映像配信市場では、YouTubeやABEMAのような広告型(AVOD)、NetflixやAmazonプライム・ビデオ、U-NEXTといった定額制(SVOD)のサービスが拡大している。エンタメ業界に特化したデータ×デジタルマーケティングサービスを提供するGEM Partners株式会社は、映像コンテンツの利用実態をまとめた「動画配信/放送/ビデオソフト市場 ユーザー分析レポート」2025年11月調査版を12月11日に発表した。本記事では、契約形態別の利用率やSVODユーザー数の動向を紹介する。

契約形態別の利用率では、定額制SVODの成長が鈍化

今回の調査結果から、「定額制・レンタル・購入・無料」といった契約形態ごとの利用率を見てみよう。昨年最も利用率を伸ばした定額制の「SVOD」では、2020年から見ると10pt以上成長しているものの、前年の2024年に比べると前年からの増加は0.2ptにとどまった。「有料放送」は下降気味であることが分かった。
レンタル型の「TVOD」は、前年に0.6pt下降していたものの、2025年には0.3pt回復。「ビデオソフト」は1pt下降している。購入では「EST」「ビデオソフト」も微減傾向にあると判明。
無料の「AdVOD」では、前年に0.9pt下降していたものの、2025年には0.7pt上昇。他の「地上波無料放送」「BS無料放送」は下降傾向にある。
SVODの利用者は前年比で0.2pt微増か

今回の調査結果から、SVODサービスの平均利用数について見てみると、全体では前年に比べ、0.2pt微増していることが明らかになった。どの年代でも前年より伸びており、特に「15歳~19歳」「30代」「60代」では0.3pt増となっている。全体では平均1.0サービスに加入しており、前年から0.1増加していると判明した。
NetflixやU-NEXT、AmazonプライムなどのSVODはオリジナル作品や独占配信、さらには契約者が使える特典など、さまざまな工夫を凝らしてユーザーの獲得、サービスの拡大を図っている。今後も動画コンテンツ市場のさらなる発展が期待される。
出典:【GEM Partners株式会社】



