の男女学生827人を対象に、自宅だけでなく学校や塾など習い事も含めてパソコンを使い始めた時期を尋ねた。その結果、高校生全体では「小学校4年生~6年生」が34%と最も多く、次いで「小学校1年生~3年生」26%、「中学生」18%、「小学校入学前」13%と、中学校入学前までにパソコンを使い始めた人が7割強を占めた。
大学生全体で見ていくと「小学校4年生~6年生」23%で最多となり、次いで「小学校1年生~3年生」22%、「大学生」20%、「高校生」12%、「小学校入学前」と「中学生」がともに10%という結果で、高校入学前までにパソコンを使い始めた人が6割半ば、大学生になってからという人も一定数いることが判明した。
では、学生たちはどのようなことでパソコンを利用しているのだろうか。
パソコンの用途「Google、Safariなどで検索する/調べる」が1位

自分で使うパソコンがある学生に、授業や仕事・アルバイト以外のプライベートで普段パソコンを利用する目的を尋ねると、高校生・大学生ともに「Google、Safariなどで検索する/調べる」が1位で、「動画を見る」が2位となった。高校生の3位は男女とも「ゲームをする」で、男子大学生の3位は「生成AIを使う」、女子大学生の3位は「メールをする」だった。そのほか、「いろいろなホームページやウェブを見て時間をつぶす」や「音楽を聴く」といった項目も挙がっていた。

今後パソコンを使ってできるようになりたいことを聞くと、男女とも「キーボードを見ずに文字入力」「表計算ソフトを使いこなす」「早く正確な文字入力」「ショートカットキーを使いこなす」といった意見が挙がった。「プログラミング」は男子からのみ挙がっていた項目で高校生・大学生とも4割強を占める。女子高校生と女子大学生は、「基本的な操作」「動画制作・編集」「文章作成ソフトを使いこなす」という項目が挙がっているのが特徴的だった。
日本の小学校では2020年度からプログラミング教育が必修となっており、小学5年生~6年生の算数や理科の授業で習い始めるという。パソコンを与えるタイミングに悩む保護者もいるが、それ以前からパソコンに触れさせる環境を用意しておくと、スムーズに授業に入れるのかもしれない。学校の授業内容などを参考に検討してみると良いだろう。
出典:【LINEヤフー株式会社】
※サムネイル画像(Image:「photoAC」より)