長年利用されてきたWindows 10ですが、いよいよ2025年10月14日でサポートが終了されます。いまだに何の対策も取っていない場合、10月15日以降にWindows 10パソコンはいったいどうなってしまうのでしょうか?

そもそもWindowsのサポートって何なの?
Windows 10のサポートですが、いよいよ2025年10月14日で終了するのは皆さんご存じでしょう。
StatCounterの調査によると、Windows OSの日本国内シェアは2025年8月時点で、Windows 11が51.78%、Windows 10もいまだに44.85%もあります。
もちろん、9月に入ってから駆け込み需要でWindows 11のシェア率はもっと高まっていると思われますが、それでも数十%の人がいまだにWindows 10を使っていることになります。
●StatCounter「Desktop Windows Version Market Share Japan Aug 2024 – Aug 2025」は→こちら(英語)
しかし、2025年10月14日でサポートが終了した、10月15日以降、自分のWindows 10パソコンがどうなってしまうのか、よく分かっていない人もいるかもしれません。
まず、10月14日で終了されるサポートサービスは、脆弱性を修正する「セキュリティ更新プログラム」の提供、不具合の改善を行う「バグ修正&機能改善」の提供、そして、操作方法などの対応「テクニカルサポート」です。
とくに、セキュリティ更新プログラムは、パソコンが常にウイルス感染や不正アクセスといった攻撃に晒されているのに対応するためのもの。これが提供されなくなると、パソコンでネットに接続している限りはこれらの脅威に晒され続けてしまいます。
●Microsoft「Windows 10 の更新履歴」は→こちら

Microsoftでは、新たな脅威が発見されるたびに修正パッチを配布してくれるので、ある程度は安全にパソコンを使えていますが、サポート終了後、あなたのパソコンは完全に無防備な状態になってしまいます。
その結果、個人情報や機密情報が漏洩したり、パソコンの不具合やトラブルが起きてしまう可能性があります。最悪の場合、パソコンが乗っ取られて解除するのに金銭を要求されたり、知らない間に犯罪の踏み台としてあなたのパソコンが使われてしまう可能性もあるのです。
サポートが終了した10月15日以降、パソコンはどうなるのか?
Windows 11にアップグレードできず、Windows 10のサポートが終了した10月15日以降、あなたのパソコンがどうなってしまうのか気になっている人もいるでしょう。
結論から言えば、基本的にパソコンの電源を入れれば今までどおり普通に使えてしまいます。サポートが終了したからといって、パソコンの電源が入らないとか動作しなくなることはありません。
ただし、ネットに接続した状態で使っていると、先ほど紹介したように、徐々に新たな攻撃に対応できなくなっていきますので、セキュリティホールを突かれてウイルス感染や不正アクセスされる危険性がどんどん高くなっていきます。
10月15日以降に、パソコンが普通に使えているからといって安心していると、深刻な被害につながる可能性があるため注意が必要です。
もちろん、ネットに接続せずにローカルで文章を書いたり、アプリで写真や動画の加工したりする分には問題ありません。とはいえ、現在ではネットにつながっていないパソコンはかなり不便ですので、よほどの事情がない限りこのような使い方をする人はいないでしょう。

結局、10月15日以降はどうすればいいの?
Windows 10は条件をクリアできていれば無償でWindows 11にアップグレードできます。10年くらい前のパソコンだと難しいと思いますが、比較的新しいパソコンなら可能性がありますので、まずはパソコンの設定で確認してみましょう。
それが無理なパソコンは、Microsoftが急遽無料で提供することになった「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」に申し込んでみましょう。条件をクリアしていれば、1年間は無料でESUが提供されるので、あなたのパソコンをあと1年は安全に使うことができます。

ほかにも、Googleが無料で提供しているOS「ChromeOS Flex」をインストールしてネットブック化するといった方法もありますが、多少はデジタルスキルが必要になりますので誰でもできることではありません。
多少予算があるなら、中古のWindows 11搭載パソコンを購入するのも有効な選択肢です。今なら3~4万円も出せばそこそこのパソコンが買えるでしょう。ただし、なかには本来Windows 11にアップグレードできない古い機種に無理やりWindows 11をインストールした“魔改造パソコン”も含まれていますので、値段だけで安易に購入するのは避けましょう。
まとめ
いかがでしょうか? 10月15日以降でもWindows 10パソコンは普通に使えます。ただし、ネットに接続しているとウイルス感染や不正アクセスの被害に遭う確率が高くなってしまいますのでご注意ください。
確かに、今使っているWindows 10パソコンで何も困っていないのに、サポートが終了するという理由だけでWindows 11パソコンに買い換えるのは納得できない人も多いと思います。
それでも、すでに10年以上使っているパソコンなら、動画が重くていろいろ不具合も出てきているでしょうから、このタイミングで買い替えるのもアリだと思いますよ。