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Windows 11標準アプリ「ペイント」でできる小技6選 − Copilot機能で進化!

Windows 11の標準アプリ「ペイント」は、写真をサクッと処理したいときにとっても便利です。たとえば、写真のサイズ変更やPNGからJPEGへの形式変更、写真にコメントを書き込むことも可能。さらに、AI機能「Copilot」を使えば、写真の切り抜きや2枚の合成も簡単にできます。

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(筆者撮影)
この記事の画像(25枚)

Windows 11標準の「ペイント」ってどんなアプリなの?

そもそも、Windowsには古くからペイントが標準アプリとして搭載されていました。

もちろん、Windows 11でもペイントアプリは利用可能ですが、実はAI機能の「Copilot」と連携できるので、写真の切り抜きから2枚の写真の合成まで簡単にできてしまいます。

そのようなペイントアプリは、Windows 11の「スタート」をクリックして表示されるメニューで「すべて」をクリックし、アプリ一覧から探して起動できます。

「ペイント」や「フォト」を起動する手順

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「ペイント」アプリを起動するには、まず、タスクバーにある「スタート」ボタンをクリックし、表示されたメニューで「すべて」をクリック
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次に、画面をスクロールしてアプリ一覧で探してみましょう。写真閲覧アプリの「フォト」と写真加工アプリの「ペイント」などが見つかるはずです

Windows 11で写真を開くときは、標準アプリの「フォト」アプリが起動します。実は、こちらでも簡易的な切り抜きなどは可能となっていますが、写真のサイズ感が分かりませんし、もう少し本格的に作業したいなら、やはりペイントを使ったほうがいいでしょう。

「フォト」アプリで簡易編集する手順

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Windows 11では、写真をダブルクリックすると、すぐに「フォト」アプリで閲覧できます。簡易編集したいときは、画面左上の「編集」をクリックしましょう
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トリミングする範囲を選択したら、画面右上の「保存オプション」で「コピーとして保存」をクリックすればOKです

「ペイント」アプリで写真を閲覧する手順

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ペイントで写真を開くときは、写真を右クリックして「ペイントで編集する」を選択しましょう。フォトでは写真全体が表示されてしまうので写真のサイズ感が分かりませんが、ペイントなら写真の実際のサイズ感が分かりますよ
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サイズの大きい写真は一部分しか表示されませんので、画面右下で25~50%などを選べば写真全体が表示されます

【1】写真のサイズを小さくする

ペイントで便利なのが、写真全体のサイズを簡単に縮小できることです。

1枚で5~20MBもある大きな写真のデータ容量を減らしたいときは、ペイントでサイズを縮小してみましょう。30〜50%のサイズに縮小することで、データ容量を大幅に削減できます。

ただし、JPEG写真などを極端に縮小すると、画質もかなり悪くなるので、まずは元の写真をコピーして試してみることをおすすめします。

写真全体を縮小する手順

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写真をペイントで開いたら、画面左上の「縮小・拡大」アイコンをクリック。「サイズ変更」で「水平」の数値を30%などと入力して「OK」をクリックしましょう
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3,880×2,592ピクセルの写真を30%に縮小したら、1,166×777ピクセルになりました。ファイル容量も5.3MBから410KBまで減っています

【2】写真の一部をトリミングする

ペイントで便利なのが、写真の一部をトリミングできること。余計な部分をカットして被写体をクローズアップすれば、いまひとつの写真も引き締まった印象にできます。

もちろん、トリミングした部分が小さすぎると、写真が拡大されて汚く見えますので、元の写真は残したまま「名前を付けて保存」でテストしてみてください。

写真をトリミングする手順

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写真を縮小表示すると画面の隅に「・」が表示されますので、これを掴んで内側に移動させましょう
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今回は電車を中心にトリミングしてみました。作業が終わったら「ファイル」→「保存」で保存しましょう。
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トリミング前の写真(上写真)と比べて、トリミング後の写真(下写真)のほうが迫力がありますよね

【3】写真を違う形式で保存する

ご存じの通り、写真の保存形式にはJPEG、PNG、BMP、GIFなどがあります。

デジカメやスマホで撮った写真はもっとも容量が軽い「JPEG」形式が多いと思いますが、スマホでスクリーンショットを撮ると「PNG」になっている場合もあります。

PNGは高画質ですがBMPよりもデータ容量が少ない形式です。メモ代わりに撮っただけのスクショはペイントアプリでJPEG形式にしてデータ容量を減らすことも可能となっています。

たとえば、iPhoneのスクショ写真(1,125×2,268ピクセル)はPNG形式で1枚=6.44MBほどありましたが、ペイントでJPEG形式に変換してみると635KBと約1/10まで減らすことができました(データ容量は写真によって異なります)。

ペイントアプリでは「ファイル」→「名前を付けて保存」でJPEGやPNGなどが選択できるので、用途に合わせて保存形式を変えることも可能となっていますよ。

写真を違う形式で保存する手順

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ペイントで写真を開いたら、画面左上の「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択すると、JPEGやPNGなどが表示されるので、好みの形式を選択すればOKです

【4】写真に文字を入れたり背景に色を付ける

ペイントでは、写真に文字を入れたり背景色を変更することもできます。

画面左上にある「A」をクリックすると文字入力になりますので、好きな色やフォント、サイズなどを選んで文字を入れてみましょう。

写真に文字を入れる手順

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画面上のメニューで「A」を選択すると、このような画面になりますので、色やフォント、サイズなどを指定して文字を入力してみましょう

ペイントには「ベタ塗」機能もあります。もし、写真の背景色が均一であれば、パレットで色を選択して背景部分をクリックするだけで好きな色に変更することができるんですね。

ただし、背景色が均一でないとキレイに色が乗りませんし、被写体の輪郭部分までキッチリ色がつかないことも多いので、これは簡易的な機能だと思ってください。

写真に色を付ける手順

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画面左上の「ベタ塗」アイコンを選択したら、パレットで色を選択して、色を変えたい部分をクリックすればOKです

【5】AIで写真の不要な部分を消す

Windows 11のペイントはAI機能「Copilot」を利用することができます。そのため、不要な部分をAIが判断して消去するような処理も可能です。

不要な部分を削除する手順

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まず、画面左上の「選択した部分」を選択して、写真の不要な部分を囲みます。すると、「消しゴム」と「背景の削除」が選択できるので、消しゴムを選択しましょう
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すると、選択した範囲がピカピカ光って、Copilotが消しゴム処理を行います
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しばらく待つと、指定した範囲の人形が消えてしまいました。消したあとは少し不自然さも残りますが、なかなか凄いですね……

実は、同じ手順で「背景の削除」を選択すると、今度は猫の周囲を消して、切り抜くことができます。

必要な部分だけを切り抜く手順

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先ほどと同じ手順で残したい部分の範囲を指定したら、「背景の削除」を選択しましょう
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すると、今度はCopilotが背景削除作業を行い、背景が消えて猫だけを切り抜くことができました

【6】切り抜いた写真をほかの写真と合成する

先ほど、Copilotで写真を切り抜く方法を紹介しましたが、これを応用すると切り抜いた写真をほかの写真に簡単に合成することもできます。

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今回はSuicaを手に持った写真を青空の写真に合成してみます。最初にSuicaの写真をCopilotで切り抜いて、背景の写真にペーストして合成する感じになります

切り抜いた写真を合成する手順

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まず、画面右上の「レイヤー」をクリックしてウインドウを開きます。次に、画面左上の「背景の削除」を選択しましょう。これでCopilotが背景を切り抜きます
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右ウインドウの写真で背景が切り抜かれているのを確認したら、画面左上の「選択した部分」をクリックし、写真を右クリック。メニューから「コピー」を選択しましょう
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次に背景となる写真をペイントで開き、画面左上の「編集」から「貼り付け」を選択します
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すると、先ほど切り抜いた写真がペーストされますので、位置を調整して保存すれば完了です

まとめ

いかがでしょうか? Windows 11の「ペイント」アプリは、もはや簡単な描画ツールではありません。AI機能の搭載により、写真の切り抜きや合成といった高度な編集まで手軽にできるようになりました。さすがに高価な有料画像編集ソフトには及びませんが、日常的なちょっとした写真加工なら十分に対応できます。Windows 11ユーザーなら、ぜひ一度試してみてください。

すずきあきら

すずきあきら

編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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