「車載カーナビを搭載していない」「車載カーナビの地図を更新していない」場合などに、スマホをカーナビ代わりに使う方は多いでしょう。その際に重要となるのは、位置情報の正確性です。
車載カーナビはGPS信号とジャイロセンサーや車速センサーを組み合わせて正確な位置情報を割り出しています。一方でスマホのマップアプリは、良くも悪くも位置情報を「GPSにだけ頼っている」ケースが多いです。そのため、トンネルや電波の届きにくい山間部などでは位置がズレてしまうこともあります。
そこで役立つのが、日本独自の天頂衛星システムであるQZSS(みちびき)。QZSS(みちびき)はGPSを補完することが可能で、QZSS対応スマホもすでに市場に出回っています。
今回はQZSS(みちびき)対応で、カーナビとしての利用に向くスマホの例をご紹介します。
そもそもQZSS(みちびき)とは
まずQZSS(みちびき)は、準天頂軌道の衛星が主体となっている日本の衛星測位システムです。
GPSを補完する役割を果たし、特にビルの谷間や山間部などで位置情報の精度を向上させることができます。
みちびきは、日本のほぼ真上(準天頂)に長時間留まるよう設計された衛星を使用しており、山間部や高層ビル街などGPS信号が届きにくい場所でも測位が可能に。さらに、みちびきの補強信号を利用することで、測位精度を数センチメートルまで高めることができます。
2025年3月末までに打ち上げられる予定の「みちびき」6号機以降には「高精度測位システム」が搭載される予定で、今後スマホやカーナビでも測位精度を1メートルにできるとのこと。2025年現在よりも最大で10倍性能向上が見込まれています。
QZSS(みちびき)に対応するカーナビ向きスマホ4選
このQZSS(みちびき)に対応しているスマホもすでに一般的に流通しており、入手性が良好です。冒頭でも述べた通り、マップアプリをカーナビ代わりとして利用するならば位置情報精度の向上を目的に、QZSS対応のスマホを利用することはおすすめです。
2025年1月時点でQZSS(みちびき)に対応するカーナビ向きスマホをご紹介します。
OPPO Find X8
OPPO Find X8は、高性能と優れたカメラ機能を兼ね備えたフラッグシップモデルです。QZSSに対応しており、カーナビ用途に適した高精度な位置情報を提供します。
プロセッサ:MediaTek Dimensity 9400
RAM:16GB
ストレージ:512GB
カメラ:[広角] 約5,000万画素(F値1.8 / OIS対応)、[超広角] 約5,000万画素(F値2.0 / 画角120°)、[望遠] 約5,000万画素(F値2.6 / OIS対応)
バッテリー:5630mAh
防水・防塵:IP68/IP69
moto g64 5G
moto g64 5Gは、コストパフォーマンスに優れたミッドレンジモデルで、QZSSに対応しています。6.5インチのIPS LCDディスプレイは120Hzのリフレッシュレートを採用し、滑らかな表示が特徴です。
プロセッサ:MediaTek Dimensity 7025
RAM:8GB
ストレージ:128GB / 256GB(最大1TBのmicroSD対応)
カメラ:[メイン]約5,000万画素、[マクロ]約200万画素
バッテリー:5000mAh
防水・防塵:IP52
AQUOS R9 pro
AQUOS R9 proは、シャープの最新フラッグシップモデルで、高性能と優れたディスプレイ品質が特徴。QZSSに対応しており、6.7インチのQuad HD+ Pro IGZO OLEDディスプレイは240Hzの可変リフレッシュレートを採用しています。
プロセッサ:Qualcomm Snapdragon 8s Gen 3
RAM:12GB
ストレージ:512GB
カメラ:[メイン] 約5,030万画素(F値1.8)、[広角] 約5,030万画素(F値2.2)、[望遠] 約5,030万画素(F値2.6)
バッテリー:5000mAh
防水・防塵:IP68
Google Pixel 9
Google Pixel 9は、Googleの最新フラッグシップモデルで、AIを活用した機能と優れたカメラ性能が特徴です。QZSSに対応しており、6.3インチのActuaディスプレイは120Hzのリフレッシュレートを採用しています。
プロセッサ:Google Tensor G4
RAM:12GB
ストレージ:128GB / 256GB
カメラ:メイン50MP、超広角48MP
バッテリー:4700mAh
防水・防塵:IP68
※サムネイル画像(Image:Karlis Dambrans / Shutterstock.com)